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お願いだから眼帯取らないで!

母の入院で付き添いをした。途中4時間の仮眠で2夜連続完徹はキツイ。今朝家へ帰るときにはふらふらして足元が覚束なかった。

実家の父のときも経験したがいわゆる「せん妄」状態で、こちらが何を言っても通じない。私には見えない何かが見えるらしいし、手術後に付けた眼帯を取ろうとするし、やっと寝てくれたかと思うと数分後にはガバリと起き上がりベッドから降りようとする。延々その繰り返しで、目が離せない。腹が立つやら可哀想やらで、こちらはへとへとに消耗した。他に患者さんのいない部屋ではあったが、あまり夜中に大声で話すのも隣の部屋にも迷惑だと思い、昨夜は母を車椅子に乗せて病院中を散歩していた。消灯して薄暗い廊下の曲がり角で巡回中の警備員さんと鉢合わせして「うわッ!」と驚かれたりもした。「眼帯をして髪振り乱したおばあさんが車椅子でキコキコと……」、新しい怪談が生まれたかもしれない。

目を手術したことも既に忘却の彼方だし、ここが病院で自分が入院患者であることもわかっていない母の、何やら意味不明の言葉をフンフンと聞き流しながら渡り廊下から見た街の夜景は、たぶん忘れないだろうな。

おかげさまで緊急の手術も無事成功で、明日にはもう退院の運びとなった。ありがたいことだ。元の環境に戻れば幻覚も消えてくれると思うのだが。

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コメント

今晩は。
大変ご無沙汰しておりました。
ほぼ毎日のように読ませていただきながら,高邁な話題には付いていけず,ついついご無礼とは知りながら,「読み逃げ」を繰り返しておりました・・・(滝汗)。

いろいろと大変な毎日でしたね。
まずは,お母様も退院ということで,一段落でしょうか・・・。
親の老いを見るのは,子の宿命なのでしょうね。
私も,今日所用があって下の子を連れて,実家の父母のもとを訪れました。
すっかり耳が遠くなり補聴器を手放せなくなった母,思い込みが一層激しくなり頑固に拍車がかかった父を見るに付け,両親の老いを改めて感じ,何ともいえぬ重いものを引き摺りながら帰りました・・・。
どうか,ご無理なさらずお母様を一層慈しんでやってください・・・(いや,今でも私なんかと比べると本当に頭の下がる思いですが・・・)。
いろいろと大変なことは多いと思いますが(私が同じ立場だったらとっくに音を上げている筈です),それが多分子としての務めなのでしょうから・・・。

済みません,まとまらない,というか妙に分別くさい内容に感じられましたら
「しょうもないな」
と,ご容赦ください・・・。

投稿: koshi | 2009年2月21日 (土) 22時51分

koshi さん
こんばんは。こちらこそ大変なご無沙汰で……(汗)。考えてみれば今年になってからどちら様にも一度もコメントしていない状況で、完全無欠の「ひきこもりロム専おんな」になっております。koshi さんの書かれることこそ高邁という言葉にふさわしく、私の考え足らずのコメントでコメント欄を汚すのも心苦しく、ただただ勉強をさせていただいておりますご無礼の段、なにとぞお許しくださいませ。m(_ _;)m

お優しいお言葉、ありがとうございます。なんとか昨日午後に退院いたしましたので、ようやく一段落というところです。
親の老いや病を見るのは辛いですね。でも何事も順繰りなのだなぁと、最近思うようになりました。母が祖父母を看てきたのを見ていますから、あのときの母の心境もこんなふうだったのだろうと今になってわかった気がします。
いつも思い出すのは良寛さんの句「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」ですが、生きるってのは表もあれば裏もあるのだと思います。句本来の解釈とは違うと思いますが、いま親は私のために老いや病という「裏」を見せてくれているのだと解釈しています。いずれ私も呆けるかもしれないし、koshi さんも頑固者になるかも(失礼)。でもそれは仕方ないし、それで許されるんだろうと思います。

いまはただ平穏な心持ちで老いていってほしいと願うばかりです。「しょうもない」なんてとんでもない。同世代のkoshi さんのお考えやお言葉、聞かせていただいて本当に嬉しいです。ありがとうございます。頑張ります。

投稿: わかば | 2009年2月22日 (日) 23時13分

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