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アニメ『YBJ』のナレーションまとめ

昨秋TBSで放映されたアニメ『ヤング ブラック・ジャック』(以下『YBJ』)。こちらでは放送がなかったが、M氏が4話ずつDVDに焼いて送ってくださったので、私はほぼリアルタイムで全話を観ることができた。ここに改めて御礼を申し上げたい。ありがとうございましたm(__)m

それから半年、感想を書く書くと言いながらなかなか書けずにいる。本家『ブラック・ジャック』(以下『BJ』)がアニメ化されたとき(あれはもう10年以上も前のことか)には、文句をつけながらも毎回の感想を書いた。あのころにはアニメに触発されてBJのサイトやブログがいっぱいできたし、サイトマスターさん達との交流も楽しかった。ああ、懐かしいなあ……。

このたびの『YBJ』のアニメ化も、絵は綺麗だったし、決して出来は悪くなかった。だがしかし、あのころのようにのめり込んで感想を書こうという気がどうしても起きないのは、ひとえに、私が『BJ』を好きすぎて『YBJ』は一つの二次創作作品だと感じてしまうせいであろう。『BJ』を知らずに『YBJ』を観たならばこれはこれで面白い作品ではあるのだが、私の考える間黒男くんはまた別の人生を送っていたわけで……。と、これはアニメ『YBJ』の感想ではなくて原作『YBJ』の感想ということになるのか。う~む、難しいな(汗)。

というわけで……。内容その他についての感想を書こうとするのは潔く諦めて、アニメ『YBJ』を観て一番印象に残った各回のOPと最終回のEDのナレーションを書き留めておくことで感想に代えたい。ナレーターは大塚明夫氏。原作『YBJ』を読んだときよりも、間青年が青春時代を送ったのはこういう時代だったんだということが、よくわかった。そして最終回のEDで、間黒男がBJになったシーンは「来たー!」という感じであった(笑)。
アニメのEDではトランプの絵柄に手塚キャラが描かれていて、それも面白かった。誰が誰なのか、ただいま鋭意調査中。でもよくわからな~い(汗)。結果はいずれまた。

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第1話「医者はどこだ!」
混迷の時代、若き日本は急成長を遂げると同時に、数々の問題を生み出していた。1968年、東大紛争が勃発。それを契機に多くの若者たちが国家権力との闘いへ突き進んでいった。そんな時代、大きな時代の波に背を向け、ただ一人命との孤独な闘いに身を投じた若者がいた。その名は間黒男。後にブラック・ジャックとなる男だった。
 OPのネガ画像:国会議事堂の前「安保反対」「共闘」のプラカード、学生運動、機動隊との闘い、催涙弾、東大安田講堂

第2話「拉致」
1967年、驚くべきニュースが世界を駆け巡った。世界初の心臓移植手術が成功したという知らせだった。しかし間もなく患者は死亡。その後、幾例かの心臓移植手術が行われるも、他人の臓器に対する拒絶反応は強く、医師たちに新たな課題をつきつけることとなった。
 OPのネガ画像:手術風景、記者会見、人工心肺

第3話「脱走兵」
アジアの一角、ベトナムで繰り広げられていた戦いは、テレビを通して放送された最初の戦争でもあった。リアルタイムで報道される戦争の現実は世界じゅうに反戦の波を引き起こすとともに、活動家たちの中からより過激で直截的な反戦行動に訴える者たちも生み出した。
 OPのネガ画像:テレビに映し出されるベトナム戦争、空母(ミッドウェイか?)、「歩きましょう!原子力空母に抗議して」デモ行進、放水

第4話「ベトナムにて その1」
1968年1月30日、ベトナムの旧正月「テト」に当たるこの日、それまで限定的なゲリラ戦を主な作戦としていた南ベトナム民族解放戦線が、突如全土で本格的な攻撃を展開した。これを機にベトナム戦争は拡大の一途をたどる。戦局は混迷を深め、戦いは泥沼化していった。
 OPのネガ画像:戦車、兵士、ヘリ、アメリカ兵、逃げる人々、安田講堂、放水、空から銃撃される蓮の花、枯葉剤散布

