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2014年2月

ビブリア古書堂×BJ

ドラマは2~3回観たものの、原作は読んだことがなかった『ビブリア古書堂の事件手帖』(三上延著 メディアワークス文庫)の第5巻を読書中。何故1~4巻を読んでいないのにいきなり5巻目かというと『BJ』が取り上げられているからに他ならぬのであった(笑)。

ビブリア古書堂を営む栞子さんのもとへ、「父親が所蔵している『BJ』シリーズのうちの数冊が見当たらない」との相談が舞い込む。BJファンならお察しのとおり、紛失しているのは少年チャンピオンコミックス版の第4巻(それも5冊あったうちの3冊!)である。そもそもどうして父親は同じ本(と言うと多少語弊があるが……)を5冊も持っていたのか? そしてその5冊目を入手した場所とは? という謎を解明しながら、相談者の両親の馴れ初めや、父親と息子の確執とそれが解きほぐされていく様が描かれている。

相談者の両親が手塚作品、特に『BJ』のファンだったというのが嬉しいお話である(そのお二人より私のほうが8つも年上だというのがショックではあるが……)。何故第4巻に値打ちがあるのかについては今さら説明はしない。ネタバレにもなるしね(笑)。しかし、5冊目を入手した場所については、私の世代ならすぐに思い当たるのだが、こういうことが謎になるというのにも隔世の感があって、少なからずショックを受けたのであった。orz

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CAMPFIREで展開されていた手塚プロダクションとシャプラニールのフェアトレード商品開発プロジェクトの件。昨年夏に募金していたのだが、本日製品が届いた。

Campfire_2どれも丁寧に手作りされていて、素朴で温かみが感じられる品々だ。バングラデシュやネパールの人たちが、ひたすら一生懸命に手塚キャラの製品を作り出してくださったのだろうと思う。現地の人は最初、レオをウサギだと思っていたのだとか(笑)。

「子供達に夢を」にアトム、「ガラスの地球を救え」に火の鳥、「美しい自然」にレオ、「かけがえのない生命」にBJを配して、手塚治虫が伝えたかったメッセージも上手く取り入れられていると思う。大切に使わせていただきます。ありがとう♪

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オリンピックと竹島と

絶賛風邪引き中なのでたっぷり睡眠を、と思うものの、昨夜は女子フィギュアに見入ってしまった。浅田真央選手の絶品の演技に思わず涙した。

だいたいが大雑把な性格なので白黒がはっきりつかず微妙な採点によって優劣が決まる競技は好みではない。演劇ではなくスポーツなのだから、思い入れたっぷりな表情でクネクネされるより、イチかバチかで大技に挑んで○か×がきっぱり判定できるほうが好きだ。そんな無粋な私の眼から見ても、昨夜の真央ちゃんの演技は競技者としての誇りに溢れた実に感動的なものだったと思う。メダルには手が届かなかったけれど、メダル以上の価値があった。真央ちゃん、最高の演技をありがとう!!

というわけで、やはりきょうのテレビは真央ちゃん一色。きょう一日くらいはあの感動の余韻に浸っていたいと思うのも無理からぬことではあるが……。いつもオリンピックが開催されるたびに思う。オリンピックの陰に隠れて、いつもなら報道されてしかるべき事柄がどれだけ報道される機会を失っているかを。

きょうの朝日新聞のトップ記事は「解釈改憲『閣議決定で』 首相、集団的自衛権巡り」だった。「安倍晋三首相が20日の衆院予算委員会で、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更について、従来の政府見解を大きく踏み越えた答弁を繰り返した。……」とある。オリンピックで世間が盛り上がっている陰に隠れて、こっそりと大事なことを決めてしまおうとしているかのようである。いや、それでなくてもオリンピックというものはナショナリズムを思わず発動させてしまうものであるから、いまなら国民にも受け入れられやすいと思っているのか。いずれにしろ、もっと国民は一人一人が自国の行く末を真剣に考えねばならぬ事態に直面していると思われてならない。

ところで、明日2月22日は島根県が条例で定めた「竹島の日」である。昨年がそうであったように今年も島根県庁界隈は厳戒態勢が取られるだろう。地方ニュースでは毎年話題になるが、全国ニュースではほとんど取り上げられない。キム・ヨナ選手が金メダルを取れなかったこともあり、一部の韓国国民の鬱憤は竹島問題に向かいそうな気もする(腹を立ててしかるべきなのは日本のほうだと思うけれどね)。日本のメディアはどう反応するだろう? それとも明日もオリンピックの話題一色だろうか?

