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「わたしはそういう人ではない」

保護責任者遺棄致死などの罪に問われている押尾学被告への求刑は6年と出た。裁判の行方などには興味はないが、報道される被告の意見陳述の一部にいちいち引っ掛かる。「田中さんを見殺しにするようなことはしていない。わたしはそういう人ではない」のところだ。

内容云々ではない。「そういう人」という日本語の使い方がおかしいのだ。これはたぶん押尾被告の発言がそうであったから新聞・テレビはそのままを報道しているだけだと思うけれども、正しくは「そういう人間」と言うべきところだ。ネット上では、産経新聞の記事で「人間」と校正(?)されているのを見たが、その他は「人」のままだったようだ。

ふつう「人間」と「人」は同じ意味に用いるが、NHKの「気になることば」によれば、「人」は他人をさす言葉、とある。だから、「わたしは○○な人である」という言い方そのものが矛盾した言い方なのだ。何年か前に女性芸人が「ほら、わたしって○○な人じゃないですかぁ」と連発してからよく聞くようになったと記憶しているが、揶揄の可笑しさは忘れられて、こういう言い回しだけが未だに残っているように思う。

「あの人はそういう(○○な)人ではない」というのは正しい。しかし主語が「わたし」であるなら「わたしはそういう(○○な)人間ではない」でなくてはおかしい。「わたしはそういう人ではない」だと、何を他人事みたいに言ってるんだよ!と思う。押尾被告、英語はよくできるようだが、日本語はイマイチのようだ(笑)。

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コメント

連日この報道で…もうお腹いっぱいですね。

あえてお気楽主婦感覚で調べてみました。ウキペディアによりますと被告は「1978年(昭和53年)生まれの東京都出身…中略…幼少期にアメリカで8年過ごしていた帰国子女のため英語が堪能と自称」とあります。あくまでも「自称」なんですよね…弁護人が「英語で言ってみてください」と質問して流暢な?英語で答えた裁判員が失笑したという話も頷けます。この件を受けて離婚することになった元妻が法廷に担ぎ出されやしないかと思っていましたが事無きを得たようで救いでした。

ちなみに…被告とうちの旦那ちゃま…同い年でした。

投稿: くるみ | 2010年9月15日 (水) 11時26分

くるみさん
調べていただいてありがとうございます。m(_ _)m
ほう、帰国子女だったのですね。英語に堪能というのは自称ですか(笑)。メールの内容を英語で言わせるなんて、とんだ茶番ですよね。
元妻が引っ張り出されたりしなかったのは良かったですが、被害者との性交渉が赤裸々に(本当かウソか知りませんが)語られたことは、被害者の尊厳が損なわれたようで気の毒でなりません。
専門家によると、求刑6年というのは短すぎるという意見が多いそうです。常識のある人が聞けば、保身のために被害者を見殺しにしたのは明々白々ということなのでしょうね。さあ、どんな判決が下るか注目しましょう。

まちゃ吉さん、お若いのねぇ♪catface

投稿: わかば | 2010年9月15日 (水) 21時51分

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