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あれこれ

きょうは雨模様の一日。昨日のうちに初詣でを済ましておいてよかったと思う。夫の実家へ行き、姑さんとずっとお喋りして過ごした。

そこで出た話題。ほんの数年前まではかなりの確率でつけられていた車の注連縄を、今年はほとんど見なくなった。あっと言う間にブームが終わってしまったようだ。そもそも注連縄というのは、特定の場所に悪いモノが入ってこないように結界を張るという意味合いだろうと思う。車の場合、そこに結界を張っても、車自体が動くのだからどうしようもないような気がする。お守り代わりというくらいの気持ちで皆がつけていたのだろうが、お守りと注連縄ではちょっと役割や働き方が違うように思う。なんとなく、だが…。こういうことは京極夏彦描くところの中禅寺秋彦なら10ページくらい薀蓄を傾けそうだ。

というわけで、本日やっと『邪魅の雫』(京極夏彦著)を読了。う~ん、前作よりは面白かったが、今ひとつの出来というところ。最後の謎解きというか憑き物落としの場面が、あまりにも冗長だった。真犯人を前にして、関係者たちが事件とまったく関係のない話(予備知識ではあるのだが)を延々と語るなんてあり得ない。あまりに不自然なシチュエーションで、興が殺がれた。それまでは結構面白かったのに。榎木津も今回は割りとまともに日本語を喋っていてシリアスタッチで良かったのに(まぁ、彼が「見えた」時点で真犯人もわかってしまったのだが)。しかし、全編を通して所どころハッとするような卓見が見られたように思う。「世間」と「社会」の違いとか、うまく周囲と関われない人々(多かれ少なかれ誰も皆そうだろう)の心の中とか、日ごろわれわれが漠然と感じている諸々の思いを京極堂がきちんと説明してくれるのは気分が良い。明確に言葉に表すこと、まさにそれが京極堂の憑き物落としの手法であるから、私自身の憑き物はだいぶん落としてもらえたと思う。それだけでも、読んで良かったかな。

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