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2013年9月

(備忘録130928)

「NHKアーカイブス 日本アニメの開拓者 手塚治虫~『鉄腕アトム』放送から50年~」

25年9月29日(日)午後1時50分~3時00分

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「僕にできるんだから、あなたにだってできます」

『神様のベレー帽 手塚治虫のブラックジャック創作秘話』を観た。なんかもう涙ボロボロ出てきて困った。感動したよ~。

タイトルには「神様」とあるが、ここで描かれるのは全知全能の神でもなければ天才というのでもない、時間と債権者に追われながら渾身の努力で作品を作り出す手塚治虫の姿である。

草彅クンの手塚先生は私の想像する手塚先生より多少おっとりしていたが、なかなか良かったと思う。貧乏揺すりしながら机にかじりつくようにして汗だくで原稿を描いている後ろ姿はまさに手塚先生に見えた。

大島優子ちゃんも熱演していた。初めの頃はいかにも現代っ子らしい、一生懸命になることをダサいと思うような、やる気の無い編集者だったが、最後は全力を出し切ることの気持ちよさ素晴らしさを学んで、とても素敵な笑顔を見せてくれた♪

佐藤浩市の壁村編集長は本当に手塚治虫が好きだったのだろうなぁと思う。「手塚が描くと言ってるんだから待つしかないだろう!」なんてなかなか言える言葉じゃない。欲を言えば、手塚プロに乗り込んで齧りかけのリンゴを投げつけたというエピソードもやって欲しかったが……(笑)。

そして、手塚先生を囲む手塚プロの面々がまたそれぞれに良かった。「ベレー帽がない」「高田馬場じゃなくて下北沢のカップうどんが食べたい」「浅草の柿の種が食べたい」「スイカが食べたい」「スリッパがないと描けない」「チョコーーー!」等々、手塚先生のわがままに付き合うスタッフさん達の温かさ。「BJはそんなふうに歩かないんですよ」とリテイクを連発されても、はははと笑ってやり直す余裕(もう時間はないのにもかかわらず、だ)。

それもこれもただただ手塚治虫という一人の漫画家が諦めもしないし妥協もしない姿勢を貫いたからなのだろう。周りの関係者たちは皆その熱意に動かされ、そしてそれぞれが己のベストを尽くしたのだ。いいなあ、いいなあ。最近そんな気持ちや努力する姿勢なんてとんと忘れていたなあ……。効率や才能は関係ない、成果主義でもない。ただ全力を尽くす過程を経験することが尊いのだ。そしてそれは誰にでもできることだと手塚治虫は言う。「僕にできるんだから、あなたにだってできます」。う~む、頭にガツンと一発くらった気分がする。

で、私がどこで泣いたかというと、まず『BJ』1作目の原稿が出来上がったとき。うわ、これリアルタイムで読んだんだよ! この原稿からすべてが始まってBJという宝物に出会えたのだと思うと涙が出た。次にラス前、アニメ『バンダーブック』完成記念の写真を見たとき。進行担当者の清々しい笑顔を見たらグッと来た。そして大ラス、手塚先生の机にかじりつく後ろ姿に涙がぶわ~っと……。手塚先生がこんなふうに死に物狂いで描いた作品がなかったら、今の私は全然違う人間になっていただろうと思う。今さらだが、感謝の思いを捧げたい。

以上が全体の感想。次に、興味を覚えた点をいろいろと。

・あと残り1ページで完成という段になってから内容がどうも気に入らず、8時間で丸々新しい話に描きなおしたというエピソード。出来上がったのは「アヴィナの島」だが、そのボツになった元のお話も読んでみたかったなあ。大島優子演じる編集者・小田町はそれを読めたのだなあ。もしも現代にいる小田町が『BJ』を通読していたなら、それが本誌に掲載されていない話だと気付いただろうね。

・読み切りの依頼を受けて3つの案を開陳する手塚先生。その一、ピノコがお使いに行く話。その二、キリコが恋をするのだが、その相手が不治の病。その三、BJが復讐相手を見つけるが、末期がんの息子を治療するよう依頼されるというもの。本当にこの3案が手塚先生の口から出たのかどうかわからない(その一は本当かもしれない)が、その一は「ピノコ還る」、その三は「二人目がいた」に近い内容と思われる。そして……おいおいおいおい、何だって? キリコの恋ですとな!? うわあああああ! それ、読んでみたかったなあ! 手塚先生、キリコに恋をさせるつもりだったの?! もしそれが描かれていたら、キリコもBJに負けず劣らず悲恋の主人公になっていたかも。小田町くん(いや、実際には伊藤さんという編集者だったらしいが)、何故その話をチョイスしなかったんだ~。恨むぞ……。
 そして出来上がったのが3案のどれでもないBJが同窓会に出る話「虚像」だ。このとき写植のために下書きのコピーを取ったものが今も残っていて話題になったことがあったが、下書きの段階ではまだBJの苗字が空欄になっている。「間」という姓が誕生する直前の出来事だ。

・秋田書店に作品を持ち込んでくる漫画家の名前が「はざましろー(狭間士郎)」。BJの「はざまくろお」に引っ掛けたか?

