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2013年8月

『半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義』

幼かった頃、父に何か絵を描いてくれとねだると、彼はいつも零戦の絵を描いた。およそ小さい女の子のリクエストにふさわしい物体ではなかっただろうが、微に入り細を穿った零戦の絵が見る見る紙上にできあがっていくのを見るのは楽しかった。父が描いたお手本を見て真似てばかりいたので、私はお花やお人形は描けないが零戦だけは描けるという妙な女の子になった。後年、父が寝たきりになったころ、何気なく零戦を描いて父に見せたら「上手いもんだ」と誉めてくれたことを忘れない。

飛行機が大好きだった父が、その中でも一番好きだったのが零戦だった。彼は戦時中は川西航空で紫電を作っていたそうだが、その紫電よりも紫電改よりも零戦が好きだったようだ。それくらい、零戦というのは飛行機好きの人間にとってはたまらない魅力があったようだ。

『半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫) 読了。

--宮崎駿監督が「かねてからお目にかかりたかった」という昭和の語り部・半藤一利さん。「漱石好き」という共通点からふたりはたちまち意気投合。宮崎作品最新作『風立ちぬ』で描かれる昭和史をたどりつつ、持たざる国・日本の行く末を思料する―7時間余にわたってくり広げられた貴重な対談を完全収録した、オリジナル作品。(カバー裏表紙より)--

話題は多伎にのぼるが、零戦設計士・堀越二郎をモデルとした映画『風立ちぬ』公開にちなみ、特に前半は大戦中の戦闘機や軍艦の話が多い。きっと父が読んだらおもしろがったことだろうと思う。私にとっての収穫は、「これがフーボー、これがクーチューセン……」と言いながら父が描いていた「フーボー」が「風防」であったことに、この本を読んで初めて気付けたことだ(まったく不肖の娘ですまぬ、父よ)。

そしてその零戦の風防を作っていたのが宮崎氏のお父さんが経営していた会社・宮崎飛行機だったのだそうだ。私は決して宮崎氏のファンというわけではなく、この文庫も主に半藤氏の部分を読みたくて買ったのだが、零戦の風防という思わぬ部分で(きわめて一方的にではあるが)宮崎氏と接点ができたようでおもしろかった。また、その宮崎飛行機で組み立てられた夜間戦闘機「月光」の翼の納入先・中島飛行機では、そのころ私の舅どのが働いていたはずだ。こちらもひょんなところで繋がった(笑)。

宮崎氏の話で印象的だったのは、「あの人(堀越二郎)は戦闘機をつくりたいんじゃなくて、飛行機をつくりたかった人だ、ということは確信しています。」というところ。零戦という名機を作り出した人ではあるが、本当は戦闘機なんかは作りたくはなかった。しかし戦闘機作りに廻された中でただただ美しさを追求していった結果があの零戦だったということなのだろう。私は映画『風立ちぬ』を観ていないが、堀越二郎はきっとそういう描かれ方をしているに違いない。

半藤氏の話は共感できるところが多い。一ヶ所だけ以下に抜書きしてみる。

--つくづく思うのですが、この国は守れない国なんです。明治以来日本人はこの国を守るためにはどうすればいいかということを考えた。だれもがすぐ気づいたのは、「守れない」ということだったと思います。なにしろ海岸線が長い。世界で六番目に長い。アメリカよりもオーストラリアよりも長いんです。(中略)要するに防御はできない。ならばこそ、この国を守るためには攻撃だ、ということになったんですね。
この国では、「攻撃こそ最大の防御」という言葉がずいぶん長いあいだ支配的でした。まあ、現在もそう思っている人はたくさんいますがね。ところが攻撃こそ最大の防御という考え方は、「自衛」という名の侵略主義に結びつくんですよ。(中略)
もう一つは資源がないってことです。「持たざる国」なんです。だから補給が続かない。守るために外に出ていけば、おのずから補給しなくてはなりませんが、資源がないから補給は容易いことではない。矛盾する大問題を抱えたまま、近代日本はスタートし、「攻撃こそ最大の防御」で外へ外へと出て行った。軍人さんだろうが、インテリだろうが、日本の行く道は侵略主義に通じていると、これまただれもがほんとうは気づいたはずなんです。ところが侵略とは思いたくないから「自衛である」という体裁をつくってそう思い込もうとした。ほんとうのことをいうと、最初からお手上げだったんですよ。そして、戦争に負けてからこっち、何十年ものあいだにこの長い海岸線に沿って原発をどんどんおっ建てた。--

