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2018年6月

Lupin

最近「ルパン」に縁がある。

Photo ・まずは先日書店で偶然見つけて購入した『みんなの怪盗ルパン』。
---世界一華麗な怪盗「ルパン」。鮮やかに美術品を盗み出しながら、弱きものを守り、女性を愛する紳士―。その優雅かつ誇り高き姿に憧れ、胸を躍らせた過去を持つ人気作家陣が集結し、当時のときめきを筆に込めて書き上げた、オマージュ小説アンソロジー!---(カバー裏表紙より)

小林泰三、近藤史恵、藤野恵美、真山仁、湊かなえの5人がそれぞれのルパンを描き上げている。どれも軽く読めて楽しかったが、小林氏の「最初の角逐」はルパン物というよりはホームズ物という感じが強い。出てくる人物がホームズなのかワトソンなのかモリアーティなのかルパンなのか混沌としているのが面白い。

Photo_2 ・別の日に書店で偶然見つけて衝動買いした『ルパン・エチュード 1,2』(岩崎陽子著)。マンガである。岩崎氏といえば私にとっては『王都妖奇譚』! これで安倍晴明にドはまりした過去がある(汗)。

『ルパン・エチュード』では、まだ二十歳そこそこのルパンを描いていて、ベースとなっている原作は『アンベール夫人の金庫』から『カリオストロ伯爵夫人』あたりである。興味深いのは、ルパンが二重人格者に描かれていること。「基本的に善良だけど傍若無人で規格ハズレのラウール」と「倫理観にははなはだ不安を感じるが、そのくせ妙に情が厚く義理堅いルパン」とである。周囲が善意に満ちて楽しい雰囲気のときにはラウールが現れ、陰謀や悪意が存在するときにはルパンが現れる。別人格になっているときの記憶はないが、お互いの存在は感じているという設定で、岩崎氏の描き分けが見事である。

で、ラウールはクラリスに惹かれ、ルパンはジョゼフィーヌ(カリオストロ伯爵夫人)に惹かれるわけで、なるほど原作にもあるあの二股はそういうことだったのかと納得がいった(笑)。

因みに、「ルパン」というのは父方の姓で、ラウールが名乗る「ダンドレジー」という姓は母の旧姓。早くに父と死別してからはこの姓を名乗っていた。「ラウール」は本名。しかし『カリオストロ伯爵夫人』では「アルセーヌ」が本名と言われている。結局、ラウール・ダンドレジーもアルセーヌ・ルパンも、どっちも本名かもしれない。が、悪事を働くときにダンドレジーを名乗ることはなかったような気がする(うろ覚えだが)。やっぱり怪盗は「ルパン」でなくっちゃね♪

・続いては、M氏に定期的にDVDを送っていただいているアニメ『ルパン三世 PART5』。
面白い! 私的には前シリーズがイマイチだったので、今シリーズは大満足である。ネット社会でのルパンの立ち位置がなかなか良い。どんなに世の中が変わってしまっても、ルパンはちゃんとルパンでいてくれるのが嬉しい。

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