以上、切りが無いのでここで終わる。このドラマはDVDに焼いて永久保存だ♪

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ケータイで月を写してみた

きょうは中秋の名月とのことで、晩御飯を食べてから自転車で観月に出かけました。写真を撮るつもりではなかったのですが、せっかくなのでケータイで写してみました。手ブレは酷いし暗いし、やっぱり想像したとおりがっかりな出来でした。orz

1309191宍道湖大橋から。松江大橋の灯りが点々と見えています。

1309192松江城を西側から撮りました。手前の橋は亀田橋。ここには先客のカメラマン(女性)がいらっしゃいました。綺麗ですねぇと声をかけると、お城と月っていいですねと答えてくださいました♪

1309193城山稲荷神社の鳥居。何かが出そうな不気味な感じですね^^; 実際はそんなに怖い雰囲気ではありませんでしたが、ケータイの貧弱なフラッシュではこれが精一杯。この神社は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がよく訪れたことで有名です。

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神様のベレー帽

きょう初めて『神様のベレー帽 手塚治虫のブラックジャック創作秘話』のCMを観た。草彅クンがタイトルを言うだけのやつだったが。で、公式ページを見たら予告編が公開されていた。最後のあたりで草彅クンが描いている原稿のBJが、原作のBJと似ても似つかないのに笑った。それにこんなシーンは原作にない(BJが学ラン着てる?)。しかしそれを言えば公式ページトップにある鉛筆描きのBJも似てm……(以下自粛)。原作絵は使っちゃいけないというお達しでも出たのだろうか。ここはばばーんと原作の原稿を使わなくちゃダメだよ~。>_<

現在発売中の「週刊少年チャンピオン41号」には、草彅剛、大島優子、佐藤浩市のスペシャルトークが載っている。そして42号は「ブラック・ジャック40周年大特集号」。

【24日訂正】
>最後のあたりで草彅クンが描いている原稿
ドラマで見たら、どうやら「ミユキとベン」の原稿のようでした。学ラン着てるのはBJじゃなくてベンでした。お詫びして訂正します。m(_ _)m

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Albireo

昨夜のことだが、9月の天文教室に参加してきた。

夕食を早めに済ませて7時頃に家の外に出てみると、南西の空に月齢5.6の月、頭の真上に夏の大三角がどうにか見えるという空模様。今日もまた雲で何も見えないかなぁと思いつつも、腹ごなしの運動を兼ねて松江市役所まで自転車を駆る。

早めに着いた10名ほどで1グループとなり、市役所屋上へ。まずは月を望遠鏡で見てから、「月の見立て」「秋の星座」などのビデオを鑑賞。その間にも第2第3のグループが続々と屋上へ集ってくる。夏休み中よりは少ないが、それでも全部で50人くらいはいたのではないかな。

係りの方に「次ははくちょう座のアルビレオを見ます」と言われて、ワクワクする。白鳥のくちばしに当たる星で、はくちょう座のβ星。肉眼では一つに見えるが二重星である。再びドームの中に入って列を作って望遠鏡を覗く順番を待つ。いま、はくちょう座は頭上高くにあるので、膝をついてほぼ真上を覗き上げるような格好になる。覗いた人の口から「わあ♪」とか「綺麗♪」などの歓声が挙がるのを聞いているだけでも楽しい。もうすぐ見られると思うとドキドキする(笑)。

そして、私の番がやってきた。体勢は辛かったが、その二つの星を見た途端にそんなことは全て忘れた。オレンジ色の主星と青白い伴星が宝石のようにキラキラと輝いて寄り添っている。まさに宮沢賢治が『銀河鉄道の夜』でサファイアとトパーズに喩えたとおり。「北天の宝石」と言われるのもむべなるかな、である。またとない機会、しっかりと目に焼き付けた。

ドームを出て市役所屋上から見る松江の夜景も綺麗だったが、この街の灯りが全部消えればきっと全天に零れんばかりの星の輝きが見えるのだろうと思うと、人間が作り出した文明が恨めしくもあった。とは言え、できるだけ明るい道を選んで家路についた私である(笑)。

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「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオの観測所です。」
 窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、黒い大きな建物が四棟(むね)ばかり立って、その一つの平屋根の上に、眼(め)もさめるような、青宝玉(サファイア)と黄玉(トパース)の大きな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました。黄いろのがだんだん向うへまわって行って、青い小さいのがこっちへ進んで来、間もなく二つのはじは、重なり合って、きれいな緑いろの両面凸(とつ)レンズのかたちをつくり、それもだんだん、まん中がふくらみ出して、とうとう青いのは、すっかりトパースの正面に来ましたので、緑の中心と黄いろな明るい環(わ)とができました。それがまただんだん横へ外(そ)れて、前のレンズの形を逆に繰(く)り返し、とうとうすっとはなれて、サファイアは向うへめぐり、黄いろのはこっちへ進み、また丁度さっきのような風になりました。銀河の、かたちもなく音もない水にかこまれて、ほんとうにその黒い測候所が、睡(ねむ)っているように、しずかによこたわったのです。
                 -------(宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より)

