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天の配剤

先日別のものを検索していて、たまたまこんなページを見つけた。最初のところで萩尾望都さんがピノコについて言及している。「『あ、みんなピノコに萌えてるんだ、こんな萌えキャラだったのか』と、そのとき初めてわかったんです。」という一文。「初めてわかった」という部分を読んで、ああ一緒だとホッとした。

そう! そうなのだ! リアルタイムで『BJ』を読んでいたとき(30年前だ)には、ピノコあるいは BJとピノコの関係について「萌え」たことなどただの一度もなかった。もちろん「萌え」なんて言葉の使い方もなかったが、BJとピノコを男と女だと思ったことすら一度もなかったのだ私は。いや私だけではなく、同じく『BJ』ファンの友だちの間でもそんな話は出たことがなかった。だからTVアニメでやたらとBJに付いて回りべたべたひっつくピノコを観たときには盛大に違和感を覚えた。こんな焼餅焼きのこましゃくれたガキンチョはピノコじゃないと思った。いや、正直に言えば、違和感どころではなくて嫌悪感さえ抱いていた。カッコいいクールなお兄さんとおしゃまな女の子のカップルだなんて、頼むからそんな「萌え」た目で描いてくれるなよ、見てくれるなよと思っていたのだ。

ピノコはそんな軽い存在じゃない。BJとピノコの関係はそんなもんじゃない。あのね、ピノコってのは生命の輝きそのものなんだよ。眩しいほどの存在なんだよ。いっそ神々しいまでの重い存在なんだよ。そんな存在が人間の形になって、神の手を持つといわれる天才外科医の傍にいつもちょこんと居る。ピノコが傍にいる限り、BJは「生」の意味を絶対に見失わない。その配剤の妙、そのシンボリックな関係になら私も「萌え」られる。ピノコはBJの掌中の珠だ。べたべたした愛情表現なんかしなくたって、BJがピノコを愛おしく思っていることくらい原作では簡単に読み取れる。BJを龍だとすればピノコは龍珠だ。BJの傍にいるだけで、ピノコがBJに力を与えていることだってこれまた簡単にわかるではないか。……と、ひとりTV画面に向かって憤慨していた。

ところが、である。そのTVアニメ化に伴って起こった『BJ』ブームの頃、私がふと気付いてネットで検索したときには、既にこの2人は鉄板の如く既成事実の如く強固に確立されたカップルとして世間に認知されていたのだ。アッチョンブリケである。途方に暮れた。ピノコってそういう存在なの? ピノコがそういう存在なら、同時に私のBJに対しての認識も改めなくてはならなくなるよ……。

それ以来、悶々としていた。原作のピノコは好きだからもっと語りたい気持ちもないことはなかったのだが、どうもそれが世間様の認識とはズレまくっているようだ。小出しにちょこちょこと(その多くはアニメでの描かれ方についての不満という形で)触れてはきたが、何しろ自分の認識のほうがオカシイのかもしれないという意識があったものだから、ずっとおっかなびっくりだった。【ちなみに、ピノコについては過去にこんなことこんなことを書いている(誤字脱字にはご容赦を!今さら直せない)。いま読むと、どうにかして一般世論との折り合いをつけようと四苦八苦している様子が窺えて笑える。またその後に若干考え方が変わった点もあるのだが、この時点ではそういう考え方をしていたということでご承知置きください。】しかし今回、上記の記事を見つけたことで、昨今のピノコの捉え方にびっくりしたのは私だけじゃなかったんだと、意を強くした。なかなかこういうことを書いた記事というのは見つからないのだ。

同じ作品なのに、連載当時と今とでピノコの捉え方がこれほど違うというのは、やはりあのTVアニメでのピノコの描かれ方と、当節流行の「萌え」という風潮の所為だと思う。一言で言えば、時代の空気のなせるわざだ。30年前には考えられなかった。ネットもない。コミックマーケットもない。原作を読んで一人で満足していた時代。特定の登場人物を好きになることはあっても(ときどきオスカル様に憑依されている友人がいたりした)、それを誰かとカップルにする想像をして喜ぶなんてことはしたことがなかった。いや、みんな頭の中ではいろんなことをやっていたのかもしれないが、それが語られることは決してなかったのだ。「オタク」という概念もまだ無い頃だ。余談だが、ソシュールの「言葉があって初めて概念が生まれる」というのは本当だと思う。「萌え」という言葉があって初めて人は萌えるのだ。

