かるた
なかなか風邪が治らない。休日だから終日家でゆっくりしていたが、父の見舞いにも行かれず、洗濯物も溜まっているだろうと思うと気が気でない。明日はマスクをしてでも行かねば。それにしても、昨日からの暴風雨は凄かった。天気図を見るとまさに台風並みに等圧線が混んでいる。被害に遭われた方々には心よりお見舞いを申し上げます。
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さて、午後からごそごそ起き出してネットで百人一首をやっていた。上の句を耳から聴くのではなく、目で見てから探しにかかるのでどうしても遅くなる。TYPE3で1680点が最高記録だった。しかし一人でやる百人一首というのもほとほとツマラナイものだ。取った取られたとキャーキャー言いながらやるからこそ楽しいのだろう。以前はお正月というと家族で札を取り合っていた。テープや、ランダムに再生できるCDが発売されてからは、それまで読み手に回っていた母も加わって、それなりに楽しかったものだ。父や母が若かった頃には、かるた取りは男女が親しくなる社交の場でもあったそうで。手が触れた触れないでドキドキしたりしたのだろうなぁきっと(笑)。そういえば『金色夜叉』の冒頭もかるた会の場面であった。
百人一首は「歌かるた」とも呼ばれる「かるた」の一種であるわけだが、「かるた」というのは英語の「Card」にあたるポルトガル語だ。だから、日本のかるたの歴史は室町時代に伝わった「南蛮かるた」(12ランク×4スート)に始まる。当時はそれを改良して「うんすんかるた」(15ランク×5スート)というものもあったようだ。「うん(un)」は1、「すん(sum)」は最高の意味。「うんとかすんとか言ってみろ」の「うん・すん」は、これに由来する。余談だが、私が大学時代「うんすんかるた」の遊び方について研究している先生がいて、「どうやっても先手(あるいは後手だったか?)しか勝てない。いったいどういうルールだったのだろう?」と首をひねっておられたのを思い出す。今ではルールも判っているようだ。
四季折々12ヶ月の動植物を描いて日本原産と思われる「花札」(12スート×4種)も、元はポルトガル由来のカードをアレンジしたもののようで、48枚という枚数からもそれが窺えるのではないかと思う。ちなみに「トランプ」が13ランク×4スートに定着したのは19世紀と極く近年のことらしい。
百人一首は、ポルトガル由来のカード遊びとは遊び方がまったく異なる。ランクがあるわけでもないし「役」もない。これはそもそもが名歌を覚えるのが目的で作られたからだと考えられる(江戸時代までの読み札には下の句が書かれていなかったらしい)。そういう点では、いろいろなことわざを盛り込んだ「いろはかるた」と同じ性質のものと言えるだろう。これにはまた江戸や京大阪といった地域差があっておもしろいものだ。
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