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美容室でマッサージ

連日30度あたりの気温を記録するようになった。梅雨時で湿度も高いからやりきれない。これがカラッとした30度なら気分も良いのだが。

我慢できなくなって、髪を切りに行った。2ヶ月半ぶりだ。馴染みの美容室へ行くとヒンヤリ冷房が効いていて気持ち良い。カットクロス(あの大きなポンチョみたいなやつね)をかけられると結構暑いものだから、多少低めの温度設定がありがたい。いつものことだから別に長さや髪型などを指定することもなく、そこのワンちゃんの話から家族の話から肩こりの話から県内で起こった親殺しの話から、脈絡もなくお喋りする。

カット、毛染め、洗髪と進んで、あとはブローというところでいつも頭から肩にかけてパンパンと叩いて筋肉をほぐしてくださる。これが何とも言えず気持ち良いのだ。ミント系の整髪料の香りとも相俟って目が覚めたような爽快な気分になる。時間にして1分たらずだが、これがしてもらえるから美容室へ行っているようなものだ。

「いつもよりちょっと短めにしましたよ」と言われたが、せいぜい5㎜くらいだろう。涼しいほうが良いです、ありがとう。スプレーは断って、一丁あがり! ここでお会計となるのだが、きょうはちょっと先生にお返しをすることにした。「肩を揉んであげましょう」と言うと、「そんな! お客さんにそんなこと……」と固辞されたが、他にお客さんもいなかったから「まあここに座って」とそれまで自分が座っていた椅子に座ってもらってマッサージ開始。この先生が長年ひどい肩こりで、遠くは九州まで治療に通っていたことは以前に聞いていたし、きょうもきょうとて肩にシップを張っておられるのが首筋から見えていたし、ときどき痛そうに肩を押さえてぐるぐる腕を回しておられるのも鏡越しに見えていた。背の低い人が座高の高い私のような客の頭をいじるのは、いくら椅子を低くしても大変な作業だろうと思う。それに私はマッサージが上手いのである、自分で言うのもなんだけど。

肩から背中にかけて鉄板が入っているような硬さだった。こりゃあ辛いゎ、と内心思う。つい一ヶ月ほど前までは私も堪らない背中の痛みに参っていたから(片方乳房がなくなって身体のバランスがとれなくなったせいだと思う)、この辛さはよくわかる。首筋から肩、背骨の両側を押して揉んで叩いて撫でさする。「ひゃ~、気持ちいいわ~」という声に前の鏡を見ると、本当に気持ちよさそうにして目を瞑っておられる。きっとさっきは私もこんな顔をしていたんだろうな。

小さい頃から父の肩叩きをさせられてきた。晩年寝たきりになって身体中が凝って痛いと言う父の身体を、毎日揉み続けてきた。習ったことはないがツボはわかっている。そのテクニックを駆使して揉むこと3分ばかり。「あ~、身体が軽くなった~!」と言われたところで終了。もっとやりたかったが、それ以上は遠慮されるだろうから。ところが、「これ、開いてるけど……」とヘアームースを1本いただいてしまった(汗)。エビで鯛……(笑)。

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