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子供の名前

もと、地上に立てた位牌、または、位牌に向かって両手を差し伸べて神おろしをするさまにより、「みこ」の意を表わす。
①みこ。かんなぎ。祈祷して神おろしをする者。のち、女を巫、男を覡(げき)という。
②医者。
      ~角川新字源より~

「巫」の字が人名に使える漢字として追加されたそうだ。子の名前に「巫」の字を使って出生届を受理されなかった夫婦が起こした家事審判で、申し立てを認める判断が確定したという。ひと様のお子の名前のことゆえ私がとやかく言う問題ではなく、親御さんは家事審判を起こしてまでも何がなんでもこの字を使いたかったのだろうなと思うだけだが、親は子供にかくあらまほしという願いを込めて命名するものだとすれば、親が期待するこの子の将来はシャーマンあるいは呪術医に限定されてしまうわけで、それが気の毒といえば気の毒ではある。

ところで、世の中にはキラキラネームとかDQN(ドキュン)ネームとか呼ばれるものがあるらしい。キラキラネームとは「漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターの名前から引用して漢字に当て字した名前」のこと。DQNとは「非常識な行動や周囲の迷惑を顧みない行動をする者をいう俗語」であり、更には「学歴が低い、または知性に乏しい者を指す」という踏み込んだ解説もある。DQNネームとはそういう者が子供に付けた名前のことだ。

ネット上にはそういう実例をあげつらってバカにした記事が山ほどある。しかし本当にかわいそうなのは自己満足をしている親ではなくて、そういう名前をつけられた子供のほうだ。名前をからかわれることもあるかもしれないし、そうでなくとも、「ああ、そういう親御さんなのね」と、決して褒められた意味ではなくそう思われてしまう可能性は大だ。そういう気配を子供に感じさせてしまうのは、なんとも酷な話ではないか。

「巫」の字を使った命名の理由が、まさか、アニメか何かで萌えキャラの巫女ちゃんがいたからなどということではないことを祈りたい。

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コメント

親の自分の子供を自分のペットのように考える風潮は、個人的には一時期よりは収まったような気がします。名前にしてもそうです。「漢字で書かれた名前を見ても読めへんやん」という「ムリクリな当て字」の名前も、一時期よりはそんなに目立たなくなった気がします。

そんな中で、わかばさんの記事を見て10年前の事を思い出しました。村に来てくれた女の子と仲良くなりましたので、名前を聞くと「うらん」ちゃん(漢字は聞いていません)。聞こえは、かわいいけれど放射能物質。かなりのショックでした。
そして、11年には福島の事故。うらんちゃんが学校でイジメられていないか、本当に心配になりました。

最後に、わかばさんが大好きな手塚治虫先生による「ウランちゃん」の命名を否定している訳ではありませんので、わかばさんが気を悪くされない事を祈ります。

投稿: | 2014年11月29日 (土) 18時07分

♥♥さん
コメントありがとうございます^^

>一時期よりはそんなに目立たなくなった気がします。
それはよかった。一般の風潮にならず一時期の流行に過ぎなかったわけですね。でもそうすると、そういう限られた一時期にちょいと変わった名前を付けられた子供は、なんとも運が悪かったというか、気の毒に思えてしまいますね。もちろん本人がその名前を気に入っているのなら言うことありませんが。

うらんちゃんですか……。響きの良さと、アトムの妹ウランちゃんの愛らしさからの命名と思われますね。大人ならそこまで考えが及ぶでしょうが、鉄腕アトムを知らない世代の子供たちにすれば、物騒な名前と感じられるかもしれませんね……。

鉄腕アトムは、人間が原子力を制御できるようになる(夢の)物語ではないかと私は思っています。手塚先生はアトムやウランやコバルトが原発推進のキャラに使われることを拒んだと言われていて、その有用性とともに危険性を充分に理解しておられたと思われます。うらんちゃんのご両親がそのへんのことをご存じの上で命名されたのならよいのですが……。

夢枕獏の「陰陽師」シリーズの中でたびたび触れられていることですが、名前というのはその人にかけられた「呪(しゅ)」であるという考えに、私は大いに納得するところがあります。その名を呼ばれれば返事をする、たったこれだけのことでも(他の人は返事をしないわけですから)その人だけにかけられた呪文なのであり、ひいては、その人の行動や生き方などに様々に影響を及ぼすものとなっていくであろうことは想像がつきます。親は「子供は親のものだ」などという勘違いを捨てて、子供の一生を見据えて子供が纏う呪文を考える責任があると思います。ね~アキちゃん♪^^

投稿: わかば | 2014年11月30日 (日) 00時29分

ん?なぜかしら、今、名前を呼ばれたような・・。(^^

「名前が呪であるのか、ないのか」、そこまでは私には分かりませんが、子供が育って行く過程で名前により性格が左右されると言うのは十分に納得のいく事だと思います。「人」は、一つ一つの名前に対して、多くの人たちとも共通する、その名前に呼応する一つ一つのイメージを持っていて、名前を聞く事によりその個人への勝手なイメージを持ってしまい、その人とはそのイメージに沿う接し方をするでしょうから。

ひょっとして、私のこの性格も「名前」によって形作られたものかもしれません。

投稿: | 2014年11月30日 (日) 19時04分

アキちゃん
ほ~ら、呪文を唱えたらやっぱり反応が……^m^
いみじくも↑に書いてくださった「「人」は、一つ一つの名前に対して、多くの人たちとも共通する、その名前に呼応する一つ一つのイメージを持っていて、名前を聞く事によりその個人への勝手なイメージを持ってしまい、その人とはそのイメージに沿う接し方をする」、まさにそのことが「呪」なのだと思いますよ。

私がアキちゃんのお名前から受けるイメージはというと……、「晴れた土曜日の午後1時半、もうすぐ洗濯物も干し終わる、さて、次は何をしようかな~、どこへ行こうかな~と考えているときの気分」です。……わかりにくくてすみません^^;

投稿: わかば | 2014年12月 1日 (月) 08時00分

なるほど。私はどうやら、わかばさんのイメージ通りに育ってきたような気がします・・
(^^

投稿: | 2014年12月 1日 (月) 21時45分

(*^-゚)vィェィ♪

投稿: わかば | 2014年12月 1日 (月) 22時50分

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