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2014年4月

指導者と未熟者と

久しぶりに『BJ』語りをやってみようかな^^

南米から帰ってきたBJは空港で見知らぬ若い医師たちに呼び止められ、明日自分たちが手掛ける手術に立ち会ってもらえないかと依頼される。聞けば、彼らが勤めるQ市中央病院では山裏博士という外科医長が実権を握っており、彼ら研修医たちは看護婦でもできるような仕事しか任せてもらえない。ある日、山裏博士の承諾なしに患者を診察してしまった彼らは博士の逆鱗に触れ、自分たちだけで手術をする事態になったのだという。一旦は断って家に帰ったBJだが、どうにも気になって病院へ駆けつける……。

#132「研修医たち」というエピソードである。BJがピノコへのお土産にと買ってきたメキシコのひょうたん人形に目を奪われがちな一話なのだが(笑)、最近の理研の小保方さんの話題から、ふとこの一話を思い出した。

病院に着いたBJはまず山裏博士を訪ねる。ちょっと長いが、博士の言葉を引用する。
「……連中は甘やかされてろくに知識も知らんし人生経験もない! わしの若いころは医者も少ないし、そう簡単になれるものじゃなかった。まるで血の出るような修業を何十年もつづけて医学を体得したもんです。それをいまでは大学を出たとたんに医者の免許をもらえる。わしどもは患者をなおすことだけに生きがいを見つけたもんですが、いまでは食っていく手段としてヒョイヒョイ簡単に医者になってしまう。ほかの病院ならともかく、うちの病院ではトコトンまできびしく修業させて苦労させてやる!!……それがよい医者になる道だと信じとるんです」

BJは彼らの手術を見守る。開腹して初めて誤診とわかりアタフタする彼らに適切な助言を与えて手術室を出る。続いて出てきた人物を見てビックリ。山裏博士であった。
「始めっからオペに立ち会っておられたのですか? (中略)でもなぜ」
「万一のときは連中に代わってわしが執刀しようと思いましてな。患者にもしものことがあったら大変ですからな。たぶん……あなたも……それでわざわざきなすったのでしょう?」

ニヤリと笑う山裏先生がいい! 顔は怖いし髪は爆発してるけど、いいセンセだな山裏博士♥ 椎竹先生と古和先生に並ぶくらいの名医であろう。こういう先生に診てもらえる患者は幸せだが、同時に、こういう先生の指導を受けられる若い医師たちもまた幸せ者だ。たぶんそのときは反抗心しか持てないだろうが、将来きっと感謝するときが来るに違いない。大事なのは基礎からこつこつと努力と経験を積み重ねていくこと。そして、失敗しても責任を取ってくれる上役がいるうちに一人前を目指す修業ができる状況というのは、なにものにも代え難いものだ。……ということが後になってからでないとわからないのが、人生難しいところだね^^;

ひるがえって、小保方さんを思う。先週は彼女の上司といわれるS氏が会見を開いたが、自分は研究の最後の段階にしかタッチしていないし、彼女を指導できる立場でもなかったと、責任逃れ弁明満載の内容だった。山裏博士のように、背後からそっと若い者を見守り、何かあったら自分が全責任を負うというような器量の大きさは、残念ながらまったく感じられなかったと言ってよい。一分野に秀でるということは、それも実に大変なことだとは思うけれども、後進を指導する立場の人間には研究とはまた違ったポリシーや度量が必要なのだろう。小保方さんの上司が山裏博士だったとしたら、こんなに若くて世に出ることはなかったかもしれないが、出来上がった論文は寸分の隙もない完璧なものになっていただろうと思う。山裏博士に巡り会えなかった小保方さんは、運がなかったのかもしれないネ。

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お宝ゲット♪

先般 千葉県某所で行われたイベントに参加なさったEDGEさんから、たくさんのコスプレの写真を頂きました♪ 桜が舞い散る美しい公園ということでロケーションは抜群。加えて、コスプレより写真を撮るほうに興味があるとおっしゃるEDGEさんの腕前により、二次元から三次元の世界に飛び出したBJ先生とピノコが見事に再現されていました。

