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ダウンロード違法化

きょうの記事、アップしようかやめようか迷った。反対意見が多い事柄であるし、IT のことになるとさっぱり疎いので、認識不足な点もあるかもしれないからだ(いや、きっとある)。しかしそれだからといって、私が基本的に言いたいことは変わらないと思ったので、アップすることにした。

【なお、このエントリに限り、コメントをいただいてもレスはしないことを書き添えておきますので、ご了承願います。いや、これから超繁忙期なので、じっくり考えたり調べたりしないと書けないレスは無理なので。】

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スーパーで買ったものを自分で袋に詰めるとき、ロール状に巻かれた薄いビニール袋を引き出して20枚ばかり持って帰るおばさんを見たことがある。また、パート先に小さな瓶を持って行って、そこのインスタントコーヒーを詰めて帰るおばさんがいるという話を友だちから聞いたことがある。

まずいい度胸だなと思い、次にセコいなと思い、全体としてみっともないなと思う。よしんば生活に困窮してどうしてもビニールやコーヒーが必要となった人が、誰にも判らないようにこそっとするならまだしも、堂々とやられたら見てしまったほうが嫌な思いをする。

ところで、IT を巡って最近目に付いた記事に、「「ダウンロード違法化」不可避に」とか「「違法着うた・着うたフル」は正式配信数を上回る」などがある。「違法サイト」をそうと判って野放しにしておくのが一番良くないと思うが、利用者のほうにももっと問題意識を高める必要があると思う。それまで CD や DVD を買うか借りるかしてそれなりにお金を払ってしか視聴できなかったものが無料でダウンロードできるようになったことに疑問は感じないか、ということだ。

ダウンロード違法化に対しては、多くの人達が「ユーザーの不利益」を根拠に反対していると聞く。しかしそれは考え方の出発点が違うと私は思う。ダウンロードできないはずのもの(アップロードされてはいけないもの)をダウンロードできている現状を出発点にしているから「不利益」などという言葉が出てくるのだと思うが、まさにそれがオカシイ。今まで得てきた「利益」のほうが不当なものだったのだ。ならばダウンロードしようにもできないように違法アップロードだけを取り締まればよいという考えがあり、それは誠にもっともで現に今まではそうだったのだが、IT の進歩によりアップロードしたユーザーの特定が難しい場合があり、事実上それを完璧に行なうのは不可能なのが現状らしい。だから違法アップロードだけでなく、ダウンロードも違法化しようというのが今回の動きなのだ。

そこにそういうサービスが在るから野放図に使うというのでは、意識レベルはビニール袋おばさんやコーヒーおばさんと変わらない。いや、店のサービスと著作権を同列に扱うことのおかしさは重々承知している。ただ、それらを何の問題意識もなく利用する側の程度は同じだという気がする。もしも、業を煮やしてビニール袋やコーヒーを提供しなくなったスーパーやパート先に件のおばさんが文句をつけていたら、みんな嘲笑するだろう。それと、ダウンロード違法化に対して「ユーザーの不利益」を根拠に反対している多くの人達と、どこか違うだろうか?

偉そうなことを言うつもりはないし、言えない(←知らずにブートレグ CD を喜んで聴いていたこともある前科モノだ……)。一部の不心得者のせいでだんだんと法の縛りがきつくなることは嫌な流れだと考えているし、心情的には反対したい。しかし、それらのサービスを大きな顔して当たり前に使うユーザーが増えることで、市場の正規品(CD や DVD)が売れなくなり、関係者に損害を与えることは許されないだろう。ことにアニメ業界では一番の経済的被害を蒙るのは末端のアニメーター達だという記事を読んだこともある。これからも良いアニメを国内で生産し続けてほしいと思う良識あるファンならば、自分が蒙る「不利益」とやらの正体をもっと真剣に考えてみてほしいと思う。

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コメント

個人的には、管理のしやすさを挙げてなんでもかんでもデータ化していることに問題を感じます。
わたし自身、電子化を簡易化・軽量化・流動化と同義に位置付けているために、自分の付属品はともかく、自分が産むもの・自分以外の身内に害が及ぶもの・人様からの預かりもの・傷つけられたくないものに関してはできるかぎりデータ化しないようにしています。
データの複製は、実際、PC内の2・3クリックほどで済みましょう。一度流したデータ、データに化ける可能性のあるものに関して絶対の規制は有り得ないと思います。日本の国家レベルでは、ね。
専門家なら可能でしょう。コピープロテクトの技術は犯罪者との鼬ごっこですが、抑止力になることには変わりありません。
また米国のように、サイバーテロに対して他の犯罪者を黙らせるために『生贄』を作ることも抑止になるでしょう、が、日本人はというか、日本の政治家は疎いし世論は自らが監視されているなんて事実を伝えてほしくないだろうし。まあ、ダウンロード違法化ですか。着メロなんかの携帯機能に限って言えば、わたし個人は全然痛くないんですがね(*´ω`)

投稿: もりびと | 2007年12月27日 (木) 00時55分

ダウンロード出来るからといって、感謝の気持ちもなしに手に入れる行為は、いかがなものでしょうか。
手にしたいと思う以上価値を認めているのだと思います。その価値に感謝の気持ちを表すべきではないのでしょうか。
複製可能かどうかにかかわらずに。
対価は認めた心の表れだと思います。作者に対しての応援でもあるし、次の作品を期待する行為でもあると思うのですが。
セキュリティなどはいたちごっごでは。他者を認める人間としての心を育むことこそが大切だと思います。

投稿: かすかな夢 | 2007年12月28日 (金) 22時45分

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