« 日食120521 | トップページ | フィギュア »

アポロン、アフロディテ、ガイア

金星の太陽面通過を観た。前回2004年6月8日はあいにくの曇天で観るのを諦めた記憶がある。金星の軌道は地球の軌道から見ると斜めに傾いているので、太陽と金星と地球が直線上に並ぶのは、およそ243年に4回しかない。105.5年、8年、121.5年、8年という周期で繰り返すらしい。今回を逃すと次は105.5年後ということで、きょうはまさに生涯でワンチャンスの日なのであった。

7時頃からそわそわと庭に出て雲の有無を確かめる。ところどころに薄雲はあるが大丈夫、晴天だ。あとは私の視力で見えるかどうかの問題だが……。正直厳しかったが(メガネの度が合っていないのだ……orz )どうにかこうにか針で突いたほどの黒い点を確認することができたのは嬉しかった。

明けの明星、宵の明星なら見たことがあるが、黒い金星を見たのは生まれて初めて。そしてこれが最後でもある。オレンジ色の巨大な太陽の手前をトコトコと進んでいく小さな小さな金星は、なんだか健気で親近感さえ覚える存在だった。望遠鏡を使わないで肉眼で見えるというのも、近しさを感じるひとつの理由だったろう。地球のすぐお隣の星、地球と大きさもほぼ同じの、双子のかたわれのような星だ。やあ、そこに居たのか。元気そうだね。と声を掛けたいような気分になった。

いや~、やっぱり星はいい。いまこの地上で起こっているいろんな面白くない出来事など、なんてちっぽけなことなのかと思わせてくれる。そして自分がこの太陽系の一員であること、宇宙の一員であること、いまここに生きていることの奇跡を教えてくれる。これって手塚の『火の鳥』の真髄だよね、などと思いながら、太陽と金星を見つめた一日であった。

|

« 日食120521 | トップページ | フィギュア »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/141713/45559294

この記事へのトラックバック一覧です: アポロン、アフロディテ、ガイア:

« 日食120521 | トップページ | フィギュア »