キリが無いのでここでやめるが、明治以降今に続く「大国たらんとする日本」の問題点が様々に指摘されている。半藤・宮崎両氏がそれに対してどう考えどのような解決策を持っているのか、ここでは書かない(笑)。興味のある方は読んでみていただきたい。決して「腰ぬけ」などではない、美しいものを愛してやまない日本人ならではの国を愛する姿勢があることに気付ける一冊だと思う。

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残暑お見舞い申し上げます

連日、暑い! きょうの松江は35度超。お盆を過ぎても暑さが収まる気配がない。テレビをつければ「きょうは○人熱中症で運ばれました」と当り前のように報道される。最近は街中で救急車を見ても「事故かな?」とは思わずに「熱中症だな」と思うようになった。

ところで、テレビの天気予報などで「エアコンを使いましょう」「扇風機と併用すると効果的」等々と言っていることについて、私は腹が立ってならぬのだ。エアコンがない家庭はどうするのだ? 原発停止に伴う節電を今年はしなくていいのかい? と、様々なモヤモヤに更に身体が熱くなる。

たしかに今年の暑さは異常だ。身体の弱い人やお年寄りが亡くなるほど暑い。エアコンをつけなければ死ぬというのなら、つけなければしょうがない。だが、それは個人の判断だ。エアコンのある家なら、「これはエアコンをつけなければ具合が悪くなる」と思えばテレビで言われなくてもちゃんとつけるんじゃないの? 一方エアコンのない家ではそんなこと言われてもどうしようもない。いったい誰に向かっての注意喚起なのか。テレビで言っているからハッと気がついてエアコンをつけたという人がいったい何人いるのか。いいことを言っているように思えて、まったく意味のない言葉に思われてならぬのだ。

マスコミはそんなことを言う前にもっと他に言うべきことがあるんじゃないのか。「ご近所のお年寄り世帯や一人住まいの方を気にかけてあげましょう」でも「毎時00分に全国一斉に打ち水をしましょう」でもいい。自分ひとりがエアコンで暑さをしのぎその排気熱でさらに街を暑くしていることに思いをめぐらして、弱い者に手を差し伸べたり少しでも気温を下げるべく努力すべきだと私は思うし、マスコミにもそういう呼びかけをしてもらいたいものだと思うのだ。

行政も動くべきだろう。狭くてもよい、空き家を利用してもよい、町内にひとつずつ誰でも立ち寄って涼める場所を作ってくれれば、エアコンのない家の人は助かるし、地域の親睦の場にもなろう。各家々が一軒一軒エアコンをつけることを思えば、そう大した経費にもなるまい。地震や水害のときに避難所が設けられるように、暑さに対してもそうした場所は必要だ。今年の暑さは災害に数えられてもおかしくない。いや、もしかしたら来年はもっと暑くなるかもしれない。野放図に電力消費量を上げることばかり推奨せずに、もっと抜本的な対策を一人ひとりが考えなくてはいけない時代になってきたと思う。

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ペルセウス座流星群の夜

8月12日から13日にかけて、ペルセウス座流星群を見ようと空を睨み続けたが、どうやら薄い雲が全天を覆っているらしく、ところどころの雲の切れ間から明るい星が一つ二つ見えるだけで、果々しい成果は得られず。一度だけ視野の片隅に白い直線が見えたように思ったけれども、気のせいかもしれない。

リアルではどうしようもないのでネットで情報を探すと、国立天文台岡山天体物理観測所というところが中継をやっていた。岡山の空は晴れているらしく、北極星やその周辺の星座が綺麗に見える。しばらく見ていると、ビュンと星が流れた。おおお~♪ その後も数分に一度は見ることができた(ココから過去のライブが見られます)。

流れ星が消えないうちに願い事を3回言えば叶うという俗説をやってみようと思うが、本当に一瞬の出来事で長い言葉などとても3回言えそうにない。「金、金、金!」に決めて待つこと数分。流れた!と思った瞬間、しかし口から出たのは「わッ!」だけだった……。

結局その夜は4時頃まで中継を見続け、流星群を堪能した。ぎょしゃ座のカペラ(これは実際の夜空でも肉眼で見えた)やその他の星々が北極星を中心に位置を移動していくのを見て、地球の自転を実感することもできた。宇宙全体がゴーッという静かな音を発しているようにも思われて、なんだか安らかな心持ちにもなれた。やっぱり星空っていいな♪

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浴衣BJ先生♡❤♡

夏コミ1日目に行かれた神無月さんが写メを送ってくださいました。ありがとうございます。この時間、まだ帰宅なさっていないと思いますが、どうぞ無事にお帰りくださいませ~。

