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京都の旅 その6(最終回)

常寂光寺を出て、落柿舎の前を通り、来た道とはちょっと違った住宅街のコースをてくてく歩いて帰ります。湯葉のお料理を出すお店で夕食を取ろうかとも話しましたが、映画村で神無月さんにご馳走になったあんみつでまだお腹がいっぱい(ありがとうございました^^)。では京都駅近辺まで戻ろうかということになり、電車の駅を探しますが見つからない……(汗)。途中でオルゴール館に立ち寄ることができたのはラッキーでしたが、結局ずいぶん迷走をして宵闇せまる嵯峨嵐山の駅に辿り着いたのでした。一路京都駅へ。

夕食は伊勢丹11階(だったかな?)の和食のお店にて。そのころには盛大にお腹が空いていたので、たいへん美味しくいただきました♪ またまた神無月さんにご馳走になってしまい、恐縮でした^^; 隣の席に座ったカップルの会話と言動が何やら可笑しくて、それも印象に残ってます(笑)。

とっぷりと暮れた空に、京都タワーのライトアップが綺麗です。大階段も電飾が輝き、大勢のお客さんが写真に収めていました。そんなこんなを眺めながら改札口へ降り、そこで大阪へ帰られる神無月さんとはお別れです。本当に何から何までお世話になりました。感謝の一言しかありません。たった一日だったとは思えないほどたくさんの楽しい思い出ができました。体調がすぐれなかったのに、ご無理させたのではないかと気にかかりますが、この日のことは生涯忘れません。またやりましょう!!^^b 私はホテルへ戻り、ケータイの写真を見てニタニタしながら眠りに就きました。

翌27日は松江に帰る日。ホテルをチェックアウトして、荷物を京都駅新幹線ホーム下のコインロッカーに預け、東寺へ出掛けました。きょうの予定はここだけ。前回訪れたのはもう20年も前ですが、五重塔の美しさは変わっていませんでした。まずは食堂へ行き、写経をしました。2千円払うと、薄く般若心経が書かれた用紙2枚と、写経の心得などが書かれた紙などをいただけます。食堂前方左側に椅子席の写経コーナーがあるので、筆ペンを借りてから好きなところへ座ります。私が行ったときには男性がおひとり既に座っておられました。下敷きや文鎮がきちんと整えられています。目の前には大きな四天王像が見えます。合掌して心を落ち着けてから、いざ開始。

家族のこと、数々の天災で亡くなられた方々のこと、その他もろもろのことを考えました。とても無念無想の境地にはなれませんでしたが、書き終えたときには何かが吹っ切れたような清々しい気分になりました。間違いや汚れがないか確かめ、席を立つまでに50分の時が過ぎていました。あっという間でした。私より前に来られていた男性はまだ一心不乱に書いておられます。邪魔にならないように、そっと写経コーナーを後にしました。書いた用紙は永く五重塔に収めてくださるそうです。ありがたや……。

その後、宝物館へ行き、曼荼羅図など見ましたが、一番印象に残ったのは兜跋毘沙門天の像でした。東寺の兜跋毘沙門天像はかつて羅城門の楼上に安置されていたものだそうで、国宝に指定されています。眼光炯々たる表情は、震えがくるほどの迫力! 写真集でしか見たことがありませんでしたが、本物の持つ力はやはりすごいです。その目力にやられて、しばらく像の前から動けませんでした(いやはや)。

続いて講堂へ。お目当ては、そりゃ~あの方しかおられません、帝釈天です(笑)。日本仏像界における最高のイケメンでしょう。反対側に座す梵天が、見ているこっちが恥ずかしくなるくらい肉感的なのに比べると、この帝釈天はクールビューティー。いったいいつからこの世におわすか知らねども、いつの世も女子を惹きつけてやまなかったであろうと思わせる美しさ。堂内のちっちゃな売店のおじさんの目が気になりましたが、ずいぶんと長いこと帝釈天のお顔をながめて過ごしました(笑)。

ワタクシ仏像ファンですが、仏像を見て敬虔な気持ちになったことは、あまりありません^m^ この帝釈天をはじめ、秋篠寺の伎芸天や、先ほど見た兜跋毘沙門天や、東大寺戒壇院の広目天などが特に好きですけれども、彼らの背後に広がるワクワクするような物語の世界を楽しんでいるだけです。彼らの存在が私のような、こんな不信心なふとどき者を生み出すことになっているのだとすれば、偶像という存在も良し悪しだなあと思ったりしました(笑)。
その後、金堂を見て、五重塔をぐるっと回って、東寺の空気を胸いっぱい吸ってから、京都駅に向かいました。途中のコンビニで買ったサンドイッチを駅で立ち食いし、お土産物を物色し、2時前ののぞみに乗車。岡山でやくもに乗り換え、その後は松江の手前まで爆睡。あっという間に着きました(笑)。