「萌え」というのは、キャラを自分の嗜好やレベルに合わせたところに発生する感覚だと私は思う。同性ならば彼我を同一視する傾向というか……。早い話、どこを取っても嫌いなキャラに萌えることなど無いはずだ。好きだから、萌えられる。その好きなキャラに更に自分の嗜好をどんどん投影するのが楽しい。「萌え」ってのは、そういう感覚なのだろうと思う。

私はピノコに萌えることはできない。何故ならば、ピノコに萌えるということは、ピノコを私自身が想像可能なレベルにまで引き摺り下ろしてしまうことに他ならないからだ。48歳のオバサンの邪念と妄想が投影されたピノコのどこに魅力があるというのだ!?(……それはそれで_| ̄|○……。)これがBQやめぐみさんなら萌えることは可能だ(萌えようとは思わないけれども)。彼女達が自分と同じ女であり人間のレベルだからだ。ピノコは……超えているのである。私の中でピノコに匹敵するレベルのキャラは火の鳥しかいない。火の鳥に萌えようとは誰も思わないだろう、脚は色っぽいけど。他のどのキャラに萌えられてもピノコにだけは萌えられない。私にとってのピノコとは、つまりそういう至高の存在なのだ。

しかし、さっきも書いたが、ピノコがBJの傍に配されているという設定には惹かれてやまぬものがある。この2人の出会いは奇跡だとさえ思う。ピノコは母のような愛でBJを包み込み、BJは騎士のようにピノコを守っている。たぶんBJの意識の中にはピノコに対する畏敬の念がある。それは「生」の神秘への憧憬のようなもので、それに対する愛おしさは普通の男女間の愛とはまったく性格の異なるものだと思う。だから私はこの2人をペアとして見ることはできても、どうしてもカップルとして見ることができないのだ。将来この2人が結婚できたら良いとは思うものの(法律上では不可能だが)、そうならなくても別にかまわない。どうでもよい。あの2人は、たぶんそんなものは超越したところで、魂同士が触れ合う世界を構築しているのだと思われてならないのである。

さてそういうわけで、ピノコについて書くことは気後れがしてなかなか難しい。「めぐり会い」において、めぐみさんとのデートにBJがピノコを連れていっている心理などは、考えるとなかなか面白いものがあると思ったりするのだが。それはまた機会があれば。本日はこれまで。

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昨日いただいたトランプから数枚をご紹介。
Photo BJとピノコ

Photo_2上段:ロック(間久部)とランプ(友引警部)

下段:ドクター・キリコとシュマリ(冬造)

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「ブラック・ジャック」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。非常に興味深い記事だったもので、思わず書き込ませて頂きます。

腐れきった私が言うのもなんですが(苦笑)
わかばさんの仰る『ピノコの在り方』分かります。「生きたい」という魂の輝きにBJは惹かれているのだろうなと。

そして多分、わかばさんと世間(?)にズレを感じさせるとしたら、感情移入の観点の違いではないかと思うのです。
わかばさんの感じ方は、BJの目を通した考えではないでしょうか。それなら私も、正にBJはこのようにピノコを捉えていると思います。

しかし、『ジャピノ』を支持する女性は、ピノコの視点でものを考えるのではないかな。(ジャピノ派の男性の考え方まで分かりませんが。こちらの場合、「ピノコを愛でたい」という気持ちから来ている気が…)
同じ女性として、「恋愛したい」というピノコの感情に共感しやすいのでは。ピノコを通じてBJと恋愛したい人が多いんじゃないかな。それなら、大人の女性キャラの方が、都合が良いとは思いますが。健気で一途なエピソードを多く持ち、またそれが叶わぬ恋だからこそ、ピノコを応援したくなるというか。
BJがピノコを尊い存在として思っていても、ピノコからすれば「普通の女で在りたい」訳で。
ピノコが唯の俗っぽい女の様に見えてしまうけど、恋愛感情が絡めば、これが生身の考え方の様にも思います。
もちろん、ピノコを愛して止まない方達の間では(笑)ピノコは、それだけではない、沢山の魅力があるのだと分かっていて、敢えて困難の多い「恋愛」を表現しているのではないかな。

