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やんぬるかな・・・

特定秘密保護法案が衆議院で可決された。「審議は十分行われた?」というYahoo!の調査によれば、十分……20.0%、不十分……24.8%、そもそも法制定に反対……53.9%、その他……1.3% である。国民の半数以上が要らないという法案が与党の圧倒的多数ですんなり通る。まったく民意が反映されていないではないか。

為政者にあまりに大きな権力を持たせてはいけない。この調子で96条や9条も変えようとするのだろう。日本はまた戦前の時代になったと、きょう思った。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

宮崎駿の見た世界                      中橋基幹

「腰抜け愛国談義」を読んだ。宮崎駿と半藤一利(はんどうかずとし)の対談集である。情けないことに、半藤一利が何者であるか、まったく知らずに読んだ。その所為なのか、一度読んだが中身がまったく頭に入ってこない。二度読んでもダメだった。

そして三回目を読み終わってようやく、なぜ中身を消化できないかがわかった気がする。「風立ちぬ」を見ていない。そして、「草枕」を読んでいないからだ。この二つの作品が対談の要となっているのに、どちらも未見な人間がいくら字面を追ったところで、会話の奥にある情念を読み取れるはずがない。

そう理解したところで、四回目に読むことをやめた。やめて、「草枕」を買ってきた。だが、まだ読んでいない。なにか気が重いこともあるが、一緒に購入した「虫眼とアニ眼」を読み始めてしまったせいだろう。宮崎駿と養老孟司の対談集である。こちらは半分くらい読み進めたところで止まっている。

途中で止まっている理由は、やっぱり頭に入ってこないからだ。こちらは、「もののけ姫」と「千と千尋の物語」が軸になっていて、どちらも見ていない。見ていないから、二人の会話の肝になる部分がわからない。わからないから、そこから広がる話についていけない。何を言っているかは理解できるが、そこには感動も共感もないから面白くないのである。

意外と思われるかもしれないが、筆者は宮崎アニメをあまり知らない。ちゃんと見たと言えるのは、「ハウルの動く城」と「紅の豚」だけである。「カリオストロの城」もあるが、ジブリ作品と一緒にして良いものかは微妙なところだろう。つまり、宮崎駿をよく知らないと言っても良い。

それが何をエラそうに、「宮崎駿の見た世界」などと口にできるのか。その答えは、「虫眼とアニ眼」を読んでもらえればすぐにわかる。この本の、最初の20ページほどは、「養老さんと話して、僕が思ったこと」という宮崎駿のマンガなのだ。そして、そこに描かれているのは、この対談で宮崎が見た日本の将来図なのである。

詳しくは実際に本を見てもらうことにして、ここでは筆者が共感したことだけを書かせていただく。マンガの中程に小さく、「木のぼりの木」というイラストがある。子供たちが競い合って木に登っている絵だ。そこにはただ一言、こう記されていた。

「あぶなくしないと子供は育たない」

そうなのだ。それが今のこの国に、決定的に欠けているものだ。蝶よ花よと大事に育てられたお坊ちゃんが、決して持たざるもの。持たざるが故に過去の教訓を理解できず、この国の将来に大きな禍根を残そうとしている。

……ああ、どうやら手遅れだったみたいだなぁ。

投稿: モトキ | 2013年11月30日 (土) 11時37分

モトキさん
中橋基幹さんて評論家さん?と思いながら読んで、モトキさんだとわかりました^^ ご本名でしょうか。ここに出しちゃってOK?^^

長文のコメントありがとうございました。いくら読んでもどうしても頭に入ってこないという本はあるもので、モトキさんにとってはまさに「腰抜け愛国談義」がそうだったのでしょうね。それでも「草枕」を購入してまで理解しようとなさる姿勢に頭が下がる思いでした。私なら「あ、この人とは相性悪いわ~」で片付けてしまいますから(笑)。

『虫眼とアニ眼』については私も以前に「わからん」という感想を書きました(http://wakabanonikki-2nd.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_7e74.html)。大きな声では言えませんが、私にはどうも宮崎アニメの良さがわからないのです。「紅の豚」と「カリオストロ…」は好きですけれども……。だから私にも宮崎駿は語れません(笑)。

ですが、最近宮崎氏がおっしゃったという言葉に「いまは戦前の日本の雰囲気に似ている」というのがあります。なんとなく頭に残っていたのですが、このたび安倍内閣が躍起になって特定秘密保護法案を押し通そうとしているのを見て、宮崎氏の言葉を思い出し、これは危ないと思うようになりました。石破氏のブログでの失言(ホンネだと思いますが)を見ても、沖縄自民党議員に対する圧力を見ても、暴走を始めているとしか思えません。お坊っちゃん一人が痛い目を見るのならかまいませんが、日本国民を道連れにされちゃあたまったものではありません。

なんとかならないものでしょうかねえ……。デモとか署名運動とかがあれば、たとえテロと言われようが参加しようと思っております(笑)。

投稿: わかば | 2013年12月 3日 (火) 22時53分

中橋基幹はペンネームです。(^^;)

あの文章は、高校時代の友人達と一緒に発行しているメルマガに寄稿したものなんですが、わかばさんの危機感と同じものを感じていたので丸ごと貼り付けさせていただきました。・・・メッチャ長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。m(_ _)m

実は「腰抜け愛国談義」は面白く読ませていただきました。お二人の話には、自分と違う時代の香りを感じることができたと同時に、今の東京がどんどん人間味を無くしていってるのだ、と教えられた思いがしています。(^^;)

ただ、やはりお二人の接点が映画と夏目漱石ですから、どちらともあまり縁の無い私としては、なんとなく置いてけぼりを喰らったような、そんな感覚がありました。なので、もう少し食らいついてみようかな、という感じです。(^^ゞ

今の国会議員達は、いったい何のために政治をやっているのか、ホントに腹立たしい思いでいっぱいです。きっと日本人に政党政治は似合わないのでしょうね。密室と根回しと談合がお似合いの、五流の政治屋さんばっかりですから。(--;)

投稿: モトキ | 2013年12月 3日 (火) 23時31分

モトキさん
メルマガに寄稿?! すごいですね!! 道理でこなれた文章をお書きになるはずです。どこかにHPかブログをお持ちなのかと思ったりしておりましたが、そうですか、マルマガでしたか。もしかして「食」がテーマのものでしょうか? 羨ましいほどグルメでいらっしゃるようですから^^ またどこかで記事を拝見することがあるかもしれません。楽しみにしております♪

「腰抜け愛国談義」は、そうですね、まずはお二人の趣味の共通点を探るところから対談に入っていきますから、モトキさんと同じく私もそこの部分で既に置いてきぼりにされましたよ(笑)。でも数十年前と現代とが既に隔世の感があることや、所謂時代の匂いとでもいうようなものの流れなど、その時代を生きたお二方からしか伺えないようなお話はとても興味深いものでしたね。

特定秘密保護法案に反対する立場に宮崎さんが名を連ねられたそうですが、戦前戦中を知らない世代に、その時代の危うさをもっと知らしめていただきたいと願ってやみません。

政治家は……。ちゃんと政治家の顔をした人がいませんね。50年後、100年後に、日本を誤まらせた政治家として名が残る覚悟をしている人が何人いるのでしょう。先の参院選を「違法状態」などと気の抜けた判決を下した司法にもまた、責任がありますね。はっきり「違法」として、参議院は無効、出直し選挙となれば、まだ覆る可能性はあったのではないかと思います。

あと二日、腹を立てながら国会中継を観る日が続きそうです……。

投稿: わかば | 2013年12月 4日 (水) 23時00分

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