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『ブッダ2』

15日、出雲まで『ブッダ2』(正式名称は『BUDDHA 2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』である)を観に行った。急に思い立って行ったものだから、午後5時からの最終上映にギリギリ間に合った。観客は我ら夫婦を除けば若い女性が一人だけ……(笑)。興行的に大丈夫だろうかと要らぬ心配をする。

『ブッダ』三部作のうちの第2部。2年前に公開された第1部ではシッダールタの誕生から出家するまでが描かれていたが、今回は苦行時代から悟りを開くまでである。大人になったタッタや未来を予言できるアッサジ、そして巨人ヤタラなど、私の好きなキャラも出てきて、第1部より面白かったと思う。面白かったというのは、作り手の意図を意識せずに物語に入り込めたという点も大きかった。

予言どおりの日に死んでしまったアッサジを見て動転するシッダールタにも共感できたし、元奴隷だった自分の母を見殺しにせざるを得なかったルリ王子の悲しみも胸に沁みた。そして、悲しみや苦しみから逃れられない不幸を嘆くヤタラに優しく語り掛けるシッダールタの言葉が圧巻だった。

「不幸でない人間などいない」
「ならば、何故ひとは生まれてくる?」
「おまえがいなかったなら、この世の何かが変わってしまっただろう」

うろ覚えだが、そんな自然な会話が交わされ、ヤタラの心は安らかになる。そしてシッダールタもここで悟りを開いてブッダとなるのだが、原作を読んだときよりもストンと胸に落ちて納得できるシーンになっていた。ヤタラとシッダールタの周辺にはキラキラ光る何か(生命かなぁ?)が無数に飛び、命と命が連綿と結びつき大きな流れを作っているイメージ。これが映像の持つ力なのだろう。ドラマチックで感動的な世界観が表現されていた。

映画館を出て松江に向かって東に車を走らせると、正面に厚い雲に見え隠れする満月が見えた。なんということもないいつもの月のはずだが、この映画を観た後では、それがなんだかとても不思議で胸が熱くなるものに見えた。月がある不思議。いまその月を見ている自分がいる不思議。この時刻にこの方角に向かっていなかったら見ることができなかったであろうのに、それを見ることができた不思議。そんな諸々がとても大切で尊いものに思われた。シッダールタの悟りには程遠いものであろうけれども、何かキラキラ光るものを見つけてそれに感謝する心を得られた気がして嬉しかった。

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リケジョの女子力?

先週は小保方晴子さんチームが製造に成功したSTAP細胞とやらの話題で持ちきりだった。ごくごく簡単に言うと、細胞をちょっと厳しい環境に置いたら万能細胞ができたということらしく(←合ってる?笑)、かの『Nature』誌が「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄している」と評したというのがなんとも可笑しい(きっとこのコメントは伝説になることだろう)。ES細胞やiPS細胞と並んで、生命科学上最も輝かしい成果に拍手を贈りたい。

喜ばしいことだと思う反面、その業績の素晴らしさよりも、研究室にムーミンの絵が描いてあるだの、ファッションがどうしただのという話題ばかりをテレビ各局がクローズアップするのに辟易する。そもそも「リケジョ」という言い方からして気に食わん。「歴女」よりは女性蔑視の度合いは低いような気がするが、それにしても理系女子のイメージを勝手に決め付けて、それプラス女子力だから素晴らしいって、なんじゃそりゃ?!である。

マスコミよ、「研究者にしては可愛い」などと無礼でトンチンカンな視点で騒ぐのはもうやめてくれ。それとも、日本のマスコミにはその程度の頭の「マスダン(←マスコミ男子)」しかいないのか?!

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