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桜を見ながら行く神仏ツアー その3

4月1日、晴れ。清々しい空気の朝、内宮に向かって出発。まずは内宮の近くにある猿田彦神社に参拝。天孫降臨の折、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を案内したというサルタヒコを祀った神社である。交通安全・方位除けの神社。境内には奥さんのアメノウズメ祀る佐瑠女神社(さるめじんじゃ)もあり、ご夫婦仲良くいらっしゃってイイ感じである(笑)。

続いて、昨夜の酔っ払いおじさんに聞いた月讀宮に参拝。外宮近くの月夜見宮はひっそりとしていたが、こちらは月讀荒御魂宮、月讀宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の4社が並んでいて、建売分譲住宅的な和気藹々とした雰囲気(笑)。「お参りさせていただきました」とご挨拶する。

次に、これもおじさんに言われた倭姫宮に参拝。地図で見るとだいぶん外宮方向へ戻っている。参拝の順番を間違えたなぁ~(汗)。Wikipediaによれば「倭姫の命は天照大神を祀る宮を定めるため、数国を経たのち現在地に伊勢神宮を創建し、祭祀や神職の制度を定め、神道の基礎を作ったと伝えられるが、明治以前は倭姫命を祀る神社は作られなかった。」とある。考えてみれば、ヤマト政権・天皇家につながるアマテラスを祀った最大の神社である伊勢神宮が、何故大和ではなく伊勢にあるのか不思議な話だが、なるほどヤマトヒメが適当な場所を捜し歩いた末に伊勢がよいということに決めたのだね。

車が通る道から参道がけっこう長い。鬱蒼と木の茂る小高い丘を上ったところに倭姫宮はあった。訪れている人も少なく、ひっそりとして荘厳な感じがする。こういう雰囲気は好きだ♪ 

さあ、次はいよいよ内宮である。時刻は10時過ぎ。内宮に近づくにつれて車の量が多くなって渋滞が始まった。ノロノロと進み、駐車場に入るまでに40分ほどかかった。

大勢の人たちと一緒に五十鈴川に架かる宇治橋を渡る。橋の真ん中は神様がお通りになるので人は通ってはいけないと聞いていたが、子どもなどは堂々と真ん中を歩いている。いいのか(笑)? 宇治橋を渡り終えて右に曲がり、火除橋、第一鳥居、第二鳥居と進む。参拝者がたてるザッザッという足音が響く。左側にいろいろな建物を見ながら進んだ一番奥に、アマテラスが鎮座する御正殿はあった。

御正殿前の石段は人でいっぱい。これから上ろうとする人と参拝を終えた人でごったがえしている。夫とはぐれないように石段を上り、人々の隙間からなんだか急かされるようにして拝んだ。賽銭箱が置かれているところから直接社殿は見えない。几帳というのか暖簾というのか、そういう白い布が垂れ下がっているのだ。なんとか中が見えないものかと思っていたら、風が吹いて布がふわりとめくれ上がった。心の中で思わず「ありがとう!」と叫んだ一瞬だった。遷宮を今年の秋に控えてもうすぐその役割を終える20年目の社殿は、思ったより小さくて簡素で古ぼけていた。

豪壮な出雲大社を見慣れている者にとっては、このどこか長閑で牧歌的な感じのするお宮にお参りするために日本全国からたくさんの人が訪れるというのがなんだか信じられないくらいなのだが、何百年も昔から日本人が生涯の一大イベントとして行ってきたお伊勢参りを、いま、自分がしているのだと思うと、そのこと自体が感動的だった。御正殿に向かって左手には既に新しい社殿が作られていて金ぴかの千木が見える。遷宮が行われる秋には、いつもよりもっと多くの人々が訪れることだろう。

続いていくつかの境内社にお参りして、どこかホッとした気分で内宮を出た。次は楽しみにしていた直会(なおらい)だ♪ おかげ横丁をそぞろ歩き、ちょっと奮発して伊勢えびを使った海鮮丼に舌鼓を打ち、お土産に赤福を買い、一大イベントであるお伊勢参りは終わった。なにやら一仕事終えた気分だった(笑)。

そこから姫路へ移動。一泊して、翌日に帰松した。奈良の大仏さまと伊勢のアマテラスに出会えた旅だった。でき得ることならもっとひと気のない状況で静かにお会いしたいものだが、どちらも日本の一大観光スポットなのだから、望むべくもないのかなぁ……。でも、良い体験ができました。この旅で出会ったすべての人たちと神仏に感謝! m(_ _)m 以上、旅行記でした。

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コメント

こんにちは!なかなか充実した神仏ツアーだったようですね。お疲れさまてした。私は連休の合間に、京都のお寺巡りを。東寺、西本願寺、東本願寺とメジャーどころをたずねましたが、連休中とは言え平日のためか、人も少なくじっくり回れました。少しは心が浄化されたかな(笑)

友人から、ラコステで手塚治虫とのコラボシャツが出てると教えて貰いました。ブラックジャック先生のポロシャツとかあるんですね。わかばさん、持ってますか?

