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2013年11月

伯母ちゃん、さよなら

太陽に最接近したアイソン彗星が砕け散った11月29日朝、伯母が97歳の人生を終えた。生涯独身で、気風がよくて、サバサバしていて、おっちょこちょいで、俳句を嗜む風流人でもあった。

26日に「もう危ないかもしれない」と連絡が来た。その2週間ほど前に会いに行ったときにも寝てばかりいたが、どこかが痛いとか苦しいとかいうことはなさそうだったから、急な話で驚いた。伯母の面倒を見ていた親戚の話では「食事が取れず、手足に浮腫が出ている。点滴しても効果はないらしい。入院させたりはせず、このまま静かに逝かせてやろうと思う」とのこと。いまの時代、病院に入れないというのは苦渋の決断だったろうと思うが、結果的にはこれがベストだった。今朝9時31分、苦しむこともなく眠ったまま逝ったという。

大好きだった伯母が亡くなったのだから悲しくないわけはないが、人としてあるべき自然な生き方死に方を見たようで、「伯母ちゃん、すごい!」と喝采を送りたいような気分であることも事実だ。私も死ぬときはこんなふうでありたいと思う。

伯母ちゃん、そっちでも存分に楽しんでくださいね。墓前には好きだった銘柄のタバコを供えます。数十年後にまた会いましょう!

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やんぬるかな・・・

特定秘密保護法案が衆議院で可決された。「審議は十分行われた?」というYahoo!の調査によれば、十分……20.0%、不十分……24.8%、そもそも法制定に反対……53.9%、その他……1.3% である。国民の半数以上が要らないという法案が与党の圧倒的多数ですんなり通る。まったく民意が反映されていないではないか。

為政者にあまりに大きな権力を持たせてはいけない。この調子で96条や9条も変えようとするのだろう。日本はまた戦前の時代になったと、きょう思った。

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きょうは見えず

なんとか11月中にアイソン彗星を観られないものかと、今朝は5時半から大橋川沿いに陣取った。頭上高くに煌々と輝くのは月齢20の月。その近くに見えるのはおそらくプロキオンと木星だ。だから中天には雲はないものの、地平近くに星が見えない。雲がかかっているのかもしれないが、暗くてわからない。東南東の空が晴れてくれることを祈りながら、石段に腰掛けて辛抱強く待つ。

持ってきたのはMIZAR-TECの単眼鏡SD-21。アイソン彗星は肉眼でも見えるという話だから、このハンディな8倍の単眼鏡でも大丈夫だろうと判断した。双眼鏡は重くてブレやすいのだ。

アイソン彗星を見つける目印になるのはおとめ座の下にある水星と土星だ。それを見つけようと1時間ほど頑張ったが、結局薄い雲に阻まれておとめ座のスピカすら見ることは叶わなかった。残念。

しかし、次第に明けてゆく空を眺めるのは気分が良かった。川面に浮かぶ水鳥のファミリーが目を覚まして鳴き始め、水面を走って飛び立っていくのも見えた。だんだんと人間や車の往来の音が大きくなって一日の始まりを感じさせるのも良い。そういうのをぼんやりと眺めていたら、散歩中の犬に吠えられてびっくりしたりもした。胡散臭く見えたのかもしれない(笑)。

明日からは天気も崩れるし、次のチャンスは12月に入ってからだろう。アイソン彗星は29日に太陽に最接近して大彗星になる可能性があるという。なんとか12月の初めの頃に見たいものだなあ。

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祝!『ブラック・ジャック』40周年!

1973年「週刊少年チャンピオン」11月19日号、『ブラック・ジャック』の連載が始まりました。
第1話の「医者はどこだ!」を読んだときの驚愕は昨日のことのように思い出すことができます。その日から実に40年の歳月が流れたとは……!
多感な10代に夢中になって読んだこの作品は、私の血となり肉となりました。いまに到るも座右に置いて折にふれては読み返していますが、作中のBJ先生の年齢をはるかに超える歳になっても、読み取るべきものや学ぶべきことが無尽蔵にあり、自分の至らなさを痛感したりします。まさに私の人生の「師」であり、宝物です♪

Photoきょうは連載開始40周年を祝して、BJファンの方々とニコタで記念写真を撮りました。BJにE氏、ピノコにKさん、ドクター・キリコに不肖わかばが扮しています。
実はこのあと延々となりきりチャットが続きました。ツーと言えばカー。原作を読み込んだ方々ととても楽しい時間を過ごすことができました♪ BJファンで良かった~!

