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『フラジャイル』が終わってしまった○| ̄|_

昨晩でフジテレビのドラマ『フラジャイル』が終了。もう10回もやったのかと思うくらい、早く終わってしまった気がする。それくらい面白かったということだろう。もう観られないかと思うと残念だ。フラジャイルロスになりそうだ(泣)。以下、簡単に感想を。

まず配役から。敬称略。ドラマが始まる前に書いた記事では、宮崎役の武井咲がちょっとイメージと違うと書いたが、案に相違して彼女はとても良かった。あまり好きな女優さんではなかったのだが(ごめん)、ちょこまかアタフタしているこの役で好感度がアップした。

逆に、原作から受けるイメージと違っていたのが長瀬智也演ずるところの主役・岸先生。原作の岸京一郎という男はもっと無機質でドライだ。対して長瀬の岸先生にはどこか陰があってどうかすると悲しげな眼差しをしたりする。「患者のことを考えすぎだ」と宮崎を叱る割には、自分がいちばん患者のことを考えていそうな人間味あふれるところがあった。だが、ドラマとしてはこっちのほうが面白い。この線でシーズン2を作ってくれないかな♪ あのカッコいい長瀬をもう一度観たい!

細木先生役の小雪と、中熊教授役の北大路欣也の安定感は抜群。この二人が出てくると難しい局面もなんとかなりそうに思えた。

森井役の野村周平。悩める検査技師、製薬会社のMRに「ちょろい」と言われる青年(笑)の役を好演していた。最終回は、岸と森井は両想い?と思わず腐女子思考になってしまいそうな筋書きで楽しめた(原作では森井くんは病理を辞めたりしていない)。

アミノ製薬MR火箱役の松井玲奈。小悪魔の面から脆い面まで出す役で難しかっただろうと思うが、上手く演じていたと思う。結局、火箱ちゃんて憎めないキャラなんだよね。私も決して嫌いではない。

また、原作にはない役の佐田部長(津田寛治)も良かった。ああいうコミカルな人がいるから余計にシリアスな場面が際立つのだろう。

次にストーリー展開。原作とはエピソードの順番が違うが、諸々の要素を効果的に取り入れてあった。森井くんが他の病院に移ることも付け加えられた話だが、うまくつながっていたと思う。彼が病理に帰ってくることになって、最終回がより劇的になった。

印象に残った患者は第5話の保育士さん(安田章大)。命の大切さに気付かぬままどこか虚ろに最期のときを迎えようとしていたが、森井の懸命さに打たれ、岸の「いま、生きてる」の一言に、自分が生きている尊さの実感を初めて得る。それからは、やりたかったこと(『疾走』という曲を書く)をやり遂げ、一つの命を救って、散っていく。原作の中でも忘れることのできないエピソードを、ドラマはほぼ完ぺきに再現してくれていた。安田くんの芝居もよかったし、ボロ泣きした(´;ω;`)。

それから最終2話に出た松田さん(小出恵介)。原作では緩和ケアの稲垣先生の友人・竹田だが、ドラマでは宮崎の幼馴染という役どころ。膵臓がんでもはや手の施しようがなく、新薬の治験にすがるしかない絶望的な状況。しかし最後まで生きることを諦めず、またその優しい人柄は火箱の心をも動かし、アミノ製薬の良からぬ企てを阻止する力ともなった。これも涙なくしては観られないエピソードだった。

医師では放射線科の高柴先生(志賀廣太郎)と、緩和ケアの稲垣先生(平山祐介)が私のお気に入り♪ 岸先生、毒舌の変人だけど、シンパはけっこういるのである。

あと、ドラマではいろんなところにお遊びの要素があって、それを見つけるのも面白かった。宮崎先生の机の周りに小さなひよこがいて、それが回を追うごとにどんどん増えていくとか、岸と中熊がラーメンを食べている屋台の貼り紙(「この麺を食っていけ その箸で食っていけ」だったかな?)とか、焼酎のラベルが「宙船」だとか。岸が見ている標本の患者名が「大河内渉」だとか。原作単行本にはオマケの4コマというお楽しみがあるが、ドラマにもそれなりのお楽しみがあったのは嬉しかった。最終回ラストには第1話に出てきたサットン先生がまたまたバカ呼ばわりされていたのも可笑しかった。これで最終回からまた第1話に繋がるという構成になるわけだ。\(^o^)/

あとは……。そうそう、視聴率! 裏番組の日本テレビ『ヒガンバナ』と「水10」対決ということで接戦を繰り広げてきたが、最終的には『フラジャイル』が勝ったそうだ(フラジャイル平均9.76%、ヒガンバナ平均9.62%)。それにしても、ネットで検索するとフジテレビに否定的な記事が多いのにビックリする。局によってそんなにドラマの作り方に差があるのかしらねぇ。┐(´ー`)┌

また、ネットで検索して知ったのだが、岸役に最初は嵐の松本潤の名前が挙がっていたのだそうだ。本当かウソか知らないが、松潤には似合わなかったと思う。若すぎるし。クロコーチなんかをやってきた長瀬だからこその、この視聴率だと思う。

『フラジャイル』、原作はまだまだ続いている。病院という組織の不条理、薬を巡る問題等、医療をえぐる作品だ。またドラマでは「僕の言葉は絶対だ!」を連呼して(原作では一回しか言ってないんじゃないかな?)100%の仕事をすることを自身に課すシビアな姿勢も強調されていた。病院が信じられなくなりそう……という副作用はあるが(笑)、なかなか見どころの多い作品である。興味のある方は是非ご一読を!

(ところで、私は、細木先生が口にした「戸倉さん」というのが気になって仕方がありません。岸先生とワケありの女性っぽいニュアンスだったのですが……。元カノかな? 元奥さんとか? 岸先生の女性関係なんて想像できませんが、あのBJにも彼女がいたくらいだからな~笑)

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