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『一の悲劇』

TVドラマ『一の悲劇』を観た。言われてみればこれまでテレビドラマで観たことのない探偵だったから、法月ファンとしてはこれは絶対に見逃せない(笑)。

法月綸太郎には長谷川博己、法月警視には奥田瑛二という配役。なかなかのイケメン父子♪ 発表当時に原作を読んだのだが(いま奥付を確認したら平成3年だった)、細かいところは忘れていた。しかし始まってすぐに犯人を思い出し(原作を読んでいるのも良し悪しだな……)、以降はそういう目でしか観られなかったけれども、まあまあの出来だったのではなかろうか。富田靖子の演技は怖かった。あれ? でも、タイトルの「一」の意味は解明されなかったね?

ハウダニットとフーダニットとホワイダニットが頃合いに散りばめられていて面白いが、こんな話が実際にあったら地獄だろうなとは思う(笑)。謎解きのための謎という印象が、この作家の場合は拭えないのだけれども、本家クイーンにもそういうところはあるのだから「本格」といわれる推理小説にはそれは仕方がないのかもしれない。

クイーンと言えば、法月家で飼われている猫に「クイーン」という名がつけられていたのは本家に対するオマージュだろうね。よく喋るお手伝いさん(渡辺えり)というのはドラマのオリジナルで、クイーン家でいえばジューナの役割だろうか。面白い役だけれど、あんまりこの人のキャラが立つと、法月父子の醸し出す二人だけの空気というのが台無しになりそうな気がする。もしシリーズ化されるのであれば、ちょっと考えていただきたいところだ。『誰彼』『頼子のために』は是非やって欲しい。でもそうしたら『一の悲劇』はその後だよなぁ……。うむ。

長谷川博己の綸太郎は原作のイメージを損ねていなかった(あの変なジェスチャーは要らなかったけど)。長身でツイードのジャケットも似合っていたし、欲を言えば本家クイーンに倣ってメガネ姿を見たかったかな(笑)。

久々に法月綸太郎を読みたくなった。とはいえ『ノックス・マシン』あたりになるともはや私の脳の許容量をはるかに超えるので、綸太郎シリーズで。法月父子がビールを飲みながら事件についてグダグダ語り合うような場面が読みたい(笑)。

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