投稿: みさ | 2013年5月 3日 (金) 10時09分

みささん
コメントありがとうございます♪
おかげさまで、どこへ行っても桜がいっぱい(ついでに人もいっぱい)で、いい旅ができました。
ああ、京都もいいですね~♪ 東寺の帝釈天さまにはまたお会いしたいものです♡❤♡

ラコステの手塚コラボ、教えていただいて初めて知りました。情報ありがとうございます。
検索してみましたら、ブラック・ジャックのポロはメンズだけのようでしたので、今回は見送ります。(色もちょっとアレでしたし、なにしろいいお値段なので・笑)
数年前にユニクロが手塚コラボをやりまして、そちらで出たBJのTシャツは2枚持ってます(えっへん!)笑

投稿: わかば | 2013年5月 4日 (土) 22時32分

大変興味を持って読ませていただきました。外宮の千木が外削、なんてよくご存じですね。恥ずかしながらこちらで初めて伺い、ネットで調べました。(^^ゞ
札幌八幡宮の宮司さんが作られているサイトによりますと、内宮は内削になっているのだとか。このあたり、天照大神の性別を巡る論争にでも出てきそうな話題ですね。
ああ、わかばさんの文章を読んでいたら、なんだか伊勢神宮へ行きたくなってしまいました。でも、観光シーズンはなんとしても避けたいものですね。(^^;)

投稿: モトキ | 2013年5月18日 (土) 23時14分

モトキさん
こちらの記事にもコメントありがとうございます。
数年前に『出雲国風土記』に載っている399の神社に全部参拝するぞ!という目標を立てまして(笑)、暇さえあれば神社巡りをしているのですが、そのときに一番最初に見るのが千木なのです。
出雲の神社ではたいてい男神が外削ぎ、女神が内削ぎで、祭神の性別が一目瞭然です。中には社殿の前後で2種類の千木を乗せている神社もありまして、これまでに2社見つけました(いずれもイザナギとイザナミを祀った神社でした)。
伊勢神宮ではこういう出雲系の法則とはまったく違う何かで、千木が使い分けられているようですね。こういう謎は面白いですねぇ♪
お伊勢さん、10月に式年遷宮です。今年はいつ行っても人が多いでしょうが、参拝なさるならやはり「今でしょう!」(笑)。

投稿: わかば | 2013年5月19日 (日) 22時57分

伊勢は遠いんです・・・。距離的にもお金的にも。(^^;)
でも、気になりますよね、千木のナゾ。豊受大神は女性で、天照大神も女性です。ならなぜ、外宮は外削なんでしょう? 天照大神が仮に男だとしたら、内宮と外宮が入れ替わっていることになります。なぜ、そんなことが・・・。
サルタヒコもナゾの人物(神?)で、ニニギノミコトを案内した後、伊勢に降りたのはサルタヒコです。で、この人は太陽神であるとも言われています。・・・ということは、実はサルタヒコが天照大神なのでは? 
・・・などと考えていくと、つい止まらなくなってしまいますね。(^^ゞ
日本の神話って、オモシロいですね。

投稿: モトキ | 2013年5月19日 (日) 23時59分

モトキさん
モトキさんは関東にお住まいでしょうか。とすると、伊勢は遠いですねぇ^^;
アマテラスの性別については、『古事記』に「わざわざ男装して武装してスサノオを迎えた」というような記述がありますから女性と見てよいでしょう。もっとも、『古事記』自体が偽書だという説もありますので、そうなるともう何を信用してよいのやらわからなくなりますけれども……^^;
サルタヒコもまたいろいろな伝承があって謎の多い神ですね。もともと伊勢にいた土着の神ではないかと考えていますが、出雲神話では佐田大神というのと同一人物とも言われていたりします。
神話というのは、古代のいろんな勢力がそれぞれ自分たちの権威付けに利用しようとしてきた経緯があるので、なんとも複雑怪奇なことになっていますね^^
荒唐無稽だったり矛盾したりして、もはや真実は永遠の謎なのでしょうが、逆にそれだからこそ面白いですね~♪ 

投稿: わかば | 2013年5月20日 (月) 22時42分

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