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一月一日

あけましておめでとうございます。今年も皆様にとって良い年になりますように。

夕方から出雲大社へ初詣でに行った。今まで人出が多いのを敬遠していたので、三が日のうちに参るのは生まれて初めてのことである。着いたのは6時頃だったが、それでもまだ結構な人出だった。

Photo  国宝の本殿を携帯でパチリ。一般人は本殿には行かれないので、廻廊越しに空に聳える男千木(長さ7.8メートル)を仰ぎ見るだけである。現在の本殿の高さは24メートル。平安時代の数え歌によれば、当時は48メートル。さらにその前は96メートルあったとも言われている巨大建築物である。イズモの王オオクニヌシノミコトが、イズモをヤマトにPhoto_1譲る代償として建てさせたものとされる。あるいは、ヤマトがオオクニヌシの魂を幽閉するために作った巨大な箱なのかもしれないのだが。歴史は勝者のものだから、真実はもはやわからない。しかし現代、出雲大社は良縁を願う男女が全国から集る場となり、オオクニヌシは縁結びの神様として親しまれている。出雲神話を読む限りでは、オオクニヌシというのはかなりの艶福家であったようなので、まさに適任ということなのかもしれない。戦乱に明け暮れていたであろう古代の王が縁結びの神様になるというのはなんとなく滑稽であるが、平和的でほほえましい。

ところで「年のはじめのためしとて」で始まる「一月一日」は、出雲大社の宮司であった千家尊福氏の作詞である。境内にはこの詩の歌碑がある。ついでに、その近くにある日の丸の掲揚ポールの高さは平安時代の本殿の高さと同じ48メートル。そこに75畳分の大きさ(縦8.7メートル、横13.6メートル、重さ52キロ)の日の丸が翩翻と翻る様は壮観である。おそらく多くの国民が一度や二度は見たことがあるだろう。NHKの放送終了後に流される映像の日の丸が、それである。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

過去の日本の技術は凄いですね。
ピラミッドにも匹敵するのではないでしょうか。
拙著を読み返してもらえて、嬉しい。
今年もどうぞ宜しくお願いします。

投稿: かすかな夢 | 2007年1月 2日 (火) 21時44分

明けましておめでとうございます。
私も今を去るずいぶんと昔に出雲大社を訪れましたが,巨大な注連縄を見た記憶があります・・・。
しかし,「一月一日」の作詞のことや,NHKの日の丸のことは浅学にして存じませんでした(汗)。
確かにその大きさの日の丸がはためく様は壮観でしょうね。
日の丸を国旗として云々という論争はともかく,やはり我が国を表す大切なもの,という気はします。
出雲は『風土記』が完全な形で残っていることからも分かるように,吉備や会津とともに先進地帯でした。
また,日向や隣国の因幡同様神話の国でもあります。
さらに,白砂青松の美しい海岸を持つ国でもあります。
個人的には一畑電鉄の川跡-松江宍道湖温泉間(北松江線)が未乗車なので行ってみたいです。
途中,いつぞやご紹介いただいたルイス・C・ティファニー美術館とか松江フォーゲルパーク(横文字,特にドイツ語に弱い・・・)とか見所も有りそうですし・・・。

投稿: koshi | 2007年1月 2日 (火) 23時12分

夢さん
今なら、木造でそんな高層建築物を作ろうなんて、誰も思わないでしょうね。96メートル説は誇大表現だろうと思われてきましたが、数年前に直径1メートルの丸太3本を金輪でひとつにまとめた柱の遺構が境内から出てきまして、あながち夢物語でもなかったと証明されました。
技術もさることながら、天に聳えるお社を作ろうとする古代の人々の熱意に圧倒される思いがします。

次の作品集も楽しみにしていますよ♪
今年もよろしくお願い申し上げます。

投稿: わかば | 2007年1月 3日 (水) 00時19分

koshi さん
あけましておめでとうございます。今年も良い年になりますように。
出雲大社には様々な「日本一」があるようで、koshi さんがご覧になった神楽殿の巨大注連縄もそのひとつです。あの下に立つと、なんか怖いんですけどね私。
昨夜参拝したときは既に日の丸は下ろされていたようで、白いポールだけが夜空に突き刺さっておりました。ヤマトに併呑されたイズモが、そのヤマトの国の象徴であるところの日の丸を掲げるのを、オオクニヌシはどんな気持ちで眺めているのだろうと思ったりもしました。
koshi さんが例年参拝される諏訪神社のご祭神タケミナカタは、オオクニヌシの息子であるという説もありますね。イズモがヤマトに下るのを最後まで反対して、最後は諏訪湖あたりまで追い詰められ、終生そこから出ないことを誓わせられたイズモ系の神です。古代においては、後の戦国時代などより広い範囲で国盗りが行われていたようです。koshi さんがふれられている様々な系列の神については、以前から調べてみたいと思いつつなかなか手が出ません。面白そうなんですがね……。

是非是非、こちらにご旅行なされませ!!現地の人間には当たり前すぎてその魅力さえわからないいろんな古いものがいっぱいありますよ!koshi さんの歴史に対する深いご造詣をもってすれば、いろんな謎が解き明かせるかもしれませんよ!!(フォーゲルパークは未だに行ったことがありません。汗)

投稿: わかば | 2007年1月 3日 (水) 00時38分

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