連載当時と今で、ピノコの捉え方が違う…というのは、私には分からないのですが、少なくともTVアニメ化の所為では無い気がします。いえ、アニメ化で日の目を浴びたのは事実ですが。
そういう私も、TVアニメから入った新参者なのですが、アニメでは二人を「仲の良い親子」と捉えていました。それが、原作を読んで「あれっ?」と感じて、「この二人をCP対象にするのは在り得るか? 私の読み方が間違ってるのか?」と悩んだものです(笑)
その後、同人サイト等で様々な考え方に触れて、「こういう形も在り」という結論に至った訳で。
面白い事に、良質と感じる“ジャピノ二次創作物”は、アニメが始まるずっと前から活動されていた方から生み出されている事が多いです。原作から、CPという考えで読み取る人達も、前から居たのだと思います。ただ、「ジャピノ好きです」と堂々と言えなかっただけで(背徳の香り・笑)
「BLが好き」と言えなかったのと通ずるものじゃないですかね。

最後に付け加えると、私はアニメ版ピノコ、実は嫌いです(言っちゃった)
顔や声は可愛いのに、性格がどうにも…。アニメのピノコは、子供や大きいお兄さんに媚びる、マスコットキャラだったのかな、と思います。視聴者層が定まらないので、深みのあるキャラには出来なかった。そんな上辺だけのピノコに惹かれた人は、すぐ飽きて去っていったのではないでしょうか。

投稿: 桜 雪乃 | 2008年5月 6日 (火) 18時11分

雪乃さん
コメントありがとうございます。
読ませていただいて、いちいちもっともで、同感できることばかりで、私のピノコに対する思いといったいどこが違うのかもよくわからないくらいです(笑)。いや本当に。

>ピノコを通じてBJと恋愛したい人が多いんじゃないかな。
はあ~、なるほど! もうそんな感覚すっかり忘れておりました(笑)。ピノコは感情移入しやすいキャラなんですね。う~む……。

確かに私はBJの視点で考えています。というのも、私にはピノコの視点というのがよくわからないからなのですが、BJとピノコをカップルとしてご覧になる皆さんが、ピノコの視点で考えていらっしゃるということは、よくわかります。ピノコはきっと年頃の女の子として扱ってほしいと思っているだろう、と。

記事の中でちょっと触れましたが、以前の記事を書いてからちょっと考えが変わった点というのが、実はこれに関することです。ピノコを18歳として見るのはどうなんだろうかと。見かけの大きさと中身が合っていない、中身のほうがはるかに大人だというのは確かなのですが、こと人間関係、恋愛に関してはどうなのだろうかと。BJに対して抱いているのは本当に恋愛感情なのかということです。ピノコが外界に出てからたかだか数年、たいして他の人との接触もなさそうな2人だけの生活をしている状況で、単に「好き」というのと家族愛と男女の恋愛感情の区別がはたしてピノコにつくのだろうかと。テレビや雑誌で得た情報から、恋に恋する乙女状態になっているのではないかと、そんなふうにも思われてしまうのです。ピノコ、けっこう気が多いのもそのせいなんじゃないかと。

……とまあ、これも後付けの理由なんですけどね。実際、ピノコに関しては全部が想像の域を出ないわけで。あんな出自をした人間はたぶん歴史上一人もいないはず。同じ経験をしない限りピノコのことは絶対に理解できないように思います。それを自分がこうだからピノコもこうだと思うのはどうなのかという疑問が私にはあるわけです。18年間生身の人間として生きてきた我々と、肉体を持たなかったピノコが同じはずはないのではないかと。生々しい話になりますが、ピノコには性欲はないはずだと私は考えております。

ん~~、正直に書きますとね。BJとピノコがそういう関係になったら、私、一気に冷めるんですわ。たぶん。いや絶対。BJ先生がBQと不倫しようがドクター・キリコとの同性愛に溺れようが、私の先生に対する思いは変わらないんですが、ピノコを相手にした途端、終わるんです。ピノコが好きなことはたぶん変わらないけれども、先生のことは嫌いになります。『BJ』というお話全体の印象もガラリと変わって読めなくなると思います(だって、どんな顔してBJとピノコのツーショットを見ればよいのか……)。そうなるのが嫌だから、あーだこーだと言っているような気もします(笑)。

