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意宇の杜

『出雲国風土記』には「国引き神話」と呼ばれる神話がある。出雲の国が狭いというので、八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)という神が、4回にわたって新羅の国や北陸地方から余った国を引っ張ってきてひっつけた。それが今の島根半島部分だと言われている。引き寄せるのに使った縄が鳥取県の弓ヶ浜で、その縄を結びつけた杭が中国地方の最高峰大山だったりする、なんとも壮大な神話である。(この国引きの部分の文章はリズムに乗った名調子なので、いずれ取り上げたいと思っている。)

Photoその八束水臣津野命が国引きを終えて「終わったー!」と喜びの声を挙げられたと伝えられる場所に、本日行ってきた。田畑が広がる中にこんもりと見える木立がそれであった。「意宇の杜(遺跡)」という立て札には、「『出雲風土記』によれば、国引きを終えられた八束水臣津野命が『今は国引きおえつ』と詔りたまひて、意宇の杜に御杖衝き立てて『意恵』と詔りたまひき、故、意宇という」、国引きの大業を終えられた八束水臣津野命が用いられた呪力を持った御杖の「より代」がこのタブの木であり、古来「意宇のタブ」として近隣から広く崇拝されている」と書かれていた。

まさに出雲の国が始まった地点と言えるかもしれない。

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「今は国引き訖(お)へつ」と詔りたまひて、意宇杜(おうのもり)に御杖衝き立てて、「意恵(おゑ)」と詔りたまひき。故、意宇(おう)と云ふ。謂はゆる意宇杜は、郡家の東北の邊、田の中にある塾(こやま)なり。周八歩許り、其の上に木ありて茂れり。
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