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めぐり会い

月曜日は『BJ』語り。最近まためぐみさん熱が再燃しているので、きょうもぐだぐだと語ってみる。

めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
     雲がくれにし 夜半(よは)の月かな  (紫式部)

小倉百人一首の一枚札のひとつ。『新古今和歌集』では「雑上」の部立てに収められているので恋の歌ではないのだが、歌だけ読めばどうしたって恋の歌に思える。「せっかくめぐり会えたのに、見たのかどうかもわからない間に、まるで雲間に隠れる夜半の月のように、あなたの姿が見えなくなってしまった」。

初句の「めぐりあひて」と、その後の展開が符合するように思われる点で、私はこの歌を見るたびにいつも『BJ』#50「めぐり会い」を思い出す。作者は紫式部で女性だけれど、BJ先生がめぐみさんを想う気持ちとぴったり合うのではなかろうか。

「めぐり会い」は、今さら言うまでもなく、若かりし日のBJ先生の束の間の恋のお話だ。それまでのスーパーマン的なBJ像に、一気に人間的な魅力が付加された記念すべき一話だと言える。そして当時中学生だった私に、本当の大人の恋ってのはこういうものなのだと教えてくれた衝撃的な作品でもあった。

その当時はプラトニックな面しかわからず、そしていまでも私は引き続きそういう見方をしているけれども、先達の方々の中にはここに究極のセックスを見られる向きもある。手術室での告白とキス、そしてその後に続く手術は子宮と卵巣の摘出である。例えばこれが胃ポリープの切除あたりの手術だったら、おそらく誰もそんなことは感じないに違いない。一人の男が愛する女性の身体から内生殖器官を取り出す……。なるほどこれは性愛の極みかもしれない。手塚治虫がそういうつもりで描いたのかどうかはわからないが、そういう捉え方が可能であるとは言えるだろうと思う。

とはいえ、私自身は「めぐり会い」を至高のプラトニックラブストーリーとして見ている。BJ先生とめぐみさんがあまりにも美しかったからで、そこにあまり肉感的なものは入れたくないと今でも思う。これは単に私の好みの問題なのだけれど、プラトニックラブはそうでない恋愛より一段崇高だという思い込みが前々からある。そしてそれは間違いなく、中学時代に刷り込まれたこの一話の影響なのだけれども。

ところで、めぐみさんがピノコに語った言葉に「恋というものは深入りするととめどもなくなるものなんだ」というのがある。先日観たテレビ番組で、脳科学者の澤口先生が「恋愛をしている人間の脳はコカイン中毒者の脳と同じ状態だ」と言っておられたが、めぐみさんが言っている状態はまさにそれだったろうと思う。同様にBJ先生の脳もそうなっていたのだろう。あのクールでニヒルな天才外科医がそんなズブズブな恋愛脳(?)になっていたかと思うと、……たまらんですなぁ。

ん~と……。もうちょっと書きたいことがあったのだけれども、ここで無性に「めぐり会い」が読み返したくなってきたので、きょうはここまで。ああ、やっぱりぐだぐだになった(汗)。

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Viewimage110116ニコタで、BJ邸の外観を模してみた。如月先生がこの家を訪れることはあるのかなぁ……。

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コメント

わかばさんったら…こっそりこんなコトをして遊んでいたのですね。おほほ。

投稿: くるみ | 2011年1月20日 (木) 21時06分

くるみさん
にょほほほほ♪^^

投稿: わかば | 2011年1月22日 (土) 00時30分

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