「ジャピノ」ファンの雪乃さんにとっては不愉快な内容だったと思います。ごめんなさいね。でもこれが正直な気持ちです。

【追記】
手塚治虫がいつまでたってもピノコを大きくしなかったのは、実際にそういう関係になるのを防ぐ意味もあったのではないかとも考えています。ピノコが象徴しているのはたぶん母性なのではないでしょうか。ロリータが嫌というより、近親相姦が嫌なのかもしれませんワタクシ。ピノコは恋に恋する乙女のままで、BJはそれを「ハイハイ」と受け流して……、それが私の望む2人のベストな状態です。

投稿: わかば | 2008年5月 7日 (水) 00時18分

丁寧なコメントレス、有難う御座います。

各キャラクターに対する、「こうあって欲しい」という思いは、千差万別だと思うので、特に不愉快とは感じません。また、他人の考えに触れ、自分と比較し、頭の整理をしながら悩む事が私も面白いと思うので、わかばさんの心の底から出る深みのある文章が好きです。

色々考えさせられる所はあるのですが、これ以上こちらに私の愚考を書き連ねるのも心苦しいので、自宅に持ち帰りたいと思います。

答えの無い問題を解こうと足掻くのは、一種のマゾかもしれませんねcoldsweats01

投稿: 桜 雪乃 | 2008年5月 7日 (水) 08時40分

わかばさんこんばんは。
力の篭った記事をありがとうございます!
コメントしたいと思いつつうまく話がまとまりません。
とりあえず私がピノコをBJの恋愛対象たりうると考えるようになったのは、二次創作を拝見するようになってからじゃないかと思います。
それまではカップリング、なんて言葉さえ知らなかったですし^^@
アニメのピノコはただのガキンチョ扱いでしたから(そうでない回もありましたが)、アニメからではありません。ただし二次創作を拝見するようになったのはアニメBJに違和感を覚えた為ですから、きっかけはアニメといえるかもわかりませんね。

以前の記事も拝見させていただきましたv
>BJが共に歩いていきたいと思っているのがピノコであることが暗示されて、『BJ』は終わるのだ。
という一文が非常に嬉しかったですv
何はともあれこうしてBJの世界に思いを馳せるのは楽しいです^^

投稿: 神無月 | 2008年5月 8日 (木) 00時11分

雪乃さん
たびたびのコメントありがとうございます。
不愉快ではないとのお言葉をいただきホッとしております。
私今回改めて感じたのですが、私、ピノコのことを思っていた以上に好きなのだとわかりました。アニメの記憶がだいぶん薄れてきたせいもあるかもしれませんが(爆)。彼女には絶対に幸せになってほしい。上に書いたことも、私が考えるピノコの幸せの形なのです。千差万別のうちの異端のそのまた端っこの意見と聞き流していただければ幸いです。
それと前のコメントに書き忘れましたが、ジャピノ分野で好きなサイトさんもあるのです。「影」のつくお名前の方のサイトで、私の考えるピノコ像に近いと思って覗かせていただいています。
ともあれ、嗜好の違う方とのお話ができるのはとても嬉しいことです。同じ『BJ』ファンなら共に語れないはずはないと常々思っておりますので。今後ともよろしくお願いいたします。m(_ _)m
雪乃さんのエントリも楽しみにしております♪

投稿: わかば | 2008年5月 8日 (木) 00時12分

神無月さん
>力の篭った記事
いえいえ、神無月さんにもご不快な思いをさせてしまったかと心配しております。いわゆる「ジャピノ」でなくて「BJピノコペア」なら私も大好物ですので、今後ともなにとぞお見捨てなきようお願い申し上げます。

アニメのピノコには違和感ありましたもんねぇ。OVA版のピノコよりは絵柄が可愛かったですが。
ああ、私とは順番が逆だったのですね(ん?一緒なのか?)。私はアニメ版の違和感が先にあって、検索してみたら二次創作物が山ほどヒットして、それを読んで更に_| ̄|○……という順番でしたから。
神無月さんのようにそれが受け入れられれば良かったのでしょうが、「違うだろーよソレ!」という反発のほうが大きくて。その当時に覗いたサイトさんも今はもう無いのですけれどもね。

>BJが共に歩いていきたいと思っているのがピノコであることが暗示されて、『BJ』は終わるのだ。
触れていただきありがとうございます。渾身の一文です。絶対そうだと信じています!