第5話「ベトナムにて その2」
ベトナム戦争に明確な始まりはない。国際的な取り決めに基づいて行われた選挙の結果誕生した北の政権に対抗して作られた南ベトナム。その国内で起きた内戦が、後にベトナム戦争と呼ばれることになる泥沼の始まりだった。当初、戦力的な優位は南の政府軍側であった。しかし、秘密の輸送路から湧き出る反政府軍の攻撃の前に、南の政府軍は次第に苦戦を余儀なくされていくこととなる。
 OPのネガ画像:燃える大地、泣きながら逃げる子供たち、縛られて撃たれる男性、タグボートから上陸するアメリカ軍、負傷兵
 ※1973年にピューリッツァー賞を受賞した「戦争の恐怖」という写真

第6話「ベトナムにて その3」
アジアの一角で起きたこの戦争では、1人の人間を殺すために20万発の銃弾が浪費されたという。膨大な量の砲弾や爆弾がジャングルの上に撒き散らされた。しかしどんなに大量の弾薬を投入しても、この非対称な戦争を終わらせることはできなかった。
 OPのネガ画像:水牛、農耕、墜ちる飛行機、銃を持つベトナム人

第7話「苦痛なき革命 その1」
リンカーンの奴隷解放から100年近く過ぎても、有色人種に対する差別は公然と続いていた。それを覆したのがマーティン・ルーサー・キング牧師だった。彼は徹底して非暴力を貫いた。黒人がアメリカ市民としての権利を獲得するための公民権運動は、やがて白人市民の魂をも揺さぶり、1964年7月2日ついに公民権法が制定され、アメリカの人種差別は終わりを告げた。少なくとも法律の上では。『1968年4月4日、キング牧師暗殺』
 OPのネガ画像:リンカーン像、黒人デモ、キング牧師演説、セントラルパーク、キング牧師死亡

第8話「苦痛なき革命 その2」
第一次世界大戦以降、戦場においてシェルショックと呼ばれた障害が激増した。その後の研究で、このストレス反応は戦場のみならず帰還後の兵士たちにも重篤な後遺症を残すことが判明。やがて「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と呼ばれるようになった。今なお多くの帰還兵たちがこの障害を抱え苦しみ続けている。
 OPのネガ画像:WWI、ベトナム戦争、兵士の群像

第9話「無残帳 その1」
この時代、手塚治虫は一人の青年と妖怪との闘いを描いた『どろろ』を制作した。主人公・百鬼丸は、父親が魔物と交わした契約により、体の48ヶ所を失ったまま生を受ける。この作品は、戦後という時代背景から生み出された数々の事件や出来事がちりばめられていたという。
 OPのネガ画像:『どろろ』アニメ

第10話「無残帳 その2」
第二次高度成長期の中、日本がGNP世界2位に躍り出た頃、月面着陸、歴史的なロック・フェスティバルなど、新しい時代の息吹を感じさせるニュースが世界を駆け巡ると同時に、フランス人女性のフランシーヌが戦争を悲観しての焼身自殺を起こし、アメリカでは女優シャロン・テートが惨殺されるなど、衝撃的なニュースが世界を震撼させた。時代の混迷期にあって様々な出来事が交差する中、医学生から医師に近づきつつあった間もまた、否応なく医学会の光と闇に触れようとしていた。
 OPのネガ画像:公害、自動車の渋滞、日本エキスポ、月面着陸、ウッドストックフェスティバル、ベトナム戦争、女性の目
 本編中に流れたニュース:樺美智子さんをしのぶフォークゲリラ云々
 ※1969年6月15日、新谷のり子の歌う『フランシーヌの場合』が発売され、80万枚の大ヒットとなった。

第11話「無残帳 その3」
医学会の腐敗を描いた映画によって一躍有名となった教授総回診。大名行列と揶揄されるほど長く連なる総回診は、教授が患者の状況を把握し総力を挙げて治療に当たっていることを示すなど、多くの意義を持つものであるが、教授が医師たちを連れ歩くその姿は権威の象徴そのもので、医学界のヒエラルキを見事に表していた。
 OPのネガ画像:教授総回診の様子、階級のひな壇に立つ医師
 ※田宮二郎主演の映画『白い巨塔』は1966年公開。

第12話「狂騒の季節」
東大紛争に端を発し全国へと広がった学生運動は、安田講堂への機動隊突入をピークに急速に下火となっていった。しかし、一部の学生たちは暴力革命を目指して過激化していく。運動を闘いへとシフトさせた彼らはその後、昭和の日本を揺るがす凶悪事件の数々を引き起こしていった。
 OPのネガ画像:安田講堂、機動隊、よど号、あさま山荘