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BJ関連あれこれ

●9月6日が「黒男さんの日」というのは公式公認なのでしょうか(笑)。昨日の9月6日にはBJ関連コミックが3冊(『ブラック・ジャック創作秘話4』『ヤング ブラック・ジャック4』『ブラック・ジャックREAL』)いっぺんに発売になりました。昨日書店へ行ったら、こちらは1日遅れの発売になると言われたので、本日出直して3冊とも買ってきました。本当は昨日の記事にしようと思っていたのに……。

『創作秘話』はまだざっと目を通しただけですが、壁村編集長が魅力的でした♪ TVドラマは9月24日放映。お見逃しなく! 『ヤング』は、表紙を開いて1ページ目が、どこまで過激になっていくのかが楽しみになってきました(笑)。腐女子狙いでしょうか。それにしては掲載誌を間違えていると思いますが……。『REAL』は、うん、まあ、想像していたとおりの感じで、BJ先生を無理して出すことないじゃん!とも思いましたけれども、老夫婦の入れ歯を巡るお話は良いお話だったと思います。各エピソードを担当した漫画家さんたちがそれぞれに、手塚治虫の大きさを尊敬し且つ恐れつつ、BJという素材に立ち向かった姿が伺える一冊です。

Photo●昨日のことですが、『虫ん坊 9月号』に投稿が載った記念に、手塚プロからプレゼントが送られてきました。9月6日に届いたのは偶然でしょうかね♪
←プレイコミック創刊45周年記念別冊付録

●同じく昨日、NHKの番組に、BJサイトをお持ちのNさまが出ておられました(神無月さん、情報ありがとうございました)。白衣がビシッと決まった美しい女医さんであらせられました♪ 医師を志した理由など、是非お聞かせ願いたかったですね~。

●9月6日とは関係ありませんが、『BJ』40周年に因んでベスト40を投票で選ぼうという企画の結果が発表されました(『あなたが選ぶ「ブラック・ジャック」ベスト40』は11月8日発売)。とりあえず40位まで書き写してみました。*印は私が投票した覚えのあるものです。

1位 めぐり会い       533 *
2位 六等星         481 *
3位 死への一時間      427 *
4位 ときには真珠のように  418 *
5位 刻印          350
6位 おばあちゃん      315 *
7位 シャチの詩<うた>   296 *
8位 畸形嚢腫        271
9位 99.9パーセントの水   260
10位 ふたりの黒い医者    231 *
11位 ピノコ愛してる     215
12位 二つの愛        214
13位 ホスピタル       194 *
14位 ピノコ・ラブストーリー 175
15位 人生という名のSL    173 *
16位 ピノコ生きてる     172
17位 白い正義        170
18位 霧           168
19位 えらばれたマスク    165
20位 二人三脚        162
21位 ふたりのピノコ     161 *
22位 助けあい        159 *
23位 勘当息子        155 *
24位 幸運な男        137 *
25位 笑い上戸        136
26位 友よいずこ       125
27位 海賊の腕        122
28位 ちぢむ!!       120 *
29位 ネコと庄造と      111 *
30位 ナダレ         102 *
31位 アリの足         92 *
32位 ハローCQ         87
33位 医者はどこだ!      81 *
34位 万引き犬         80
35位 ピノコ西へいく      78
36位 コマドリと少年      77
37位 上と下          76 *
38位 古和医院         75 *
39位 お医者さんごっこ     73
40位 ピノコ再び        72

ほぼ納得のラインナップですね。「めぐり会い」がダントツ1位という結果は、めぐみさんファンとしては嬉しかったです♪ 毎日「めぐり会い」に投票しようかと思っていたことは内緒です。しませんでしたけど。でも2票くらいは入れたかな(笑)。

「刻印」が5位というのは間久部ファンが頑張った結果でしょうか。意外だったのは18位の「霧」。こんなに上位に来るとは思っていませんでした。ふ~ん、人気作品なのですねぇ。あれ?「浦島太郎」が入っていないのも意外だなあ。ふ~ん。

1日1回投票できたのですが、どういう傾向の作品をえらぶべきかで毎日さんざん迷いました。つまり『BJ』には2つの傾向の作品があるわけです。1つはBJが狂言回しの役割を果たしているもの、もう1つはBJ自身のストーリーです。BJというキャラが好きな私としてはどうしても後者を選びたくなってしまうのですが、こういう場合はひとつの作品として良いものを選んだほうが良いのではないかという思いから、キャラ重視というよりはストーリー重視で選んだものが多いです。それでも「めぐり会い」だけは外せませんでしたけど(笑)。

また、グリコさんも言っておられましたが、1日1回何度でもという投票形式でなく1人1票しか投票できなかったら、どんな作品が上位に来ていたでしょうね。組織票(?)が入らない分、若干違った結果になっていたかもしれません。それもまた見てみたいですね。あなたなら、渾身の1票をどのエピソードに投票しますか?^^

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