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『水滸伝』

最近とんと観たいテレビ番組がなくなった。毎週欠かさず観ているのは『飛び出せ!科学くん』『水戸黄門』くらいなもの。『ヘキサゴン』も最近は忘れがちだし、『ジェネラル・ルージュの凱旋』も前回うっかり見逃した。どのチャンネルも似たり寄ったりのバラエティとクイズばかりなので、テレビを観るよりはネットのほうが楽しいと思ってしまう。昔はもっとおもしろい番組がたくさんあったように思うのだが、実際に番組の質が落ちてきているのか、自分の感性が鈍くなってきているのか、判断に迷うところだ。きっとその両方なのだろう。

1973年10月から放送された日本テレビの『水滸伝』のDVDが欲しいなぁと思って調べていたところ、たまたま高求役を演じた佐藤慶さんの訃報に接した。81歳。ご冥福をお祈りする。

とにかくこの高求という奴が実に嫌な奴でサ。高求が中村敦夫演じる豹子頭林冲の奥さんに横恋慕したところから、この壮大なドラマは始まっていったのだった。権謀術数に長けた野心家の高求を、佐藤さんは見事に演じていた。こういう重みのある悪役が似合う貴重な俳優さんだったと思う。またそういう憎たらしいまでの悪役がいたからこそ、中村林冲のヒーローぶりも映えたのだろう。

このドラマ、いま考えてもすごいキャストだったと感心する。あおい輝彦さんの九紋竜史進とか、佐藤充さんの青面獣楊志とか、ハナ肇さんの武松とか、土田早苗さんの一丈青扈三娘とか、私の好きな若林豪さんの大刀関勝とか(←終わり間近に登場するので出番少なかったけど…)、それぞれの役にぴったりはまっていた。製作費総額がなんと6億円におよぶテレビ界空前の大作だったというが、40年近く経ったいまでもこうして懐かしく思い出して観たいなぁと思う人間がいるのだから、それくらい見応えのある作品が出来上がっていたのだと思う。

粗製乱造ではなくて、じっくり本気で作られた娯楽(←ここ大事)大作が、これからも作られることを願う。

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