晴明神社には町内平和のご利益はないのか
先日来ニュースになっているのが「「陰陽師グッズは神を冒涜」 京都・晴明神社と土産物店が対立」というもの。今朝のワイドショーでも宮司さんと店主さんが双方の主張をしているのを観たが、番組では2人の弁護士の間でも異なる見解が示されているのが面白かった。
晴明神社へは、20年ほど前に仕事で京都へ出張したついでに詣でたことがある。まだ陰陽師のブームが起こる前のことで、境内は閑散としたものだった。赤い五芒星が描かれた絵馬を買い、そのまま持って帰っていまでも実家の神棚にあるはずだ。私がそこを訪れたのは岩崎陽子の『王都妖奇譚』(後にドラマ化もされた)を読んだのが切っ掛けだったのだが、そのマンガに描かれていたのはそれはもう目も眩むほど美形な安倍晴明であった。件の土産物店で売られている三頭身ほどの晴明くんグッズは「神を著しく冒涜する」らしいが、だったら八頭身の美形ならOKなんだろうか(笑)。その他多くのマンガや小説で(時にはBLとして)扱われているのもOK?
いやいや、神社側が言いたいのは、ただのキャラクターグッズをさも開運や厄除けのご利益があるかのように売っているのがいけないということなのだろう。神社でちゃんと御祈祷したものとは全然違うシロモノですよと言いたいのではないかと思う。しかし、それくらいのことはたいていの人はわかっているだろう。というか、大して問題にも思っていないだろう。単にここまで訪ねて来た記念として、何かお土産を買うならばやっぱり安倍晴明にちょっとだけでも関連したグッズが欲しいと思って買っていくのではなかろうか。職場の仲間にお土産をというときに、まさか人数分のお守りを買うわけにもいくまい。そんなとき、晴明くんグッズは重宝なのではないかな。
晴明神社は安倍晴明の屋敷があった場所にある。近くには、彼が式神を隠しておいたといわれる一条戻橋もある。晴明神社は確かに安倍晴明を神格化して祀っている神社だが、神になる前には安倍晴明という一人の「人間」がこの辺りに住んでいたわけで、その人物を取り上げることは何も神社の専売特許というわけではあるまい。地元の人々がそれぞれの立場で、地元の偉人をクローズアップするやり方はいろいろあって良いのではないかと考える。
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