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♪ラララ科学の子

4月7日といえば、アトムの誕生日。きょうで満5歳、おめでとう♪

スターシステムを採っている『BJ』に、アトムは5回登場している。
「二つの愛」で野次馬、「てるてる坊主」で壁の写真、「助け合い」で通行人と、台詞もない端役を演じているが、「鬼子母神の息子」の伊佐男役と「おまえが犯人だ!!」の少年役では、準主役級の役をこなしている。2編とも本物の悪漢を前にして一歩も引けをとらぬ勇気のある少年の役どころだ。こういう役はやっぱりアトムにお鉢が回ってくるのだろう。

この2編とも、実はあまり印象に残らない話だ。と言うより、両方ともちょっと展開に無理があって、そう何回も読み返そうという気にならない話なのである、私の場合。「鬼子母神の息子」では、いつまでも帰ってこない母親を伊佐男は不思議に思わないだろうか、とか、「おまえが犯人だ!!」では、もっと他にやりようがあったろうよBJ先生……などという思いが先に立つ。残念ながらストーリーの完成度という点では「低い」と言わざるを得ないような気がする。それでも「鬼子母神の息子」でBJが整形手術した後の母親の顔は、一度見たら忘れられないほどのインパクトがあった。

ところで「おまえが犯人だ!!」というタイトルは、エドガー・アラン・ポーの同名の小説から取られたものだ(と思う)。共通点は、犯人が殺したと思っていた相手が喋ったということだけだが。←この点も、小説では○○術というトリック、『BJ』では実は死んでいなかったという違いがあるけれども。後の「猫上家の人々」のトリックもポーの「黒猫」を下敷きにしていると思われるので、手塚治虫がポーを読んでいたことはほぼ間違いないと思う。

この話で着目すべき点は、アトムが嘘を吐き、それをBJにも強要するところだ(BJが裏切るけれども)。アトムは絶対に嘘を吐かないというのが原作の設定だ。なにしろスカンク草井をして「アトムは完璧ではないぜ。なぜなら悪い心を持たねえからな」と言わしめたほどの存在である。そのアトムが、なんとか兄の仇を討とうと謀を企てるのは興味深い。しかしその方法が自分を傷つける狂言であるというのが、なんとも余裕がなく後味が悪いのである。あまりに人間臭い。TVアニメで慣れ親しんだアトムとは印象が違いすぎていて、その違和感を如何ともし難い。

しかしまぁ、掲載されたのが少年誌であり、愛する者が害されたときに勇気を出さなくてどうする!というような啓蒙的な意味合いがあったとすれば、アトム以外に適材はいなかったのかもしれないとは思う。

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(備忘録)
・春の番組改編期で観るものがない今日この頃だが、来週4/14からは『水戸黄門』が復活。家康の隠し子の《忍び》という役柄でデコBJ…もとい、隆大介さんがご出演だとか。写真を見るとなんか違う人に見えるけど……。むかし観た織田信長役はめちゃくちゃカッコよかった記憶あり。いや、BJ役も実写版の中ではピカイチだったですが(←やっと観た)。あ、本名、明男さんておっしゃるのね。どうして「黒男」を演じる人は皆「明」の字の付く「アキオ」さんなのかしらね。

・『銀と赤のきおく』火の鳥・復活編?

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