Edgeさてさて、EDGEさんのBJ先生ですよ~♪ めっちゃカッコいいですのう~♪(ほれぼれ)。

浴衣から下駄から鼻緒から全身黒! 白い帯がワンポイントになっていますね。黒地の浴衣に四つ葉のクローバー柄が斬新です。これはアレですよ。ピノコからのラブレターに入っていたあのクローバーですよきっと。きょうはリアルのピノコちゃんが2人もいらっしゃったようですが、この浴衣だけでもピノコを感じさせる憎いデザインですね♪

EDGEさん、きょうの暑さにも負けずビシッと、でも楽そうに浴衣を着こなしておられるのがなんとも粋でございます。180㎝以上の長身でいらっしゃるので迫力もありますねえ♪

Bj_40th_anniversary手に持ってくださっているのが、ここ2ヶ月ばかり私が四苦八苦して作ったシルエットBJのクッションです(わーい)。デザインはBJ連載40周年記念のロゴそのままです。夏コミという晴れ舞台に持っていただけて嬉しいです。ありがとうございました。

EDGEさん、2人のピノコちゃん達、そして遠路参加された神無月さん、この暑い中、本当にお疲れさまでございました。メークやお着替えも大変だったことでしょう。ご縁がありましたら、またどこかでお会いしたいものですね♪

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8月の天文教室

松江市役所天文台での月例天文教室に参加した。今月の観察対象は、土星、はくちょう座の二重星βアルビレオ、こぎつね座の惑星状星雲M27(あれい星雲)とのこと。先月は月だけは見たものの、土星は雲で見えなかった。今宵こそはと自転車を飛ばしたのだが……。

生憎の曇天。始めは雲の切れ間もあったのだが、だんだんとそれもなくなり、きょうもまた土星を見ることは叶わなかった。残念。

参加者は前回よりも多かったような気がする。受付順に30名ほどのグループが3つくらいあったのかな。夏休み中のこととて、小学生がわんさか参加していた。夏休みの研究にしようという子も多かったようだ(笑)。

まずは屋上でスクリーンに画像を映して星座のお勉強をした。夏の大三角から、こと座、わし座、はくちょう座の見つけ方。こと座にまつわるギリシャ神話。天の川周辺の星座(さそり座、へびつかい座等々)の見つけ方など。ロマンチックでなかなか楽しかった。

また、星座早見盤の見方や、間もなくやってくる夏の天体ショーのお知らせも。8月12日夕方には、おとめ座のα星スピカが月に隠れ、また現れて月と一緒に沈んでいくのが見えるはず。また12日から13日にかけてはペルセウス座の流星群がよく見えるはずだとのこと。ペルセウス座流星群はだいたい毎年見ようと試みているのだが、雲のせいか、私の視力が悪いせいか、せいぜい数個ほどしか見たことがない。よ~し、今年は条件が良いようだから、気合を入れて夜空を見てみることにしよう。

お勉強の後、望遠鏡を覗く段取りになったのだが、先に書いたように、雲で見えず。近くにいたお手伝いの学生さんとしばらくおしゃべりをする。「先月も土星は見えなかったんですよ」と言うと、「4月頃にはよく見えていたんですがね。雲ばっかりはどうしようもありませんね」と。続いて、夏の大三角は冬でも見えるんですよ、とか、その他いろいろなお話をしてくださった(だいぶん忘れたが……汗)。星が大好きでたまらん!という感じの青年で、とても微笑ましかった。

8時半までいたが、雲が切れそうにないので帰った。次回は9月11日。次こそは見えるといいな。

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夏コミ8月10日

いよいよ夏コミが今週末に迫ってきましたね。当日E氏に持ってもらうブツも本日無事に発送できました。E氏、今回は浴衣BJのコスプレをなさいます。浴衣ピノコと普段着ピノコもいらっしゃるそうですよ♪ ご都合のつく方は是非行ってみてくださいね。詳しくは神無月さんのブログでどうぞ。^^
http://anassistant.blog59.fc2.com/blog-entry-1659.html

Photo 昔の落書きを再アップ。^^;

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手塚治虫に草彅クン

やっと続報が出ましたね。『ブラック・ジャック創作秘話』のドラマ化で、手塚先生役にSMAPの草彅クンが決まったそうです。外見はまったく似てないと個人的には思いますが、草彅クンは手塚ファンだそうですので熱演してくれるんじゃないかと楽しみです。チャンピオン編集長の壁村氏には佐藤浩市さん。私的に今井雅之さんが適役じゃないかと思っていたのは内緒(笑)。佐藤さんならずいぶんダンディな壁村編集長になりそうですね。

http://www.ktv.jp/info/press/130801.html

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