その中から私が一番お気に入りの一枚の掲載許可を頂きましたので、ここにご紹介したいと思います。

20140406_038_dsc05751_2hBj_40th_anniversary_4

どうぞ見比べてみてください! BJ掲載40周年記念イラストの再現です♪ 
(EDGEさん:BJ先生、如月さん:ピノコ)
BJ先生が渋い♥ ピノコが可愛い♥ 元のイラストより頭をお互いに寄せ合っているのがまた堪りません~。o(>_<)oぷるぷる 
そして何ともありがたいことに、お二人が持ってくださっているのが不肖わかば作のクッションなのであります。微力ながらお役に立てて嬉しいです。

EDGEさん、如月さん、ありがとうございました~^^
今後も素敵なお二人の様子を拝見できるのを楽しみにしています♪

※ 写真は転載不可ですぜ ※

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藪の中

4月9日。長年使ったWindows XPのサポート終了の日としてではなく、小保方氏の会見を見た日として記憶に残りそうだ。午後1時から始まった会見はワイドショーでほとんど全部観ることができた。

小保方氏が筆頭著者となり“Nature”誌に掲載されたSTAP細胞の論文に「改竄」や「捏造」の不正があったと理研が断じ、それに不服申し立てをした小保方氏が意見を述べるということで、いったいどんなことを話すのか興味津々であった。何か新しい証拠を示して反駁するのか、理研という組織内の諸々をすっぱ抜くのか、「悪意」という言葉の意味合いを論じて法的な方向へ持っていこうとするのか、などと思いながら野次馬根性で見ていたが、結局は己の未熟さや無知さ加減を反省して関係者に詫びるという意味合いが大きい会見だった。彼女にとって自分の意思表明ができるこういう場を設けられたことは、とても良かったんじゃないかと思う。

理研が彼女ひとりに罪を押し付けたという見方もあるが、まずは彼女の行為が正しかったかどうかを検証することは必須だったろうと思う。そしてそれは、彼女も認めたとおり、科学者としてあるまじき行為だった。誰も教えてくれなかったから研究の仕方も投稿の仕方も知りませんでした、なんて、子どもみたいな言い訳が通るわけがないことは素人でもわかる。まさか筆頭著者が雑誌の投稿規定を知らなかったなんて理研も夢にも思わなかったに相違なく、理研に一番の責任があるとすればそんな彼女をチームリーダーに据えたことだろうと思う。

会見では、これといった新しい証拠が示されたわけでもなく、彼女の「不正」は覆りそうもないように思う。真正なデータはある、と彼女は言うが、それが真正であるという裏付けができない状況ならば、不服申し立てをしても意味はなさそうだ。

記者からの質問は、論文の不正に関するもの、STAP細胞の有無に関するもの、彼女と理研の関係を問うものなどいろいろ出たが、事前に彼女の健康面の理由から彼女を追い詰めるような質問はするなと釘を刺されていたためか、核心に迫るような有意義な質問は少なかった気がする。

ところが、質疑応答の最後のあたりで小保方氏から大変な発言が飛び出した。「自分はSTAP細胞の作製に200回以上成功している」「追試に成功した人がいる」!!

特に、追試に成功した人がいるというのには驚いた。というか、狐につままれたような気になった。「STAP細胞はあります!!」と悲壮な声で百万回言うよりも、その人に証言してもらうほうがはるかに信憑性があるではないか。なんでこの場に連れてこないのだ? 質問者の「事実ならば個人名を出したら?」という問いに「なるほど……」と答えるのは、証明を旨とする研究者としては実に奇妙な反応だったのではないか?

というわけで、最後の最後になって新たに大きな疑惑が生まれた小保方氏の会見なのであった。でも、STAP細胞には本当に存在していてほしいと切に思う……。

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