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桜を見ながら行く神仏ツアー その2

あ~。ずいぶんと間が空いてしまった。このところ、新しく始めた移動販売の仕事のあれやこれやで忙しく、ゆっくりネットをする時間がなくなってしまっていた。しかしこれ以上間が空くと記憶が薄れそうなので、きょうは頑張って続きを書くことにする。

31日4時頃に伊勢に着く。お伊勢参りは初めての経験だ。外宮のほうから先にお参りするのが正しい順序とKさまに伺ったので、ホテルは外宮の近くに取った。ホテルで休むという夫を置いて、私ひとりで外宮に参拝した。

外宮(豊受大神宮)に祀られているのは豊宇気毘売神(トヨウケビメ)で食物の神である。Wikipediaには以下のようにある。

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伊勢神宮外宮の社伝(『止由気宮儀式帳』)では、雄略天皇の夢枕に天照大神が現れ、「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の比沼真奈井(ひぬまのまない)にいる御饌の神、等由気大神(とようけのおおかみ)を近くに呼び寄せなさい」と言われたので、丹波国から伊勢国の度会に遷宮させたとされている。即ち、元々は丹波の神ということになる。

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夕方のこととて参拝者はそんなに多くはない。ひとり二人の少人数で訪れている人たちが多く、境内は静かで、私もゆったりとした気分で参拝することができた。トヨウケビメが祀られている正宮は、想像していたよりも簡素で静かなたたずまいだった。唯一神明造で千木は外削。千木を見ればたいてい祭神の男女の区別がつく出雲系の神社と異なり、女神でも外削なのだね。「こんにちは」とご参拝してから、境内にある風宮、多賀宮、土宮の別宮を巡り、気になっていたポイントへ。

正宮の手前に1平米強の結界が張られた場所がある。頭ほどの大きさの石が3つ置かれているところで、さっきは誰もいなかったが今は3人ほどの人が石の上に手をかざしている。Kさまに伺っていたパワースポットはどうやらここらしい。私もおもむろに手をかざしてみる。10秒ほどもすると手のひらがポカポカしてきた。20秒もすると火で炙られているように熱く感じて思わず手を引っ込めるほどになった。「え~、何も感じないよ~」と言っている男性もいたが、他の人は暖かさを感じているようだった。……いったいどういう仕掛けになってるんだ(笑)?

そこからのんびりと歩いて、境外にあるもうひとつの別宮・月夜見宮へ参拝する。神明造で5本の鰹木と外削の千木だ。ここも一組のご夫婦しか参拝客がおらず、月夜見尊にゆったりと対面できた。『日本書紀』の一書においては、ツクヨミは誤解から食物の神・保食神(ウケモチノカミ)を切り殺してしまう。以来、姉のアマテラスに嫌われたというなんだか可哀想な神様で、何故だか私が気になってならぬ神様なのである。夕暮れ時、他の参拝客も帰って誰もいない境内、ざわざわと木々の音だけがするという、考えようによっては不気味な状況だったが、不思議と怖さは感じず、じっと手を合わせているだけで心が穏やかになったような気がした。ありがとう、ご縁があったらまた来ます。

当日の予定はここまで。そろそろお腹も空いたので一旦ホテルへ帰ってから夫と二人で夕食に出かける。駅近くに和食のファミレス(?)があったので入ってみた。近辺にあまり飲食店がないせいか、家族連れなどで満席状態。しばらく待ってからの夕食となった。ここで、隣のテーブルでお酒を飲んでいたおじさん2人が話しかけてきた。「どこから来たの?」と言うので「島根県から、お伊勢参りに来ました」と言うと、間髪入れず「ありがとう~♪」という反応(笑)。地元民からすれば嬉しいものなのだろうね。

ノリの良いおじさんたちで、そこから話がはずんだ。向こうはお伊勢さんの知識を、こちらは出雲大社の知識を出して盛り上がる。お酒のピッチも上がって、一人のおじさんは唐突に郷ひろみを歌いだすし、もう一人のおじさんは「出雲では『神無月』と言わずに『神在月』と言うんだよ」とのたまう。……おじさん、それたったいま私が教えてあげたことなんだけど……(笑)。いい加減酔っ払いが数人できあがったところで「ご縁があったらまたどこかで会いましょう」とお別れしてホテルへ帰った。見知らぬ土地で見知らぬ人たちとの楽しいひとときだった。「内宮へ行くなら、月読神社とヤマトヒメを祀った神社へも行かなくちゃだめだよ」という地元民ならではのアドバイスもいただくことができた。ありがとう、名も知らぬおじさんたち! 出雲大社にも是非来てね♪

明日はいよいよ内宮。本日これまで。

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