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かまいたち

ニコタで妖怪になれる新しいアイテムが発表され、きょうのアバターが着ているのはその中の「かまいたち」である。ということで、きょうの『BJ』語りは「通り魔」について。無理矢理だな……(笑)。

アラスカのマッキンリー山附近でミサイルが打ち上げられているコマから始まるこのお話、まずこの場所を特定してみよう。「無用ノ者 基地内ニ立入ルベカラズ 司令部」という立て札からも、アメリカのミサイル基地であることは間違いない。調べてみると、フェアバンクスの南東100マイルにフォート・グリーリーというアメリカ陸軍発射場があるので、おそらくそこのことではないかと思う。北朝鮮対策として、2004年から着々と迎撃ミサイルの配備が行われているという基地である。

その地で、パトカーに追い回されているBJ先生。何をやらかしたのかと思えば、無差別に人を切り裂いて殺す犯人であるとの疑いをかけられている。もちろん先生はそんなことはやっておらず、それはミサイル発射がもたらす「かまいたち」という現象ではないかと説明するのだが、警察は聞く耳を持たない。よし、それなら自分が切られてみる、と待っていると、まさしくそのポイントに「かまいたち」の現象が出現。刑事とともに大怪我を負いながらも、その原因がやはりミサイル発射であることを証明したのであった。

作中、先生はかまいたちについてこう述べている。「日本の東北地方のいい伝えだ。かまいたちという三人一組の妖怪がいて 村人なんかを急にうしろからおそう。ひとりめはつきころがし ふたりめはカマでサッと切り 三人めはすばやく血止めグスリをぬって 逃げていくというんだ。――つまり なにも刃物を使わないのに からだがスパッと切れる現象だ。だがこれは科学で説明がつく。たとえば何かがはげしく動くと…… ちいさな旋風によって真空ができる。それに瞬間的にすいつけられて からだが切れるのだ」。

「鎌鼬」(Wikipedia)によれば、三人一組であるというのは飛騨地方の伝承であるとされている(東北地方というのはBJ先生の思い違いであろうか)。また、「実際には皮膚はかなり丈夫な組織であり、人体を損傷するほどの気圧差が旋風によって生じることは物理的にも考えられず、さらに、かまいたちの発生する状況で人間の皮膚以外の物(衣服や周囲の物品)が切られているような事象も報告されていない」となっていて、このエピソードのような現象はどうやら現実には起こらないようなのだ。

先生は被害のあった地点を調べて、それらが皆ミサイル発射地点から5キロの距離であることをつきとめ、その円上に真空の渦が襲い掛かると言っている。実際のミサイル発射時の爆風は周辺にどの程度の被害を及ぼすのか。これをネットで調べているのだが、どうもはっきりしたことはわかりそうにない。もしや、当時何かそういう事件でもあったのを参考にしているのかとも思うが、それも不明のままだ。どなたか情報をお持ちの方は、是非ご教示ください。m(_ _)m

ところでこの作品では、自分の怪我をおして刑事の怪我の手術をし、手当てを終えると同時に昏倒するBJ先生がなかなかにカッコいい。収容された病院で、それまで自分を追い回していた刑事と枕を並べて寝ながら、「(基地司令官に)しめて一千万ドル請求する」「さもなきゃあ、おれがミサイルをブタ箱へブチこんでやるよ……」と意気投合しているのも微笑ましい。先生、アラスカにもファンができたようだ(笑)。

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