Photo_2ご協力くださったお二人に感謝。またやりましょう^^v

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三億円事件

わぁ~!『ルパン三世』のテレスペと『クロコーチ』が重なってしまった(泣)!どちらをリアルタイムで観てどちらを録画するか迷うところだが、CMで観たルパンのキラキラお目々に拒否反応発生。よって一度観れば充分と判断して『クロコーチ』を録画することに決めた。

Photo_2現在のマイブームは「三億円事件」である。今年は『ヤング ブラック・ジャック』でも取り上げられ『クロコーチ』のドラマも始まったとあって、俄然興味を覚えた次第。一橋文哉の小説『三億円事件』(新潮文庫)を読み、同書を原作とするビートたけし主演のドラマ『三億円事件~20世紀最後の謎~』も観た。どちらもとても面白かったのだが、両者を比べると実行犯が違っていたり、犯人たちの「その後」が違っていたりもする。

Photo_4いま、あえて「小説」と書いたが、一橋文哉の『三億円事件』は綿密な調査を行っており、作者は犯人と思しき人物(マツダ)と6時間にもわたる会談をも試みている。これが真犯人だとすれば、警察にも解決できず迷宮入りとなった事件を一ルポライターが解決してしまったわけで、これはすごいことだ。しかしAmazonの読者評でも指摘してあるとおり、これがフィクションなのかノンフィクションなのかが判然としない。そもそも発端の「半分焼け焦げた500円札」が偶々作者の元に持ち込まれたところからしてなんだかアヤシイ(笑)。

だからこれはフィクションとして読んだほうがよいと私も思うのだけれど、かの有名な偽白バイ警官のモンタージュ写真が実はモンタージュでもなんでもなく、実在した人物の写真をそのまま使っているということなど、私はこの本を読むまで知らなかった。犯人云々は別にして、警察が明かさなかった真実あるいは失態をいろいろ取り上げている点は評価してもよいと思う。

ところで当時、警察は偽白バイ警官の容疑者としてある警官の息子(少年S)をマークしている。逮捕状まで取ったものの、Sは事件の5日後に青酸カリで毒死。真相は闇に葬られてしまった。ネットで調べた限りではこの「少年S犯人説」と一橋の「マツダ犯人説」が有力のようだ。

で、この「少年S犯人説」を膨らませたのがどうやら『クロコーチ』であるらしい(私は原作を読んでいないので推測なのだが……)。これまでドラマでは、三億円事件を機に警察の不祥事をもみ消すために組織された「桜吹雪会」というものがあり、その実体を隠そうとする沢渡(元警察官で前神奈川県知事)と暴こうとする黒河内刑事が火花を散らしており、先週黒河内が撃たれた、というところまで進んでいる。出てくる奴出てくる奴が皆怪しくて、誰が正義で誰が悪なのかさっぱりわからないところがおもしろい。

先週放送分では沢渡がなかなか興味深いことを言っていた。下山事件、帝銀事件、草加次郎事件などの未解決事件には未解決でなくてはならない理由があった、三億円事件もまたしかり、と。要するに真犯人は特定できていたが、警察や国家の権威失墜を防ぐために真相を公けにしなかったということなのだろう。いや実際、国家権力と警察が総力を挙げて秘密を保持しようとすれば、それは出来ないことではないのだろうと思う。しかし、三億円事件のように実質的被害者が出ていない事件ならそれも良いかもしれないが(いや、良くはないが)、それはとても身勝手で特権を振りかざした恐ろしい考え方ではなかろうか。折りしも国会で特定秘密保護法案が取り沙汰されている昨今だが、実に危ういことだと言わざるを得ない。私は絶対反対だ!……と、話が逸れた(笑)。

最後に、ビートたけし主演の『三億円事件~20世紀最後の謎~』と『クロコーチ』のキャスティングについて。『三億円事件~20世紀最後の謎~』で事件の真相を探るルポライター・沢渡を演じた渡部篤郎が『クロコーチ』では謎の中心人物・沢渡を演じ、『三億円事件~20世紀最後の謎~』で犯人グループの一人・ジョーを演じた長瀬智也が『クロコーチ』では三億円犯人に迫ろうとする刑事・黒河内を演じている。追う追われるの関係が逆転しているのがおもしろい。『クロコーチ』では更に謎の黒幕がバックにいるようなのだが、それがビートたけしだったら更に更におもしろいだろうなぁと思う(笑)。

未解決であるが故に45年を経た今でも話題になる三億円事件。真相を知っている人間は必ずいるはずなのだが(少なくとも犯人自身は知っているし、それを隠そうとした人物がいたのならその人物も知っている)、それを秘密にしなければならないということが苦しくはなかったのだろうかと思う。はるか昔に時効を迎えているとはいえ、これまで真犯人が明らかになっていないということは、今日に至るまで秘密を抱えたままだということだ。これは辛いだろうなぁと思う。私が犯人なら絶対誰かに喋っている(笑)。事件の犯人がまだ生きているとして、三億円という大金を自分のものにしたとして、はたして彼は幸福になれたのだろうか? 

Photo_3「この金がお前に何か素晴らしい自由でも与えてくれたのか」
「あわてるなよ。今から俺はそれをつかむんだよ」
             『悪魔のようなあいつ』最終回より

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