たった2泊3日の京都旅行でしたが、天気も良く、もうこれ以上は楽しめないというくらい楽しめた旅でした。お世話になった皆さま方、本当にありがとうございました。あ~、満足満足♪

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コメント

お疲れ様でした。(-人-)

しかし、昨日までフィギュアを持ってコソコソしとったのと同じ方とは、思えませなんだ。(^^;)

色即是空、空即是色。この8文字ですらよく理解できない私にとって般若心経は、なおのこと理解の彼方にあります。ただ、ひたすら写経をする境地というモノを一度は体験してみたい、という思いも持っています。いつになるかは判りませんが、そのうちきっと。(^^ゞ

わかばさんの旅行記を読んで、私もまた、興福寺の八部衆阿修羅王像に逢いたくなりました。本物を拝んだことはありませんが、大学の卒業論文に取り上げた縁で、今でも一番好きな仏像です。・・・仏像とちゃうかな?(^^;)

しばらくまえに東京へいらっしゃっていたのですが、あんな人混みの中でお目にかかるのはまっぴら御免でぃ、とか言ってとうとう行きませんでした。思えばアホウなことです。願わくば再建なった西金堂へお帰りになってから、とは思うのですが、それもまた難しいようですね。

さて、わかば&神無月の凸凹コンビ。次の道中はいずこになりますことやら・・・。(*^ω^*)
 

投稿: モトキ | 2015年5月15日 (金) 01時04分

モトキさん
写経は良い体験でした。薄く書かれている上を筆ペンでなぞるだけですから、小さいお子さんでもできます。でも「やろう」という気持ちがなければできないことで、その時間が持てるということ自体が贅沢なことなのでしょうね。
お経の意味は、もちろん知っているに越したことはないのでしょうが、深くは理解できなくとも、それを自分が書いたという結果だけでも経験できたことを有難く感じました。

ところで、天部の仏像は見ていて楽しいものですね。などと言うと、卒論でまで取り上げられたほどお詳しいモトキさんに怒られるかもしれませんが^^;
阿修羅像は間違いなく人気ナンバーワンの仏像でしょうね。興福寺へ行ったときに一度だけ見ましたが、予想外に小さかったことを覚えています。モトキさんも、いつかゆっくりと阿修羅と対面できるチャンスがあるといいですね♪
少年のように美しいお顔をなさっていますが、娘をインドラに取られて戦争を仕掛けた猛々しい神なのですよね。私の好きな帝釈天(インドラ)とは敵に当たる立場なのですねえ^^
そういう人間臭い元ヒンズー教の神々のお話、大好きです。装束がまた何かのアニメにでも出てきそうなほどカッコいいですし。
と、そんなことを考える私には、やはりいくら写経なんぞしても、仏の教えに近づくのは無理なような気がします^^;

投稿: わかば | 2015年5月16日 (土) 23時34分

・・・あはは、墓穴を掘ってしまいました。(´д`)

私は宗教も仏像も詳しくはありません。大学は社会学科で、社会調査実習とかを専攻していました。ただ、卒論の担当教授が、「題材は宇宙戦艦ヤマト論でもいいぞ」とぬかすような変わり者だったんです。(-_-;)

で、こちらも天の邪鬼だもので、だったら社会学にはなんの関係ない題材で卒論書いてやろうじゃないかと、阿修羅王像を選びました。なんというか、若気の至りというヤツかもしれません・・・。(_ _;)

あの表情が好きで、最終的には作者が何故あのような表情を像に与えたのか、を解き明かしたかったのですが、力及ばず中途半端な出来に終わってしまいました。

というわけで私も、仏の教えにたどり着くには到底不可能なほどの俗物です。なんまいだぶ、なんまいだぶ・・・。(-人-;)
 

投稿: モトキ | 2015年5月17日 (日) 00時36分

モトキさん
なるほど、社会学というのは許容範囲が広いというか、テーマも調査手段も無限にあるように思います。宇宙戦艦ヤマト論なども面白そうだと思いますが、当時はまだネットもありませんでしたから、どこにどんな文献があるのかを探すのは大変だったでしょうね。それに、新しい作品や事象を取り上げると、まだ評価も定まっていないので何かと大変だったでしょうね(卒論なんて先行する論文のツギハギになってしまいがちですもんね^m^)。

阿修羅像の表情ですか~。いつだったかNHKか何かで見ましたが、普段は優しい少年の顔に見えるけれども、暗い堂内に安置して下からローソクの灯りで照らすと恐ろしい表情になる、というようなことをやっていました。夏の肝試し大会で顔を下から懐中電灯で照らすと怖いという、あれと同じですね^^ 仏師がそこまで計算して作ったのかどうかは知りませんが、元があれだけかわいい顔なのでそのギャップには少し驚いたものです。

投稿: わかば | 2015年5月18日 (月) 22時15分

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