その存在の難しさの故になかなか今まで触れられなかったピノコですが、ちょっと何かがふっ切れたような気がしています。これからもいろいろ教えてくださいましね。m(_ _)m

投稿: わかば | 2008年5月 8日 (木) 00時41分

こんばんは。
いつも読ませて頂いています。

私は原作から入ったBJファンで、二次創作の世界へはジャピノから踏み入れましたが、今はどのカップリングも楽しめるので、あまり説得力はないかもしれませんが、一応コメントさせて頂きますね。

今回の記事のコメントレスからの抜粋ですが、「BJとピノコがそういう関係になったら、私、一気に冷めるんですわ。」「そうなるのが嫌だから、あーだこーだと言っているような気もします(笑)。」とのこと。

わかばさんがお気持ちを率直に書かれることはご自由ですし、BJとピノコを恋愛関係にさせないための考察?を書かれることも、またご自由です。

が、「私がわかばさんの立場だったら」と仮定して言わせて頂きますと、私だったらそれらをブログにはたぶん書きません。

なぜなら、自分もキリジャという二次創作を自由に楽しんでいるのだから、自分が苦手なジャピノについて「あーだこーだと」ブログで語り、ジャピノファンを悲しませるのは、フェアじゃない、と思うからです。

また、自分がキリジャについてブログで語ることで、誰かが(わかばさんがかつて、ネット上のジャピノにヘコんだように)きっとヘコんでいる、と思うからです。

投稿: KY | 2008年5月10日 (土) 18時31分

途中で切れてしまったので、続きです。

何より、自分の苦手なカップリングが存在するということよりも、好きなカップリングを「あーだこーだと」言われる方がずっと悲しいはず、と思うからです。

BJの二次創作という小さな、でも果てしなく深い、そしてデリケートな世界を、それぞれが、胸をいためることなく平和に楽しめたらと、勝手ながら思います。

それでは、失礼します。

投稿: KY | 2008年5月10日 (土) 18時47分

KY さん
はい。ご意見は真摯に受け止めたいと思います。ジャピノファンの方たちにとっては不愉快なものであろうことも承知の上でした。KYさんを悲しませてしまったのなら、心よりお詫びいたします。でも決してジャピノファンを悲しませようなどと思って書いた記事ではありません。
この記事で書こうと思ったのは、30年前の連載当時、少なくとも私が見聞した限りではそういう見方は無かったということ。だから今、そういう見方が大勢を占めていることに非常にびっくりしたということ。だからその原因究明の意味も込めて私のピノコ解釈をしてみようということでした。
勢い、二次創作に触れた内容になってしまいましたが(TVアニメ版も原作とはかなり違った、二次創作の範疇だと思っています)、それに触れずには書けないことでした。自分の気持ちに整理をつけたいという思いで書いた文章です。
だったらそんなことは最初から書くなというご意見だと思いますが、それについては、私ごときの書いた記事でどうぞ傷ついたり悲しんだりなさらないでくださいとしか申し上げられません。『BJ』という作品が好きでブログに1カテゴリを立てるまでになっておりますが、所詮ここに書いていることは私個人の思いに過ぎません。これが絶対に正しいなどとは決して思っておりません。それにこんな辺境の弱小ブログで私がどんなことを書いても、たかが蟷螂の斧です。KYさんが持っておられるジャピノへの熱い想いは、私ひとりが否定したくらいで揺らぐものではありませんでしょう? 見当違いの奴が何か書いてる、くらいのお考えで切り捨てていただければ幸いです。
コメントありがとうございました。m(_ _)m