Ybj_ed第12回ED
己が目指したはずの医学界の腐敗、国民を守るはずの国家権力の非情、さらには軽んじられる命。医学生時代の間が知ったのは、深い深い絶望だったのかもしれない。
 『それでもオレは人を治す! 自分が生きるために!!』
やがてオレは間黒男という名を捨て、ブラック・ジャックとなった。

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コメント

いえいえ、たっぷりお礼をいただいてしまって、かえって恐縮しております。・・・おたまはんはあれから通販で買ってしまいました。もはや我が家の定番調味料となっております。(^^ゞ

しかし、こうしてオープニングの文章を並べてみますと、客観的であったり役柄を反映していたり、色々だったのだなぁと思わずにはいられませんねぇ。アニメを見ているときには、そういう感覚はまったく感じなかったのですが、それはやはり「声」の力のなせる技なのかもしれません。

前項の話題を引きずっていますが、このところ声優の訃報をよく聞くように感じています。ハクション大魔王の大平透さん。テリー・サバラスやダース・ベイダー、笑うせぇるすまんなど、キャラの顔とその声が思い出されます。

サザエさんの中島くん役だった白川澄子さんは、その昔「宇宙エース」で主役をやっていらっしゃいました。ジャイアンのたてかべさん、ど根性ガエルのゴリライモやヤッターマンのトンズラーなどでおなじみの声です。

BJの明夫さんの父、大塚周夫さんが亡くなられてから、もう1年以上も経つのですね。モリアーティ教授やねずみ男が有名ですが、個人的には初代石川五ェ門が忘れられません。

芸達者な声優が次々と鬼籍に入ってしまいました。彼らが活躍していた頃の映画を、もう一度じっくりと見たい気がします。・・・DVD集めるのも大変そうだなぁ。(>_<)
 

投稿: モトキ | 2016年5月25日 (水) 01時04分

モトキさん

その節は大変お世話になりましたm(__)m
美麗なデザインのディスクを、今でもニマニマと眺めさせていただいております♪

確かに、こうしてナレーションだけを集めてみると、ナレーターの立ち位置が様々だったことがわかりますね。長年のBJファンならどうしても後のBJが語っているのだと、先入観を持って聞いてしまいますが、「この時代、手塚治虫は……」なんてことをBJが言うはずはないわけで、そこんところも面白いといえば面白い効果でした^^

声優さんには疎いのですが、大平透さんや白川澄子さんなどは懐かしいお名前ですね。
「宇宙エース」!うわ~!いったいどれほどの人が覚えているのか見当もつきませんが、モトキさんがご存じだったとは!!^^
黄色い輪っかに乗って飛んでましたね~。わが家にはあれの絵本があったですよ^^; 黒いパンツが子ども心にも妙になまめかしかったのを覚えています(おいおい)^^;

大塚周夫さんのゴエちゃんは渋かった!いまの声ではどうしても弟キャラみたいになってしまいますね。声の持つ影響力というのは大きいものだとつくづく感じます。

先日はたまたま昔の『サンダーバード』を観ていて堀勝之祐さんの声が聞こえたので狂喜乱舞しました。この人の声、好きなんですよね~♪

投稿: わかば | 2016年5月26日 (木) 23時19分

あれれ? 堀さんってサンダーバードにでていらっしゃいましたっけ? (‥;)

アニメでは記憶にほとんど残っていませんが、確かブレードランナーでハリソン・フォードの声を演じていましたよねぇ。基本的にフォードの声はスターウォーズの初回放送時から村井国夫氏のイメージが強いのですが、何故かデッカードだけは堀さんの声が印象に残っています。

堀さんのファンでしたら、ブレードランナーのDVDは必携ですよ~。ただし、必ずクロニクルを買ってくださいね。私の知っている限り、堀さんが演じたバージョンはクロニクルだけだったと思います。ディレクターズカットとかファイナル・カットだとか、色々なバージョンがありますので、ご注意ください。

・・・え? もう持ってる? それは失礼しましたー! (>_<)
 

投稿: モトキ | 2016年5月27日 (金) 00時12分

モトキさん
情報ありがとうございます♪
もちろん! 『ブレードランナー』は持って……いません^^;
Amazonで探してみますね~^^

堀さんはOVA版『BJ』カルテVIII 「緑の想い」では、樹木の声をあてておられます。しっとりと、聞かせてくれますよ~♪

因みに、『サンダーバード』での堀さんは一回かぎりのゲスト出演でした^^

投稿: わかば | 2016年5月27日 (金) 21時23分

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