« 昨日はお花見をしてきました | トップページ | Supermoon »

石原東京都知事が尖閣諸島を買うと言い出したときには、正直、なるほどその手があったかと思った。日本政府は尖閣諸島を巡る領土問題は存在しないという立場だが、先年の中国漁船の不法操業に対してのあの弱腰の体たらくを見れば、日本固有の領土を日本国(の一行政機関)が守ろうとする動きが出るのもむべなるかなと思う。

余談だが、この「固有の領土」という文言には国際法上の定義など無いそうで、一般的に「いまだかつて一度も外国の領土となったことがない領土」という解釈がなされているだけのことであるらしい。ならば、先住民がいた地域はどうなのかということも問題であろうし、そもそもわが日本国だって昭和26年のサンフランシスコ講和条約によってやっと独立国となったわけで、大多数の日本人は「固有でない」領土に住んでいるのである。となると、いまどこの国がどれだけ強く自国の領土だと主張しているかが問題とされるわけであって、賢しらげに「固有の領土」云々を標榜して手をこまねいているのもどうかと思う。卑劣な行為に対しては正々堂々と言うべきことは言い、問題解決に向かって進んで欲しいと思うものである。

閑話休題。月曜日は『BJ』語り。きょうは島について。

BJ先生は儲けた金で島を買っているらしい。しかと確認できるのは「青い恐怖」の三界島と、「宝島」に出てくる五條ミナの墓がある島である。ざっとネットで調べたところ、三界島という島は実在していない。「三界」は仏教用語で、欲界・色界・無色界のことをいう(「女、三界に家なし」とか言いますな…)が、ここではどういう意味だろうか。私は「界」の字から俊寛が流された奄美群島の喜界島を思い浮かべるのだが、あれほど大きな島ではないようだ。

まあいずれにせよ、あれだけ大きなシャコ貝が育つところということで、日本の南方、東シナ海上の島には間違いないだろう。「宝島」のほうも「沖縄の中の小さな島」と書かれている。ちなみにネットで調べてみたら、沖縄にある無人島が5億円で売り出されていた。連載当時だったら数千万円で買えたかもしれない。あるいは、先生の場合だったら、お金持ちの患者からオペ代の代わりに島をもらったということもあり得るかも。

先生が島を買う目的は、自然保護である。誰かが開発する前に自分が買っておこうということだろう。そこに自分の別荘を建てるわけでもなく、ときどきぶらりと訪れるだけのようである。先生の島が国境線上でなかったのは幸せだ。先生がもしも尖閣諸島も買っていたとしたら、この現状をどうするだろうかと思わないでもない。先生、政府も某都知事もあんまり好きじゃなさそうな気がするナ(笑)。

手塚マンガで領土問題というと『七色いんこ』を思い出す。ざっと見たところ3ヶ所ほどで「日本の国土っー」等という台詞がある。話の筋とはまったく関係なく、ビックリしたときなどの台詞として唐突に用いられていたり、「北方領土を日本に返還せよー」という街宣車がいんこの安眠を妨害したりしている。『いんこ』連載当時(1981~82年)、テレビや立て看板などで盛んに使われていたのが「北方領土は日本の国土です」という一文。あんまりよく見かけるので、手塚先生がお遊びで描かれたものだろうと思う。政治的意味合いはあまり無さそうに感じるのだが、どうだろう……? 日本国内でいくらそんなことを言っていても喧しいだけだ!という意味かもしれないな(笑)。

|

« 昨日はお花見をしてきました | トップページ | Supermoon »

「ブラック・ジャック」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/141713/45000328

この記事へのトラックバック一覧です: :

« 昨日はお花見をしてきました | トップページ | Supermoon »