投稿: わかば | 2008年5月11日 (日) 00時37分

いえ、こちらこそ、こういう意見もあると読み流して頂ければ幸いです。

癒し系のお二人の後に空気を読まないコメントをするやつ、という意味で名前をKYとさせて頂きました。

必要以上に角が立たないように、伝えたいことがきちんと伝わるようにシンプルにまとめた結果、味もそっけもないコメントになってしまったことをお詫びします。

わかばさんの説得力あるBJ語り、これからもぜひ読ませて頂きますね(やった!明日だ)。

投稿: KY | 2008年5月11日 (日) 20時10分

KYさん
広いお心で受け取めてくださって、とても嬉しいです。ありがとうございます。
二次創作のことまで確信犯的に踏み込んでしまった私のほうこそ「KY」なのは間違いありません。平にご容赦ください。
>必要以上に角が立たないように、伝えたいことがきちんと伝わるように……
はい。そのお心遣いも行間からありがたく伝わってきておりました。そのKYさんのお優しさにも心より感謝申し上げます。
また、これからも読んでくださるとのこと、救われた思いでおります。はい。頑張らせていただきますので、今後ともご批判ご教示ともによろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
あ、明日ですね(もう今日だ!)。まだ何も考えておりませんが、書き始めると一気呵成なので、が、頑張ります!!

投稿: わかば | 2008年5月12日 (月) 00時23分

こんにちは。
 ひょんなことからこの記事を見つけて拝見させて頂き、良い意味で深く衝撃を受けました。目から鱗が落ちる勢いです…。
 随分前の記事ですが思わずコメントさせて頂きました。長文のコメント失礼いたします。
 手塚作品が好きで、特にブラックジャックが大好きなのですが、いくら考えても答えの出ない謎が多く、特に「ピノコ」は大きな謎だったので、ここ最近ずっと考えていました。
ブラックジャックとピノコのペアは好きなのですが、二人のイラストを描いていても納得いかないものばかり量産してしまいしっくりこない…というような状況が続いていた次第です。
(下記、ちょっとアニメのフォローみたいな感じになってしまうので、ご不快な思いをされたら申し訳ありません!)
 アニメ版ブラックジャックをリアルタイムで見ていた時は「原作と全然違う!なんだこれ!」と言って憤慨していましたが、最近考えるようになってまたアニメを見返した時、ゴールデンタイムにブラックジャックというシビアな題材でアニメを放送するためにはあのキャラクター設定は致し方なかった。アニメという媒体でできることと漫画という媒体でできることの差なのかもしれないなぁ…という方向で納得してからは、普通に見れるようになったクチです。
 ある雑誌で、はじめの一歩の作者である森川ジョージ先生が「手塚治虫は『俯瞰』して物語を書いていた」という趣旨の話をしていましたが、ピノコとブラックジャックの関係もそのたぐいなのではないかなと思いました。
『ピノコはBJの掌中の珠だ。べたべたした愛情表現なんかしなくたって、BJがピノコを愛おしく思っていることくらい原作では簡単に読み取れる。BJを龍だとすればピノコは龍珠だ。』というわかばさんの記事の一文で、すべてが腑におちたような気がいたします。描写はなくとも行間でそれを感じさせる手塚治虫氏は本当に素晴らしい表現者だと改めて感服しました。
 わかりづらい主観だらけの長文になってしまい本当に申し訳ありません。随分前の記事にコメント、大変失礼いたしました。
そして、素晴らしい記事を書いてくださり、本当にありがとうございました。

投稿: 若輩者 | 2017年5月 6日 (土) 13時51分

若輩者とご謙遜なさるあなた様へ

初めまして。コメントありがとうございます。m(__)m
こんな大昔の記事にまでお目を通してくださり、感謝感激です。ありがとうございます。

当時(いや、いまもですが)、ピノコについて書くときはまさに「虎の尾を踏む」思いでした。それでも書かずにはいられないほどにはピノコが好きで、私なりのピノコ像というものもあり、この記事はアニメ版を叩き台にして改めてピノコを考えてみたいという試みだったと記憶しています。いま読み返してみても冷や汗が出ますが……(笑)。

>特に「ピノコ」は大きな謎
同感です!! 「謎」というのはつまり誰もピノコのような生まれ方・育ち方・あり方をしていないので、想像が追いつかないという理由が大きいのではないかと考えます。もちろんそれを想像して創造するのが二次創作の醍醐味ではあるのでしょうが……。

おお! イラストを描かれるのですね! 拝見したいです。どこかに発表していらっしゃるのでしたら、教えてくださいね♪

>アニメ版
あはは。私の感想とあまりにも似ているので笑ってしまいました。当時、アニメ版について下記↓のようなことを書いています。BJとピノコの関係についても触れていますので、よろしければご覧になってください。イタズラに長いですけど~(汗)。

https://micia0308.wordpress.com/2006/07/28/%E3%81%82%E3%81%A8%EF%BC%92%E3%83%B6%E6%9C%88/

http://wakabanonikki-2nd.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/bj_54f5.html

