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イグアスと銭ゲバと

NHKで世界遺産イグアスの滝を観て、幻想的な満月の夜に掛かる虹に感動したそのすぐ後に、『銭ゲバ』第7話「命の値段も結局金ズラか…」を観る。こっちは神も仏もない。

先週の風太郎の痛々しさには参ったが、今週は留置所の中で見事復活! よしよし、風太郎はこうでなくては! 釈放されて三國家に帰り、緑と茜とともに食事をとる風景の寒々しいこと。風太郎は姉妹に過去の犯罪を平然とペラペラ話すが、それも犯罪など金の力でいくらでももみ消せる自信があってのこと。憎々しい風太郎の完全復活だ。父親を殺され家も会社も乗っ取られた姉妹が、それでも風太郎と一緒に暮らしているという脚色はいかにも現実離れしているが、このドラマの場合はそんな不自然さは些細なこと。とことん暗くて重苦しい状況になってくれたほうが、観ていて面白い。

緑が言った「風太郎は、けだものだと思っていたけど今は人間。けだものなら死んでしまえばそれでいい。でも人間なら死ぬよりもつらい苦しみを味わうべきだ」というような言葉は原作にもある。彼女は復讐を誓っているが、茜のほうは風太郎を本当に愛している。その結果が、首吊り自殺。原作ではほとんど存在感のなかった彼女だが、ドラマではけっこう詳しく描かれていたので、感情移入してしまった。かわいそうに。死ぬしかなかったのかな。一方で、つきまとう刑事も金で懐柔する風太郎。奥さんの移植手術代を用立てることで何も言えなくさせてしまう。

「金だ……結局金なんだ。全部金なんだ。銭ズラ。銭ズラ~~!!」。なかなか説得力のある言葉だと思う。イグアスの滝に神の降臨を見る原住民たちがこの言葉を聞いたらどう思うかな、と、ふと思ったりした。

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