« オタクっぽい(笑) | トップページ | cocoon »

老先生

Photo_2「少年チャンピオン」にて、岩明均・中山昌亮の『ブラック・ジャック 青き未来』の連載が始まった。

どこまでネタバレしてよいのかわからないけれども、これはまあ熟年~老年の域にさしかかったBJ先生のお話である。初回ということもあって、BJの紹介という面に重きが置かれていたようだ。最初の数ページに手塚の原作ふうな先生が描かれ、それがだんだんと老けていく様子はちょっとしたショックではあった。ファッションは以前のまま。突然昏睡に陥るという病を持ち、相変わらずブッキラボウで(ちょっと喋りすぎている感じはあるが…)、性格的には老獪の度を増していて、悪くないと思う。

ただ、何故だか、『ブラック・ジャック』を読んでいるという気がしない。とある国の独裁者の治療を依頼されるところが描かれていて、それは昨今の世界情勢をも反映してタイムリーだし、原作にもそういう話はあるのだが、53ページもあれば、原作の先生ならちゃっちゃとオペを成功させ、且つ何か胸のすくような活躍を見せ、おまけに読者の心には何らかの問題意識のような重いものを残して立ち去っていったのではないかと思う。そういう疾走感とでも言うようなものが感じられない。

逆に言えば、私は一話完結の短編の中でこそBJ先生は活きてくると感じていたのだ、ということに気付かされたと言える。あまり丹念に描きこまれていると、ただ読まされるだけに終わってしまって、自分が抱くBJ像を膨らますことができない。これはもう漫画家さんの作風の違いだし、こちらの好みの問題だから仕方がないのだけれど……。

全体として、絵柄は嫌いではないし、硬質な話の展開も期待できそうな気がして、まずまずの滑り出しと見た。クロエという女性(P嬢か?)も気になる。続けて読んでみようと思う。

熟年のブラック・ジャック登場!岩明均×中山昌亮版「BJ」

|

« オタクっぽい(笑) | トップページ | cocoon »

「ブラック・ジャック」カテゴリの記事

コメント

わかばさんこんにちは!
最近すっかりご無沙汰してしまってすみません。

わかばさんの感想にすっかり満足の私です^^笑
3,4段落目(という言い方で良いのかな?笑)とか、何度首を縦に振ったかわかりません。
わかばさんの原作愛には毎度とても癒されるのです。

私としては、初回からこんなに堂々とアピールされるなんて(表紙とかにドドンと)
それはブラックジャックじゃないぞ!とか思ってしまったり笑

では、失礼しました^^

投稿: 鮎子 | 2011年9月15日 (木) 06時19分

鮎子さん
こんばんは。こちらこそすっかりご無沙汰してしまって申し訳ありません。
鮎子さんのブログ記事もいつも読み逃げばかりでこれまた申し訳ない気持ちでいっぱいですが、毎回ブンブンと首がはずれるほど激しく頷きながら読ませていただいておりますよ♪

『BJ』原作ファンとしては、読者が100%満足できるリメイクや二次創作なんかあるはずがないという事実を認めなくてはならないのは残念ですが、それでもやっぱりこういうちゃんとした形でリスペクト作品が描かれ続けているというのは嬉しいことだと思います。
作者さんも「古典落語に挑戦するような、原作の胸を借りる」気持ちで挑戦しておられるようで、その点にも好感が持てます(「こうだったらいいな」という願望だけで創作されたものには、その姿勢に共感できないもので……)。
原作の持つ世界観や哲学を損なうことなく、新しい形でBJ先生が描かれることを期待しつつ、明日は連載2回目を買いに行きま~す♪

またお暇ができましたら、拙宅にもお越しくださいね。最近はオサムシーズの話などしております。私は行かれませんが、鮎子さんの作品は(いんこでしたよね?)手に入れるつもりですよ。うふ♪

熱いコメントを、ありがとうございました。m(_ _)m

投稿: わかば | 2011年9月16日 (金) 02時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/141713/41581399

この記事へのトラックバック一覧です: 老先生:

« オタクっぽい(笑) | トップページ | cocoon »