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アラシ

ニコッとタウンでの会話を聞いていると、いま少女たちの間では「嵐」と「AKB48」の人気がすごいようである。初対面でも「わたしは翔くんが好き」「わたしはニノのファン」というだけで意気投合している(笑)。とても微笑ましくて、私は側でぼーっと聞いたりしているのだが、中にはそんな少女たちをからかって喜ぶ輩もいるようで。

先日わが娘が教えてくれたのだが、「ジャーニーズのARASHIのどこがいいのか。ファンなんてやめたほうがいいよ」というような内容のブログがあって、大騒ぎになっているとか。どれどれ、と覗いてみたら、その記事を書いた人の家(もちろん仮想の)の前は黒山の人だかりで、件の記事には上限の100件のコメントが寄せられ、それ以上書き込む余地もない状態であった。

見たところそのブログにはその記事1件しか書かれておらず、誰かが使い捨てのアカウントでそういう「釣り」記事を書いたのだろうが、純真な乙女たちはまともに受け止めて怒り心頭に発している。「どうしてそんなことを書くんですか!」「ひどい!」「あなたがそんなことを言われたらどんな気がしますか!」…というような、いたってまっとうな意見が100件。お気の毒ながらまさに「入れ食い」状態。なかなか壮観であった。わが娘には、「これは『釣り』であるからノッてはいけない。人が大騒ぎしているのを見て喜んでいる人だから、無視するのが一番」と言っておく。

翌日見てみたら、既にそのページは存在しなくなっていた。これが、書いた本人が自ら脱退したためなのか、事務局が介入したからなのか、そのあたりの事情はわからない。100件のコメントの中には「違反申告しました」というのもあったから、事務局が事態を把握していたことは間違いないけれども。

しかし上手い書き方がしてあると感心もしたのだ。「ジャーニーズ」とは書いてあるが「ジャニーズ」とは書いてない。「ARASHI」とは書いてあるが「嵐」とは書いてないのだ。言い逃れしようと思えばできる。可愛い女の子のアバターで、少女たちが使うような言葉と書き方はしてあったが、おそらく中身はそういう姑息なことまで考えた大人であったろうと思う。「世の中、変な人がいるねぇ」と娘にも言ったのであるが。

さてここで、言論の自由はどこまで許されるのかと考えてみる。「ジャーニーズのARASHIのどこがいいのか。ファンなんてやめたほうがいいよ」という文章の、はたしてどこが問題か。実際にはもうちょっと続きがあって、ジャニーズのファンをバカにした言い方をしたものであったから、ジャニーズファンが怒るのも無理はなかったのだけれど、一般的に「○○のどこが良いのか。ファンの気が知れない」などと書いた場合、それはサイトやブログの閉鎖にまで追い込まれるほどのことであろうかと思うのである。○○にジャニーズ系の男性アイドルの名前を入れれば、世の男性諸氏の9割くらいは密かにそう思っておられるのではなかろうか(笑)。○○ご本人が見れば傷ついたり腹立たしく思ったりするかもしれないが、この程度のことであればいちいち問題にするほうが煩わしいだろう、と思う。

今回のケースは明らかに悪意のある「釣り」で、本当は誰も相手にしないのが一番本人にはコタエたのだろうが、少女たちが真っ正直に反応して大騒ぎになってしまった。また、「人の嫌がることを話すのはやめましょう」というお約束のあるヴァーチャル・コミュニティであるから、個人のブログの中でもそういうものを書いてしまえば削除されても已む無しというところであったとは思う(重ねて言うが、事務局の関与があったかどうかは知らない)。しかし、一般のサイトやブログなら……? 特定の個人に対する誹謗中傷はもちろん書くべきではない。しかし人気商売の芸能人や政治家の場合はその境界線が曖昧だ。「あの女優は好きじゃない」とか「あの政治家のああいうところが嫌いだ」なんてことを、(公に書く必要のあることか否かは別として)一切書くことができないとしたら、それは逆に言論の自由の観点から大問題なんじゃないかと思うのである。

なんだかね。昨今は、ほんの些細なことをなんでもかんでもヒステリックに騒ぎすぎると思うですよ。

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