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恨(ハン)

昨夜は、日本海を挟んだ二つの国の国民が、まったく違った心持ちで眠りについたことだろう。アジア・カップの準決勝で日本と韓国が激突し、日本が接戦を制した。

スポーツには疎いので「因縁の日韓戦」などと言われてもよくわからなかったのだが、日本はずっと韓国に連敗していたのだね。FIFAランキングでは日本が29位、韓国が39位なのだから、日本にとって韓国は相性の悪い相手なのだろう。あるいは、日本戦にだけは負けたくないと思っている韓国の意地が出ているのか。

昨夜の試合で韓国に先制点をもたらした奇誠庸(キ・ソンヨン)選手が、何やら失敬な行動をしたというニュースを見た。「ゴール決定後に左の頬を膨らませ、手でかくなどサルの表情をまねたセレモニー」をしたらしいのだが、「メディアは「オンラインの世界で、日本人を『サル』と呼ぶ場合がある」とした上で、「相手が日本であることを勘案すると十分誤解を招きかねない行動だった」と懸念を示した」というのだ。

「奇選手は試合後、「意味はない」と説明したが、自身のツイッターには「観客席に旭日旗があったのを見て心の中で泣いた」「選手である前に韓国国民だ」と、日本人への当てつけだったことを示唆した」そうだ。「旭日旗があったのを見て心の中で泣いた」まではいい。わざわざ旭日旗を持っていった人間がいたことを私は日本人として恥ずかしく思うし、100年前の1910年に始まり1945年に終わった日韓併合の歴史を悔しく思う奇選手の愛国心はむしろ当然のことだ。しかしその後がいけない。日本人はサルだというのか、え?

こういうとき、大方の日本人は「やれやれ…」と思うだけで事を荒立てたりはしない。ただ、謂れのない(とまでは言わないが、過去の歴史上の出来事を現代に生きるわれわれがどうできるというのだ)反感をぶつけられれば、決して良い気持ちはしない。日韓併合は半世紀以上も前の話だが、サル呼ばわりされたのはつい昨日のことなのだ。

韓国の人には日本に根強い反感を持っている人も多いだろうが、日本人は普段それほど韓国人を意識していない。韓流ブームもあったし、欧米のポップスとともにK-POPも楽しんでいる。意識するとすれば、このように反感や敵意をもって接しられたときだ。「お前はサルだ」と言う相手とはどうしたって仲良くなれるわけがない。今度のことは非常に不愉快であり、せっかくの良い試合を汚しただけでなく、友好的でありたいと願って努力している韓国の人たちの心情をも逆撫でするものであったと思う。残念だ。

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