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YBJと原発再稼動

連載中の『ヤング ブラック・ジャック』では、学生運動に協力しようとしない黒男に対してリーダー格の男(全共闘ではなくて民青っぽい)がこう言っている。「理性を持ってして計画的に世界を運営する共産主義へとたどり着かなければ、いずれ人類は滅びるよ!!」。黒男が疑問を呈する。「…なら、“理性を持たず”“計画性もない”俺のよーな人間はどうなるんだ?」「安心したまえ。我々がそれこそ計画性を持って指導する」「…結局、誰かの意見を通すには他人の意見をねじ伏せる必要があるってことだろう? そんなもの俺にとっちゃただの独裁政治だ」。

以前に、黒男さんはノンポリと書いたことがあったが、ノンポリというより徹底した個人主義のようだ。群れることと権威による強制をことのほか嫌っている。だから黒男さんにとっては共産主義や民主主義といったどんな政治イデオロギーも、国民を強制的に戦争に駆り出すという犠牲を強いる限りにおいて否定すべきものになるのだろう。前シリーズで、彼がベトナムから学んだことはたぶんそれだ。国家の主義主張なんて関係ない。大事なのは個人の命だ。

さて先日、大飯原発再稼動に反対する人たちが東京と大飯で大規模な抗議行動を行った。テレビ報道によれば、かの学生運動以来はじめてともいえるくらいの規模だったらしい。「ジャスミン革命」を模して、時節柄「アジサイ革命」とも呼ばれるかもしれないとのこと。さて、革命になるのかどうか……? 大飯の現場に行った人の手記を読んだ。関電も政治家も誰も来ないところで警官隊に向かって「原発反対!」と叫ぶ無意味さへの疑念、自己満足に過ぎないかもしれないという思い、機動隊こわい!などと心情が綴ってあって興味深い。

黒男さんならどうするだろうな? まず間違いなくデモには参加しない。小競り合いがあって誰かが怪我をした現場に行き合わせたらどうするか? 報酬がもらえるなら、どっちの陣営の人間でも助けるだろう。では、原発そのものに対する黒男さんの立場はどっちだろう? 賛成か反対か。

おそらく「反対」だろうと思う。震災前ならいざ知らず、土地が汚染されあれだけ多くの人々が故郷に住めなくなり、且つ将来どんな健康的被害が出るともわからない状況を招いた後に、危険を承知で(これは原発推進派の言うところの「安全性を確認した上で」と同義である)再起動を決定する政府の横暴とも言える権威権力を黒男さんが肯定するとは思えない。また、手塚治虫の分身としてのBJを考えてみても、人間の都合で地球を壊す(少なくともその可能性はある)ことを認めるはずはなかろうと思う。

人口の爆発的増加によって食料不足に陥る危機を神が警告しているのだと言った「ちぢむ!!」の戸隠先生。生態系を壊した人間がそのしっぺ返しを受けた「ディンゴ」。そろそろ人間は謙虚に学ばなくてはいけない。

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と、ここまで書いて放置したまま1週間。これ以上筆も進まないので、このままアップします(汗)。

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