>手塚治虫は『俯瞰』して物語を書いていた
まさにそうなのでしょうね。ことに『BJ』は長期連載でしたから、ストーリーを紡いでいく中でBJとピノコの関係のありさまが行間から滲み出し、徐々に読者の心に確立されていったのでしょう。最初の頃、ピノコを持て余していたBJが変わっていく様も微笑ましいですしね♪ 手塚治虫の計算なのかどうなのかわかりませんが、ストーリーを俯瞰した上で効果的にキャラクターも作っていく手法は、これは並みの作家にはできないことだろうと思います。手塚先生はやっぱりすごいですね!

拙ブログは(特にBJ関連の記事は)、私が書くことはただのきっかけであり、コメントを下さる方々のいろいろなご意見こそが本文だと思っています。ご批判や間違いのご指摘もありがたく大切なものと考えています。
この記事が若輩者さん(こうお書きになっているのでそう呼ばせていただきます、すみません)のお目にとまってコメントまで下さったことは何よりの幸せです。記事にいっそうの厚みを加えてくださったこと、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
これからも共に『BJ』を読み続けてまいりましょうね~♪\(^o^)/

投稿: わかば | 2017年5月 6日 (土) 23時12分

若輩者改めチロ
早速のコメントへの返信ありがとうございます!適当な名前が思いつかず、とりあえず思いついた若輩者という名前にしてしまいましたが、逆に気を使わせてしまいすみません…。

>おお! イラストを描かれるのですね! 拝見したいです。どこかに発表していらっしゃるのでしたら、教えてくださいね♪
嬉しいお言葉、ありがとうございます!イラストは会員登録制のpixivというサイトにUPしています。(最近は個人でホームページをつくって投稿した方がいいかなーとか考えていたりしますが…)


>あはは。私の感想とあまりにも似ているので笑ってしまいました。

早速アニメの感想、拝読いたしました。
大変共感する部分が多く、私もついつい笑ってしまいました。何より、アニメの好きなエピソードが私と全く一緒で、これは何かの奇跡か!?とパソコンの前で驚愕していた次第です。(ちぢむ!の最後の場面は何度見てもしびれます…。)

>これからも共に『BJ』を読み続けてまいりましょうね~♪\(^o^)/
『BJ』は手塚治虫氏の集大成だと思うので、今後も『BJ』に描かれた哲学や謎を理解することに近づく為にも、ずっと読み続けます!
本当にありがとうございました!!

投稿: チロ | 2017年5月 7日 (日) 15時40分

チロさん

重ねてのコメントありがとうございます♪
チロさん……お呼びしやすくなりました~。\(^o^)/ これからこのお名前で呼ばせていただきますね。

イラストを拝見したくて「チロ」さんでpixivのユーザー検索をしてみました。が、その中にピノコのイラストは見当たらないようでした。たぶん私の探し方が悪いのだと思いますスミマセン(汗)。また明日トライしてみます!(`・д・´)ゝ

>アニメの好きなエピソードが私と全く一緒
わお! そうなんですか?! すごい偶然ですね~! もしかしたらチロさんと私は感性が似ているのかもしれませんね! 嬉しいです~♪

>『BJ』は手塚治虫氏の集大成だと思う
はい、私もそう思います! 手塚作品では『火の鳥』も好きなのですが、『火の鳥』が手塚先生の哲学の総論だとすれば『BJ』は各論だというふうに見ています。『火の鳥』があまりに壮大で深遠すぎてわからないことも『BJ』では一人の患者の命の大切さに置き換えて見せてくれたり、人間もその他の生き物も命という意味では違いはないのだと教えてくれたりします。反面、いつかは終わる命をどんなことをしても救おうとするBJの行為自体を問いかけたりもしています。ピノコを作り出したこともそういう観点ではどういうことになるのか……?とか。

きっとチロさんもそういうことを考えておられるのではないかと推察しています。手塚先生が仕掛けた大きな謎、少しでも解き明かしてみたいものですね~♪

投稿: わかば | 2017年5月 7日 (日) 22時58分

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