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新元号決定

新年度の始まり。エイプリルフール。そして今年に限っていえば、新元号の発表の日であった。

予定より10分ばかりも遅れて(どうして遅れたのかしら?)菅官房長官から発表された新元号は「令和(れいわ)」。『万葉集』巻の五が典拠であるという。さっそく『万葉集』を引っ張り出してきて確認した。

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・原文
《于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香》

・書き下し文
《時に、初春の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす》

・現代日本語訳
《時は初春の令月(すなわち、何事をするにも良き月、めでたい月)、空気は美しく風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉で装うように花開き、蘭は身を飾る衣に纏う香のように薫らせる。》

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つまり「令和」とは「めでたく和やか」の意となる。「れいわ」という響きも良いし、穏やかで静かな感じのする元号ではある。

が、「令」という字面がなんとも引っ掛かる。「命令する」という意味があるし、「~せしむる」という使役動詞としての役割もあるからだ。上記の同じ原文から採るとすれば「淑和」としたほうが良いような気がする。ただこれだと頭文字がSとなって不都合なのかもしれないが。

また、初めて国書を出典としたということで評価されているが、それが中国と折り合いの悪い現政権の姿勢と関係するのだろうかと考えると、なんだか複雑な思いもある。しかしまぁ私としては「安」とか「晋」が使われなかったことで安堵したのであった(笑)。昭和が平成になったときと違い、なにやら楽しい雰囲気で新元号が決定したこともまた喜ばしいことだったと思う。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

今日、書類を書いていて「令和元年4月2日」と書いてしまって、慌てて訂正しました。(^^;

それはさておき、「元号は合理的ではないので、いっその事なくしてしまって、西暦に統一したらどうか」という議論が一部で持ち上がっていたようだが、この度の発表の国民の関心の大きさを見て、「西暦統一論」は下火になるような気がします。(^^

ところで、何か事があると暴れだす集団心理は、これほど政治や国事などに関するほど大きな出来事の場合だと、起こりにくいのかなぁ。なにはともあれ、集団で暴れだす迷惑行為が目立たなかったのは良いことだ・・。

投稿: | 2019年4月 2日 (火) 15時35分

⋛⋋( ‘Θ’)⋌⋚さん
コメントありがとうございます^^

>「令和元年4月2日」
うん、フライングだね~^^
でもそれは貴重な経験ですね。これまでの日本人でこんな経験をした人はいないはずです。グッジョブです^^b

>「西暦統一論」
私は「西暦元号併記論」者です。たしかに年の数え方が二種類あるのは面倒くさいですが、これまで続いてきた文化を捨てるのは惜しい気がします。一朝一夕にできるものではありませんからね。日本固有の文化として残しておくべきと考えています。
それに、人間の暮らしってどこかに区切りがあるほうがいいような気がします。西暦だと50年とか100年くらいしかありませんが、それに元号を加えるともっと短いスパンでの区切りができて、そのたびに何か新しい気分になれそうです。
政治体制が変わるというような大きな変化のときには必ず元号も変わるはずで、歴史を把握する場合にも便利ですしね。後から見れば「昭和」は昭和なりの、「平成」は平成なりの、それぞれ違った文化があったと思えるのではないでしょうか。

>何か事があると暴れだす集団心理
今回は事が大きすぎましたねぇ^m^ やっぱり頃合いの事の大きさというのが必須条件なのではないでしょうか。(*´∀`*)

投稿: わかば | 2019年4月 2日 (火) 22時07分

「れい」という読みが、「冷」や「霊」を連想させるのでしょうか。若干の冷ややかさを感じると共に、「巧言令色」なんていう四字熟語が思い浮かんできたりもします。(^^;)

どこかの国の総理大臣にピタリと当てはまるような・・・。
 

投稿: モトキ | 2019年4月 3日 (水) 00時22分

モトキさん
コメントありがとうございますm(__)m

「冷」は源氏物語の冷泉帝の名に使われていますが、「泉」に続くのでとても綺麗な印象があります。「霊」はさすがにちょっとアレですねぇ^^;
「令」はなんとなく権威主義的な匂いが感じられるのですよねぇ。
某国総理大臣、ウソばっかりつくから仁はなさそうですね。┐(´ー`)┌

投稿: わかば | 2019年4月 3日 (水) 23時39分

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